台風などの影響で9月は雨が多い。当然休日でも雨。散歩もできないが、おかげで別ブログ(植物観察日記)の方は作業時間が取れて更新できている。
さて、9月10日に久喜市(旧菖蒲町)の『萩の径』を散歩した際のこと、ヤマハギにミノムシがぶら下がっていたのを2つ見つけた。
●葉をまとったミノムシ
●小枝をまとったミノムシ
時々見ることのあるミノムシだが、同じ生育環境で数メートルしか離れていない場所なのに、ミノ(蓑)にする材料が異なるのは不思議なものだ。でも、そもそもミノムシって蛾の幼虫ってことくらいしか知らない。そこで、カチャッてみた。
ミノムシ(蓑虫)は、ミノガ科の蛾の幼虫。幼虫が作る巣が、藁で作った雨具「蓑」に形が似ているため、「ミノムシ」と呼ばれるようになったという。(Wikipedia)
住友化学園芸のWebによると、「チャミノガとオオミノガがいるが、ミノを作る素材が異なりる。前者は小枝を中心にしてつづり合わせて作り、後者は葉を中心にしたミノを作るため簡単に区別できます。」とのこと。
しかし、あるサイトでは「ミノの材料は様々で、オオミノガは上端は細く小枝にぶら下がる。チャミノガは上端を広く固定し角度を持ってしっかり取り付く」とある。よく分からない。
また、雌は一生ミノの中で(羽化したとしても)芋虫状態で生活し、雄は羽化して蛾の成虫状態になって雌の所に飛来して交尾する。ミノガにとって羽化は子孫を残すためだけなので、口はなく、エサを食べることはない。不思議な生き物だ。
なお、日本ではミノムシが1990年代後半から激減している。外来種のヤドリバエというが日本にやってきて、ミノムシに寄生するようになったからのようだ。ミノムシも大変だ。