南魚沼市の六日町周辺には、いくつかカタクリ群生地があるのだが、銭淵公園から近い「坂戸山カタクリ群生地」に行くことにした。
坂戸山には“一度も落城したことがない越後の要塞”『坂戸城』、今は、国指定文化財『坂戸城跡』があるので、それも見学したいと思ったわけだ。
内堀跡近くの駐車場に車をとめ、坂戸山の登山口に向かう。
車止めも愛にあふれている。
坂戸城は山頂に本丸を設けた山城で麓には御館(平時の居館)があった。その後、国替えによって上杉家から掘家に代わってからは、麓の御館を「館城」形式に改めてここを本拠にしていたそうだ。(1610年、堀家の内紛から…廃城となった。)
坂道を登り、家臣団屋敷を抜けると、数段の平場からなる御館跡。坂戸城跡の石碑が建っていた。
石垣は、掘家時代の遺構のようだ。
近くには、上杉景勝・直江兼続の生誕碑もあった。
山頂の本丸跡まで行ってみたいとは思ったが、見上げる山頂は遠い。
坂戸山は標高634m。そう、東京スカイツリーと同じ。
ツリーはエレベーターでスグに最上階まで昇れるのでしょうが、坂戸山は麓から頂上まで片道80分。
ツリーの高さを634mにしたのは、武蔵の国から(ムサシ)と聞いたことがあるが、選考理由の一つには坂戸山(坂戸城)の標高も考慮されたに違いない。何しろ“一度も落城したことがない越後の要塞”なのだから・・・と勝手に思ったね。
御館付近のカタクリの群落は開花しておらず、御館からさらに登ったところから、開花した群落が続いていた。群生地の様子はコチラに。
その後、新幹線ではなく鈍行で(一日早く)帰る娘を、六日町駅に送る。
この駅に立ち寄るのは、私が若い頃、まだ新幹線が開通しておらず、急行を使って上京していたとき…以来だな。駅舎などは当然新しくなっているが、周囲は人が少なく寂しく感じた。
駅舎の2階から↓。左の山が要塞坂戸山。右奥の千m超の山には残がまだ残っていた。