シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

着物イベント~「辻が花」

2009-09-07 | 四方山話…

昨日、着物のイベントに行ってきた。着物自体には興味はないし、買う予定も資金もない・・・ただ、反物をプレゼントしてくれるというし、喫茶券や食事券もあるし、これも機会と思って、嫁さんと二人で出かけた。

会場は埼玉スーパーアリーナ(展示ホール)。他についでもあるので車で行った。地下にある駐車場はいやに薄暗かった。地上は華やかなのに…。

受付をし、入口に行くと、履物をぬいで畳一面の会場。ジーパンはいているのは我々だけ、母娘の親子連れが多い。場違いだな~もらうものもらったら早く帰ろう・・・と思いますわな。

ところが、説明によると、反物は主催者の上場10周年の記念プレゼントで、イベント自体の来場プレゼントは別にあり、カバンに入れて使う巾着のようなケース2つセット。さらに、一日駐車券分も付けてくれるという。
ん~これは、直ぐに帰りにくくなってしまった。

様々な着物が全国から集まっているというし、一緒に回って説明してくれるという。着物のことは全く分からないけど、相手のためにも一周することにした。


さて、一回りした感想としては、いろいろな作り方があって面白いのと、何でそこまで手をかけて(しかも高価なものを)作るのだろう?と思ったりもしましたが・・・。

一番印象に残ったのは『一竹辻が花(いっちくつじがはま)』。
着物にあかるい方はご存知なんでしょうね。辻が花染は、室町時代に栄えた紋様染。武家に愛され高級品になったが、江戸時代の初期に姿を消す。

久保田一竹は20歳の時に、東京国立博物館で室町時代の辻が花に魅了され、現代の辻が花研究に心血を注いだ。しかし、召集、シベリア抑留。31歳で復員。40歳から本格的に辻が花の研究に取り組み、60歳にして初めて納得のいく作品が完成『一竹辻が花』と命名した。

失敗の連続で、赤貧の時代を経て20年間の辛酸をなめ尽くした研究の末…である。
展示されていた着物は、シベリア抑留時に見た壮大な夕日を題材にした「日輪」というもの。一竹さんスゴイです。着物ってスゴイですね。

コメント
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