シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

喫煙環境、今は昔。でも、足りないと…

2008-10-31 | 巷のニュース

先日、日本たばこ産業(JT)が発表した「平成20年の全国たばこ喫煙者率調査」によると、たばこを吸う成人の割合は、前年に比べて0・3ポイント減の25.7%と13年連続で過去最低となった。男性の喫煙者率は0.7ポイント減の39.5%で昭和40年の調査開始以降、初めて40%を割り込んだ。男性の喫煙人口は1984万人と推計され、2000万人を初めて下回った。女性は0.2ポイント増の12.9%だった。

13年連続ってことは…昔の喫煙率はどの程度高かったのだろう?と思い、カチャカチャしてみたら、「厚生労働省の最新たばこ情報」というサイトに昭和40年の調査開始からのデータがあった。そこで、ピークの昭和41年と平成20年を比べてみると、

《男性の年代別煙草喫煙率》
  年  度 昭和41年 平成20年 
  20歳代   83.5%   41.0%  
  30歳代   84.8%   46.0%  
  40歳代   87.3%   47.8%  
  50歳代   83.4%   46.4%  
  60歳以上 78.0%   27.0%  
  全年齢   83.7%   39.5%  

40年前は、平均で83.7%、中でも40歳代は87.3%で約9割の方が喫煙していたわけだ。今は喫煙者は肩身が狭いけど、当時は喫煙当たり前、煙草を吸わなきゃ大人じゃないって感じだな。今では平均39.5%、40歳代は47.8%だ。約5割だけど、私の周りを考えるともっと少ないような気がするけどな。

この40年間で平均で44.2ポイント減少、40歳代は39.5ポイントの減少だ。かなり減ったわけだ。なかでも60歳以上は51%と急激に減少している。でも「同じ人の推移」を考えると40年前に20歳~40歳代の方が、今60歳以上になっているので、60%近い減少か!?「40年前は喫煙者だったけど、禁煙したよ」って方が10人中6人もいるんだね。止めるもんだね~。

このデータによると、私が煙草を吸い始めたときは、20歳代の喫煙率が約80%で一番高い。平均では約75%だ(あえて細かい数字は書きません)。まだまだけっこうの方が喫煙していた時代だ。当時は、煙草への興味もあったかもしれないが、大体が○○位になると自然に煙草を吸い始めていた。それが当たり前だった。もちろん、煙草を吸う事が大人なんだとか、煙草を吸うのが(ちょい悪が)カッコイイとか、いろんな勘違いをしていたせいもあるけどね。

このサイトはいろいろと面白い。「1人あたりの消費本数の推移」というのもある。昭和41年は年間約2,400本で増え続けている途中。それから昭和50~55年の約3,500本をピークに減少し、昨年は約2,300本だ。(この1人あたりというのは、総務省統計局「労働力調査」の15歳以上人口を基に1人あたりの本数を割り出しているのだが、何で15歳…?)

また「ニコチン・タール含有量推移」もある。これは14年前からのデータしかないが、販売された煙草に含まれるニコチンとタールの量から、1本あたりの平均を算出したもののようだ。タールは、1994年9.5mgで、徐々に減少し、昨年は6.8mgだ。ニコチンも同様に減少している。でもね~6.8mgって!私は1.0㎎を吸っているし、巷でもマイルドやライトが多いようだし、何で6.8mgなんだろう?と思うわけだ。

すると「2007年たばこ販売実績上位100銘柄タール値別シェア」ってのがあって、これによると1番シェアが高いのは1mgで22.6%、近年1mgの銘柄は増えているし、私が吸っているくらいだからね。次に6mg(マイルド7・スーパーライト等)が15.1%、8mg(マイルド7・ライト等)が14.7%とくる。あ~そうか、ライトといっても、それくらいはあるんだね、忘れていました。

んで、次がプチビックリの14mgで9.0%!いるよね~、14mgというとホープとかエコーとか(古っ)何だろうな?その次も高めの10mgで8.3%だ。10mg以上は全体の26.1%を占める。4人に1人だから、平均値もあがるわけだ。さらに0.5%~0.9%だけど、17mg・19mg・21mgの方も…21㎎って何だ?ピースかな?クラクラしそうだ。私的には、1mg未満の煙草を早く販売してほしいと思います。(禁煙!という選択も捨てているわけではありませんけどね。)

それにしても、40年前は当たり前の喫煙時代から、喫煙率は減少し、1人あたりの消費本数も減り、ニコチン・タール量も軽いものに移っている。それなのに、これでもか!これでもか!と締め付けられる。喫煙者ってちょっとかわいそうじゃない!?


(↑ここで終わりにしようと思ったけど、だんだん・・・)
「諸外国と比べると、未だに高い状況に…」ってあったけど、比較するのもおかしくないか?日本のことだ。それに女性を比べるなら、ほとんどの諸外国の方が高い!また、日本や韓国の男女の喫煙率格差は大きく、儒教の影響もあるという(コチラを参照)。つまり、単純に比較できないわけだ。「諸外国と比べると…」ってのは金輪際止めてもらいたい。健康面のこと?なら、日本は長寿国だ!

「医療費を抑制するため…」ってのも煙草だけじゃない。健康診断で煙草とアルコールのことを聞かれるが、アルコールによる医療費も煙草と同じくらいあると聞く。しかも、煙草よりもアルコールの方が事故や犯罪に大きく寄与している。若い女性、例えば20歳代の飲酒率は、40年前は24%、今は80%を超えている。アメリカ(50%強)よりもはるかに高い(コチラを参照)。でも、「諸外国と比べると…」と声高にならない。そして、何故か日本では煙草に比べアルコールには寛大だ。

そもそも「諸外国と比べると…」と記載している、冒頭で紹介したサイトは厚生労働省だ!煙草(日本たばこ産業)の監督官庁は財務省でしょ、縦割り行政なんだから口を挟まない。文句があるなら、直接財務省に言いなさい。(…ってのはこじつけだな。)

そんなことよりも、大事なのは煙草のマナーだ!マナーを守らない喫煙者はダメだ。マナーを守ってこそ愛煙家だと思う。「煙草は、合法の嗜好品」ですし、愛煙家もいろんなリスクを背負って自己責任で喫煙し、税金も払っている。愛煙家に対して、もう少し配慮があってもいいんじゃないの!と思う時があるんだけどな~。

コメント
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