シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

男と女・昭和編

2007-08-03 | 音楽と…

最初に作詞家阿久悠さんという方を知ったのは、「スター誕生」だと思う。当時の人気番組だ。いつも審査員席にいた。作詞家の方をほとんど知らないのに、名前と顔が一致して分かるのはこの方の他にいるかな?。一般的にも作詞家として有名な方でしょうが、私の中では超有名な作詞家だ。

TVでいろんな方がインタビューに応えているのを見た。そういえば、どんな歌を作っていたのだろう。気になり、阿久悠さんのオフィシャルホームページを見た。
1967年から1996年までの作詞作品は5,000曲に及ぶという。スゴイ(2日で1曲?)。その中から本人が選んだ261の代表作を紹介している。
1970年代は知らない曲を探すほうが難しい。歌謡曲、演歌、アイドルからウルトラマンタロウ、「これも?エッ~これも」って感じだ。

サイトのメニューを見ていたら「あまり売れなかったが、なぜか愛しい歌」というのがある。迷わずクリック。あるある、「あれ、これ売れていなかったんだ?」というのもある。その中で目を引いたのが
『男と女・昭和編』 唄 井出せつ子・みなみらんぼう/作曲 みなみらんぼう

たしか、寺内?いやムー一族だな。水曜劇場の挿入歌だったと思う。
小料理屋の場面で男と女の掛け合いがしみじみ流れていた。
暗いけど味のある大人の唄だったように思う。
お酒を飲めるようになって、数年後にはカラオケで歌っていたものだ。

♪男:暗い酒場の片隅で ひとりしみじみ酒を飲む
 女:何をそんなに悲しげに 影をすすっているのやら
 男:酒は心を軽くして 口を重たくさせるもの
 女:それじゃ見かけのつらさほど にがいお酒じゃなかったの
 男:男三十超えたなら 深く刻んだしわもある

ホームページの解説にも書いてあったが、この後も延々と掛け合いがつづき、
♪暗い酒場の片隅で ふたりしみじみ酒を飲む
で終わる。最初はひとりだったけど、最後はふたりだ。暗いけど、良かったね…という唄でもあるのだ。この詩、「美空ひばりのために書いたもの…」ヘェ!ヘェ!ヘェ!

同じ番組だと思うが、『世迷い言』も「あまり売れなかったが、なぜか愛しい歌」に入っていた。唄は日吉ミミ、作曲は中島みゆきだ。懐かしくなってくる。かぐや姫にも詩を書いている。どんなんだっけ?

昭和の音楽(歌謡曲)はこの人あってのものだ。
本当にスゴイ方だったんだと改めて思う。ご冥福をお祈りいたします。

コメント
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