人間など語るのは簡単なこと 生まれて 生きて 死ぬ それだけのこと
だが性質はそれぞれ違う 他力で生まれて、自力で生きて、天命にて死ぬ
生まれるのが一番簡単、失敗しても何もわからぬうちに元の世界に戻るだけ
自力で生きることが一番難しく、けれど楽しいことでもある
人それぞれ、生きることが苦しい人も、楽しい人も、それが娑婆だ
死に取り憑かれればヒモ一本でも首が吊れ、豆腐の角でもぶつかれば死んでしまうとか
だが生への未練が少しでもあればいかにしようとも死ぬことはできないらしい
それはそれで苦しいことである、しかし生きたいと思っても
生きることができない人もいる
これは本当に悲しく辛いことだ、いかに生への執念を持っても病に勝てなければ・・・
原爆であっという間に命ともども消滅した人、一週間苦しみぬ抜いて亡くなった人
被爆2世、3世として生きていかなければならない人、死も苦しみ、生も苦しみだ
どれにも属さず人生を全うしても結局は死がまっている
栄華を極め、贅に溺れている人ほど生に執着する、秀吉しかり歴代の王様しかり
それでも死は平等にやってくる
元気なときは、何もかもままならぬようになった寝たきり老人を見て「あんなになってまで
生きていたくない」というが、結局そうなっても死ぬことができず、なりたくない姿で生きている
人は多い、寿命がどんどん延びている、わたしもあなたも他人事では無い
4人いれば1人か2人は、そういった哀れな姿で生きていくことになる
生きることも死ぬことも難しい 早く死ぬのは嫌だ 垂れ流しで寝たきりも嫌だ
70代に近づいて時々死に頃を考える事がある。
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