父の法要があった夜は、ゴルフ仲間の通夜だった
私は当然ながら通夜には出られず、翌日の告別式に参加した
地元企業の会長を過去に勤めた方で、行方不明になっていたのだが先日、山中で亡くなっていたのが
発見されたのだった。
来月には、この仲間のコンペが予定されていたので、奇しくも追悼コンペとなる
ゴルフ仲間も大勢弔問に訪れていた、家族の話では、無趣味な人だったがゴルフが唯一の楽しみだった
とのこと
親族席に中学時代の友達で、その後、新潟大学に進学して新潟で私と一年間つきあっていたKくんがいた
今は千葉に住んでいる、卒業以来ずっと会わず、20代まで年賀状だけ、以後音信不通だったが
3年前の同級会に始めて参加して旧交を温めたのだったが、それ以来だった
「故人とは、どんな関係?」と聞いたら、「姉の旦那さんだよ」と言う返事
我々より10歳年上だった故人、両親を早く亡くしたKくんの面倒を多方面で見てくれて、姉婿の義兄というより
父親のような存在だったと言うことだった
確かに、真面目で暖かくて、温厚な人だった、そして社会でも成功をおさめた人、でもあっけなく、はかない最後
だった。
やっぱり、人間最後は「寂しい」で終わるのだろうか。