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「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 76

2024年04月20日 08時42分52秒 | 甲越軍記
 甘利備前守討死、これにより味方は崩れ去るかと思った時
横田備中、小山田備中が敵の五頭の軍勢の中に駆け込み火花を散らす
されども味方は入れ替わる兵なく、敵は十倍の大軍勢が入れ代わり立ち代わりで攻め寄せる
ついに横田備中守も鎧の隙間を突かれた槍傷三か所、鉄砲丸二か所に受けて乱戦の中に討死
小山田備中は大小三か所の傷を負いながらも、なおも奮戦する

このとき戸石城中では守備兵が遠眼に見れば「スワ味方の後詰の大軍がやってきたぞ、我らも城内より打って出て晴信本陣へ突きかからん」と勢い立ち
城門を開き二千三百騎いっせいに弾丸の如く走り出た。

戸石城を取り囲んでいた武田方の先鋒の信州勢。栗原左衛門尉、芦田、川上、勝沼入道の中に突きいれば、信濃勢は後方での戦に気を奪われていたところに前からの城中の兵突きかかり、一度に崩れてしまった。
我先に西へ逃げ惑い大沼の中に追いやられた

これを見た城攻めの第二陣加藤駿河守、手勢三百余騎をもって城方の伸びた真ん中に突きいれる
城方は予期せぬ敵の出現で乱れた、それを見て芦田、川上勢も再び取って返し、城兵を打ち破った
城兵は思わぬ伏兵に戸惑い、再び城中に逃げ帰り門を閉じた
ここはひとまず勝利したものの、主戦場の武田方の不利に影響することは無い

晴信は本陣にあって戸石城周辺の戦を見ていたが西の方より、次々と注進の使者がやってきて
「すでに村上は目に余る大軍で攻め寄せ、甘利備前守お討死、横田備中守お討死、小山田備中守は手傷を負われながらも米倉丹後守と勢一つとなって奮戦中
しばらくは持ちこたえましょう」
晴信はついにここに至って進退窮まる、戸石城の者どもも引き上げたとはいえ、ますます村上方の有利を見て、再び打ち出でる様子在り
武田晴信、風前の灯火 危急なり。



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