ホッとしたい時間! *** yottin blog ***

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映画と小説

2018年08月23日 09時12分46秒 | 読書

文字の中に姿が見える 文章の中に心が見える

自分が作ったイメージ(まぼろし)

 

小説の主人公は100人読めば100通りの顔とスタイルがある

だから映画にはして欲しくない

 

映画を見てから、原作を読むと、あまりのギャップに映画が安っぽく思えてくる

数日かかる小説と2時間の映画、詰まり具合と重さが違う

 

ジュラシックパークではなぜメスばかりの恐竜に子が生まれた(正確に言えば卵)かよくわからない

だが原作では雌雄同体の生物の遺伝子が、恐竜の遺伝子に混じったことが事細かに書かれている

そういった面白さが小説にはある

 

映画は俳句や短歌みたい 短い時間の中に想いが伝わるように詰め込む

見せる映画から考えさせる映画に、時代と共に変わったけれど

感じる映画から、見ておしまいのからっとした映画にも変わっている

 

女優が映画の中に居るだけで恋してしまう

女優の凄さはそこだな

 

時々夢の中で顔の無い女と恋愛する

小説の中の女に恋するように

 

 

 

 

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カフカの変身

2017年07月14日 13時21分56秒 | 読書

カフカという人の小説に「変身」というのがある

起きてみたら自分サイズの昆虫に変身していたお話

朝起きたら「**になっていた」というパターンは多い

私は夢の中で「木」に変身したことがある

なぜ木になってしまったんだろう

伏線はある、何の映画かは思い出せないが

自殺した人は「木になる」というのがあって、それが心の奥でとどまっている

私は夢の中で自殺したわけでは無い

人間だったのに、突然「おまえは人間だと思っていたのか」と天の声が

「僕は人間だ」と言いながら、気がつくと僕は木だった

木であるという事実、何が怖いかと言えば自力で動けないということ

それから顔も手も足も何も無い、ところが心はあるんだ

考えているんだ、何をって?(自分が木だってことを)不思議だろ

木なのに、考えているんだ、でも木も花も、いきものだって、それだったら心があったっていい

オズの魔法使いのブリキだって、かかしだって心や脳があったんだから

でも木は木で、人間じゃ無い  心はあっても動けない、恋愛も出来ない、食べることも出来ない

どうせ変身出来るなら、食べたいものをどれだけ食べても、満腹もせず、太りもせず、病気にもならない

そんな人に変身したい

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私を造った77冊(10)

2017年03月06日 08時44分01秒 | 読書

「仕事ができる人の心得」  小山昇

仕事に関する様々な用語を解説してある「おもしろ辞書」です、視点の角度が変わると難しい用語もわかりやすい

意味だけでなく、行う方法が書いてあります。

 

「新潟の名酒」  高木国保

高木先生は20年くらい前まで「一緒に飲みましょ」って越後の銘酒、淡麗辛口の「八海山」をみやげに2回ほど

泊まって行かれた。 日帰りでも数回見えられた。

魚づくしの夕食から2時間ほど語り呑み、こちらからも先生お気に入りの淡麗辛口の地酒を一升提供

酒の通でこの著書などを書き、他にも渓流釣り、山菜、キノコにも詳しく、いずれも数冊の著書を発行されている。

人柄も最高で、知的な紳士、雰囲気は「呑んでいるときの長谷川平蔵」の風情、いろいろと教わったものです。

 

「懐石傳書」 辻嘉一

「割烹選書」 志の島 忠

いずれも日本料理界の重鎮だ

調味料から製法まで簡略化された現代、それを「美味いから」と言い切る手抜き職人も多くなった

そんな料理人が作る料理は、(まずくない程度の)味はごまかせても、包丁の切り口や、盛りつけの確かさ

絶妙な彩りとバランス、素材の吟味などツメの先にも及ばない。

こうした料理を目指してこそ、職人と言えるのではないだろうか。

「釣る採るところ食うところ」 由利雪二

由利先生は俳句の主宰である、表題の通り釣りや食にも大いに活躍されている様で、俳句会の皆さんと我が店に

来店されたことがあり、その帰りすがら、この書をプレゼントしてくださったのです。

 

「私の浅草」 沢村貞子

浅草といえば江戸を思い浮かべる。  広い東京にあって浅草は特別な場所だ、北陸、東北の人たちは昔は

東京と言えば上野であり、上野と浅草のお観音さんは一体化していた。

上野のお山に行って西郷さんに会って、それから浅草に参るのがコースだった、浅草には戦前父の叔母が

住んでいて、いかにも江戸娘の小粋な人だったらしい、東京大空襲で行方知れずになって70年が過ぎた

私も浅草へ行った折りに、父の叔母さんが住んでいた昔の象潟あたりを訪ねてみた。

 

「BEATLES」

ビートルズの世界中で発売されたレコードのコレクションカタログ、これを手に入れたときはビートルズをとうとう

自分のものにした気分だった

 

「西郷隆盛」  

鹿児島県で跛行された西郷どんの伝記絵本だ、ローカルでなかなか面白い

西郷さんは、明治政府に反旗を翻した罪人(明治政府から見れば)であるが、鹿児島県民ならず日本人のアイドルだ

刑法的には殺人集団の頭領である大石内蔵助と同じ見方なのだろう。

 

「神道教典」

先日、氏子の親方に聞いたら、この神社は1200年くらいの歴史があるそうだ

その神社の先代は故人になったけれど随分世話になったし世話もした、何しろ酒が好きで飲み過ぎて結婚式の

祝詞で二度も新郎さんの名前を間違える大失態を犯しながら、少しも悪びれずにごまかしたという人だ。

地元でも名物神主だったんだ、「**神社の神主より、俺の方が人間らしい」というのが口癖だったが、神主さんは

人間らしい方がいいのか、神様に近い方がいいのか疑問に思ったものだ。

その神主さんが、この経典をプレゼントしてくれた、「古事記」に」基づいた天皇誕生までの物語、読み物としても

なかなか面白い。スサノウやアマテラスオオミカミなども登場する。

 

「歴代天皇総覧」

天皇誕生神話から、平成の天皇陛下まで125人の全ての天皇について、その事業や事跡が書いてある

常に日本の歴史と為政者を語るとき、天皇の存在をなくして語れない

南北朝時代があったように、天皇家も常に安泰で来たわけではない、しかし唯一系脈が2000年近く

存続しているのは世界に例がない、世界には見られない日本と日本人がある。

今後天皇を継ぐ可能性がある直系男子は3名のみ、天皇家存続の危機ではないのだろうか?

 

81/77    4余り  おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

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私を造った77冊(9)

2017年03月05日 15時00分32秒 | 読書

「たくろう コンサート」  楽譜本

 学生時代は大体フォーク派とブリティシュロック派、それとグループサウンズ派にファンは別れていた

吉田拓郎を初めて聞いたのは20歳、配達のカーラジオから聞こえてきた「イメージの詩」デビュー曲だったろうか

ちょっと違う感じはあった、面白いのが出てきたなあという感じ、テレビになかなか出なかった。

LPレコードは何枚か買ったが、たしかに新しい時代の先兵ではあった。

 

「原田泰治の世界」 

原田さんの美術館は諏訪湖のほとりにある、3回ほど見に行った。 原田さんは自閉症の少年に才能を見いだして

指導したことでも有名だ。

主に信州の田園風景を書き続け、それは古き良き日本の絵にも広がり、さらに世界へと広がった

粘土人形の、高橋まゆみさんの田舎の人たちの様子にも同じような景色がある、心温まる日本の原点は私の世代の

風景でもある。

「自閉症の子を持って」 武部隆

人間には異なる者を排除しようとする根性の悪さがある、その逆にそうした人の力になろうとする

優しい人たちもいる。

著者はどちらとも違う、当事者だ、こうしたことを声に出すのはとても勇気がいることなのだ、私も自閉症の人や

その親族の大勢の人たちとつきあってきて、そのたいへんさと共に、一方で感動的な場面にもたくさん出くわした。

ある、おかあさんは「この子が生まれてきてくれて嬉しい、一生一緒にいられるから」と言った

仲のあまり良くなかった夫婦がこうした子を授かって、力を合わせる様になったという話しも聞いた

しかし、妻に子を押しつけて逃げた卑怯な夫も何人か知っている。

自閉症ばかりでなく、今は老いて病みながら長生きする親の看病、閉じこもりの子をもつ親、様々なストレス

環境の中で私たちは生きているのだ。

 

「自分の出番をつくれ」   ウォーレン・りッジ

楽しく豊かな人生を送りたければ、勇気を振り絞って自己主張しながら前に出るしかない

 

「森下愛子写真集 海へ私へ」

篠山紀信は当時の売れっ子写真家、ということで若干タイプだった森下愛子のを買ってみた30歳の頃

一時テンパーの私が髪を伸ばした、チリチリパーマみたいになって友達が「マキシンさん」って私を呼んでいた

 

「幕末日本の城」

徳川家康だったかが天下統一したとき一国一城令を出して、多くの城を破壊した

それから260年後、明治維新で城は大名の住居ではなくなると、あちらこちらで城の破却がおこった

財政も逼迫していたから大名にしてもそれで良かったのだろう、そして太平洋戦争の空襲で残った城の

多くが焼け落ちた。 明治時代の破壊前に撮った写真が結構残っている、そんな江戸時代を偲ばせる

写真集だ。 日本の城を見て歩く旅も夢の一つである。

 

「奥羽越列藩同盟」

幕末の東北がいかに西国の地域より文明的に遅れていたかを証明しているのがこの本だ

会津藩を、不当な要求をする官軍から守ろうと東北随一の大藩、仙台藩を中心に越後、奥羽の20数藩が連合した

しかし久保田藩(秋田)など寝返りがすぐに起きた、緒戦の白河城で大敗すると意気消沈、結局めざましい戦いを

したのは会津藩、長岡藩、庄内藩くらいであとは腰砕けになって官軍に降参した。

 

「日本山岳名著全集」 遭難記録

当時の著名なアルピニストによる、山岳遭難に対する手記や、記録集である、リアルな内容なので山の怖さが

より強くなってくる、数多いスポーツの中で多くの命が失われるのは登山が一番ではないだろうか。

 

 71/77

 

 

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私を造った77冊(8)

2017年03月04日 19時09分36秒 | 読書

「翔ぶが如く」 司馬遼太郎 1980年~

早乙女 貢の「会津士魂」とは同じ時代を右と左、相対する小説だ

両方を同時進行で読んでいけばどうなんだろうか?

長州の、新時代の気概をもって生きた若き士たちの生き様、会津の封建的な家風の中で生きた会津武士の生き様

共に日本人でありながら国家統一の戦で殺し合った二藩、新時代を造るには多くの血と犠牲が必要なのか。

 

「男の作法」  池波正太郎  2011年

鬼平犯科帳も池波さんの小説だが、テレビかされている、それでいろいろな名優が鬼平を演じたが、私が思った

鬼平のはまり役は「中村吉右衛門」だ。

歌舞伎役者らしい絶妙な間の取り方、二やっとする時の男の色気、声も落ち着いていて、しかも部下の「うさ忠」や

女房殿をからかうときの声、粋な長谷川平蔵を見事に演じていると思う。

萬屋錦之介は声が甲高すぎるし、きまじめな感じで線が細く面白くない。 丹波哲郎は出来すぎた男という感じで

「男の色気なんか卒業したよ」なんて風に見える。

吉右衛門の「男の中の男」だけど「時々子供」って景色が世話焼きの女性にはたまらないんだろうね、気負わないこと、それが大事だね

そんな男になりたいといつも思う。、

 

「人生の名著」  1967年

高校時代から22~3歳まで何かにつけ頼りになった人生書だ、これは悩める若者には最高の本です

ただし現代の若者には合うんでしょうか? 合わないでしょう。

 

「世界の人生論」 1967年

同じ頃に買った人生書です、ボナールがダブっている、スタンダールが一番興味あった

恋愛とかいろいろ当時は考えていたんでしょうね、忘れたけど

 

63/77

 

 

 

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私を造った77冊(7)

2017年03月03日 08時49分50秒 | 読書

「谷川岳ヒゲの大将」 高波吾策 1971年

登山家、山岳ガイド、そして救助隊の隊長、魔の山と言われた谷川岳を活躍の場にして、自費で登山道を

切り開いたりした、そんな高波さんの記録である。

 

「この山に願いをこめて」 群馬県警 1963年  「この山なみのこえ」 毎日新聞社 1964年

高校時代~20代前半、山が好きでたまらなかった、反面、毎年年末年始になると山岳遭難が新聞に取り上げられた

だから楽しい山と、怖い山があることを知った、こうした遭難救助の実態を知るとうかつな登山はできないなと思った

 

「八甲田山 死の彷徨」 新田次郎 

明治時代、ロシアとの戦いを想定して青森と弘前の連隊が厳寒の八甲田山で訓練の行軍を行った

しかし様々な要素が結合して210名の参加兵のうち199名が凍死するという未曾有の遭難事件となった。

これは実際にあった出来事で、新田次郎が小説化した、また高倉健、北大路欣也主演で映画にもなっている。

「井上靖集」 1968年

井上靖のシルクロード小説は大昔の中国がいきいきと描かれていて、いろんな面で楽しめる、歴史小説のジャンルだ

「北杜夫集」 1968年

この本では「楡家の人々」が長編で収録されている、そんな本も10代20代ではにべもなく読んだが、この頃は

細かな字に苦戦する様になってきた。

 

 「どてらい奴」 花登 筺 1972年

実在の大阪商社の創業者をモデルにした立身出世物語の痛快小説、長編である

西郷輝彦主演でテレビドラマにもなった

とにかく猪突猛進、自分の信じるままに突き進む、小細工する奴が大嫌いで、どんどん打ち負かす

どんな困難からでも逃げずに行動で解決していく

商人にとって一番大事なことは信用を得ること、そのためには不可能に見えることでも、責任を持ってやりとげる

お客さんには絶対損をさせない、一番面白かったのは労働組合の指導にきた役人相手に、自分が労働組合長に

なって会社と闘うと言った場面、給料もよく働く社員から順に与えているので自分は4番目とか5番目とかで

役人を驚かせる、これはずっと記憶に残っているので、営業成績の悪い年はこれを実行している,

今年は30代の社員2名に次いで3番目だ。

 

 「堤義明」 小林和成  1985年

バブル日本の象徴「西武グループ」、そのトップである堤義明氏、先代がいかにして西武グループの基礎を造ったか

軽井沢と西武の関係、巨大企業グループの生い立ちや内情、兄弟間の葛藤など多くの「西武本」が発売された

私も5~6冊読んだが、企業物は桁違いで面白い、私などがなぜ大きくなれないのかよくわかる。

そこで停まってしまうから大きくならないのだ、彼らは違う絶対に停まらない、ここで良いというのがない

凡人は「そんなに持っていて、まだ金がほしいのか」と言うが、全く見当違いだ、そういうことではないのだ

読めばわかる。

 

 

 「恐竜ルネッサンス」  フィリップ.カリー  1994年

当時の恐竜最新情報、私が小中学生の頃には、恐竜はそれほど種類が多くなかった

プロントサウルス(雷竜) ティラノサウルス  ステゴサウルス(剣竜)  プテラノドン(翼竜)

トリケラトプス(角竜)くらいに分類されていたと思う

今では恐竜の時代が2億年以上に及んだため、同じタイプでも様々な種に分類されその数は膨大な物になっている

新種も続々出てきて、同じ種、同じ時代であっても住む場所で別種となるものも多い

ティラノサウルスとアロサウルスは恐竜に興味がなければ同じに見える、しかし生息年代は大きく異なるし、体格や

骨組みなども微妙に異なっている。

天体と同じく恐竜の世界もどんどん研究が進んで新発見が多い、これからも目が離せない分野である

 

「川中島の戦」  小林計一郞  1959年

長野市は盆地なので、周辺の高台に登れば川中島合戦の現場を一望できる場所はそこかしこにある

謙信が陣を張った「妻女山」、信玄が初期段階で陣を構えた「茶臼山」、あるいは海津城本丸跡などで450年の昔に

思いをはせることが出来る。

この本はそういった場面で参考になる良書である。

59/77

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私を造った77冊(6)

2017年03月02日 08時31分59秒 | 読書

「夢中問答集」  夢窓国師  2000年

鎌倉時代の名僧、「夢窓疎元」の禅問答の本です、詳しくは先日ここで書いたのでそちらを

禅宗は日本仏教の起点であり、身分高き人々の来世の安泰を祈るものであった

 

無学祖元は宋の帰化僧にて仏光国師と号す、執権北条時頼に招かれ、鎌倉五山第一位「建長寺」の住持など

を勤め、臨済宗の発展に寄与する。

祖元の弟子、佛国国師(高峰顕日)は後嵯峨天皇の皇子である、建長寺などの多くの住持を勤め、北条時宗の

後援で八溝山雲巌寺を建立、初代の住職となる、無窓は名僧、仏国国師に師事するため那須雲巌寺を訪れたが

後に雲巌寺二世となる佛国国師の弟子「太平妙準(佛応禅師)」が留守居をしていたためしばし逗留した。

その後、やっと仏国国師に出会い、学ぶことが出来た。

その後、元寇の騒乱で北条氏は弱まり、後醍醐天皇の新政~足利幕府と移り、その間を夢窓国師は駆け抜けた

この問答は足利幕府初代、足利尊氏の弟、足利直義との禅問答が収録されている。

 

「朝日コスモス」  1982年

当時の最新宇宙の情報が満載されている本、写真も多くあり宇宙サイエンスファンにはたまらない一冊だ

35年過ぎた現在、これより遥かに宇宙の実態が明らかになっているので、最新号を買ってみたいと思っているが

今もあるのだろうか。

 

「もしもウサギにコーチがいたら」 伊藤守 2002年

経営側と従業員の考え方のギャップをユーモアたっぷりに書いてある、「そうか!」と思う部分がいっぱいあって

とても参考になった

 

「日本人の美徳」 櫻井よしこ 2008年

櫻井さんの講演を聴きに行って買った本、内容は表題の通りで、石原慎太郎さんの道徳本とも共通するものが

ある。

それより、櫻井さんの迫力が凄かった、現役時代の田中真紀子さんにも目の前でお会いしたことがあるが

あのときの秘書を呼ぶときの迫力、あれにも圧倒された、安倍総理も国会で苦戦中だが良きにつけ悪しきにつけ

自分の信念を持って曲げない、ぶれないという人は確か他を圧倒する力を持っている。

 

「氷川清話」  勝海舟  1972年

まんまと薩長の策に載せられて、鳥羽伏見で第敗北を喫して江戸へ逃げ帰った、将軍徳川慶喜の首をとろうと

新政府軍は東海道、中山道に軍を進めた

幕臣、勝海舟は当時の人間の中では随一の開明的な人物で、徳川幕府なきあとの日本と外国の関係を危惧していた

結論は日本人同士が戦争をして互いに消耗している内に、清国の様に欧米列強に国を乗っ取られる、ゆえに

江戸を焼け野原にする様な内戦はやってはならない!

そこで静岡まで出向き、新政府軍の最高司令官、西郷隆盛と膝詰め談判をして、無事に江戸城の無血開城、徳川慶喜

おとがめ無しで謹慎を取り付けたのだった。

そんな肝が据わった勝海舟が晩年語った、語録が満載の書である、軽い政治家にはぜひとも読んで勉強してもらいたい。

 

「ジュラシックパーク」 マイクル.クライトン 1993年

スピルバーグが蘇らせた恐竜映画の原作、映画では恐竜のすごさに焦点が行っているが、原作は化学的な要素が面白さ

になって描かれている、すなわちなぜ恐竜が現代に蘇り、予想外に繁殖までして数が増えていったのか?

その謎解きが書いてあって、そこがとても面白い

琥珀に閉じ込められた一匹の蚊、恐竜の血を吸っていて再生可能なDNAが潜んでいた、そこから恐竜の再生に成功

しかし恐竜は卵を産み始めた、そして次々に孵化、一匹しかいないのになぜ有精卵ができるのか。

それは単体で性転換する生物のDNAが研究中に紛れ込んだからだった、ネタは「フライマン」にちょっと似てます?

 

「歴史読本」

歴史読本は10数年間ずっと買い続けた、一番好きなのは戦国時代だったが、次第に幕末の動乱に興味が移った

どうして歴史が面白いのだろうか? 魅力は何なのだろうか「歴女」というのもあるらしい

歴史好きの女子なんてのは「酒好き女子」と同じくらい魅力がある

結局、歴史の遺産を見て歩くというのが歴史の楽しみなんじゃないだろうか、遺産の中には人物もあるし、文化もある

その中には国宝もあるし、上越市が3億円以上で買い入れする上杉謙信の太刀みたいな美術品もある

寺院も神社もみんな歴史の一部だ、歴史と旅は一体なのだ、だから楽しい

 

「ジェニーの中の400人」 1993年

多重人格の不思議さを知った一冊、詳しくはこのブログで先日書いたばかりだ

 

 50/77

 

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私を造った77冊(5)

2017年03月01日 16時15分17秒 | 読書

「朝鮮紀行」 1998年 「日本紀行」 2008年 イザベラ.バード 

イギリスの上流階級であるイザベラバードは1878年から97年にかけて、日本、朝鮮、中国を旅した冒険家である

女性であるが、その度胸の良さと限りない好奇心、探究心には敬服する。

スケッチも素晴らしく写実的であり、その細かな表現、統計の様な数値、深い洞察力、観察眼、文章は自ら書いたのか

ライターに任せたのかは知らないが、優れた随筆である。

当時の日本と朝鮮(韓国、北朝鮮に別れる以前の王朝国家)中国(清国)の国民性や国家のレベル、町並みの

様子、人々の暮らしがリアルに書かれていて参考になる。

日中韓の全ての人々に読んでほしい本だが、原文の訳のままでは発行できない国もあるのではないだろうか。

 

 「ザ.ビートルズ」 ハンターディビス 1969年

ビートルズの解散の年に発売されたビートルズの生い立ち、結成、歩みを詳しく書いてある本

ビートルズ伝記とも言える、神様のように思っていたビートルズも最初は無力な普通の不良少年の集まり

だった、ブライアン.エプスタインという人間(マネージャー)と出会ったことで彼らは伝説の神となったのだ

未成年でドイツのハンブルグまで出稼ぎに行く様な下積み時代もあったのだ、そして第5のビートルズ

「スチュー.サトクリフ」第6のビートルズ「ピート.ベスト」、メジャーになり損ねたメンバーがいたことも興味深い

 

「短い韓国語フレーズ100」 2005年

いろいろやってみたけどCD付きのこれが一番覚えるに良かった、要するに車に乗る度にかけていたから

知らぬ間に記憶できた。 いまやたら宣伝している「石*りょうくんも・・・」とか「聞き流すだけ」っていうあれと

理屈は同じだと思う。

 

「HOW TO SEX」 奈良林 祥 1971年

当時の若者の大人の世界へのバイブルです、セックスタブー視されていた当時に話題沸騰で大ベストセラーになった

 

「内田春菊著書・・」  内田春菊  1991年~

平凡ではない経歴を持つ内田さんは現在は小説家、漫画家、エッセイスト、落語家などの肩書きを持つ

社会の奥深い部分で生きてきた人のさらりとした書き物は、きらりと光ったり、ぽわ~っと休んだり

どきどきさせてくれたり、普通の小説なんかと全然違う。

年代も近いし こういうのなぜか好きだ。

 

「完訳 西遊記(上)(下)」

超有名な物語、猿と豚と河童がか弱いお坊さんを守って、インドまでありがたい経典を頂きに行く冒険物語

奇想天外な化け物を次々と退治していき、最後は彼らも化け物から人間になれたんだったっけ?

ちょっと桃太郎みたいな感じもある話しだね。

 

「運命峠(上)(下)」  柴田錬三郎  1965年

高校時代、一緒に山登りをしていた女の子Tさんから借りっぱなしで50年がたった

ちょっと甘酸っぱい思い出がある、何回かこの件について社会人になってからも手紙を送ったけど

なしのつぶて、男はいつまでも未練たらしく、女は今日だけを必死で生きる。

それ以後、彼女は行方不明になった、結婚したという話しは聞いていたけれど

ところが一昨年、友達Sくんの友達Hくんと一緒に旅行したとき、Hくんと初めて飲んで話しをした中で

突然T子さんの消息が出てきた、今でもHくんと交流があるんだと。

「びっくり仰天有頂天」とはこのことだ、すぐに電話番号まで教えてくれて「電話しなよ」って

彼女は目が不自由でほとんど見えなくなったんだって

旅行から帰って来て受話器をとってみたけど、(いまさら)という思いが急に出てきた

頭の中には17歳の彼女が住んでいるが、亭主持ちで、目が不自由という彼女に何を話すのか

それほど深いつながりがあったわけでもないし、この「運命峠」だけが細い糸だった。

考えてみれば「ムスターファ」だったね、「今や悲しき60歳」って奴・・・・知ってる?

 

「平常心」 尾関宗園 1974年

人間思いがけぬ逆境がおこると平常心を失います、だからどんどんどんどん落ちていく

自分で自分に縄を絡めて身動きがとれなくなる

体が身動きできないのは序の口で、心ががんじがらめになるのが怖い、そんな時は早めにお薬を

この本もそういったカンフル剤の一つです。

 

「道は開ける」  カーネギー  1959年

カーネギーは素晴らしい人です、何冊か読みましたがリーダーの心得をわかりやすく、そして

深く説いてくれます。 元気をもらえます、人間進歩したければ勉強を続けるしかありません

5年前役所を、部長で定年退職した同期生が今年からまた大学へ行って勉強し直すそうです

 42/77

 

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私を造った77冊(4)

2017年03月01日 08時26分28秒 | 読書

「リプレイ」 ケン.グリムウッド 1990年

私の愛読書の中で最高の小説、現実にはあり得ない「生まれ変わり」、それはオカルト的ではなく、人生論として

書かれている。

何度も生まれ変わるが、同じ人物で定められた寿命は同じで、同じ年齢の同じ日に死ぬ

常に前回の人生の延長上に生まれ変わる(戻ると言った方がいいかも)そして戻った時の年齢は毎回上がって行く

そして最後に戻った人生は死まであと数秒・・・・これは怖い、だけど恐怖小説ではない

「人生は一度きりだから、悔いのない人生選択をしましょう」という小説です、しかし奇想天外で面白い

もう何度も読み返したがいっこうに飽きない。

 

「蟻の町の子供たち」 北原怜子 1989年

まことの奉仕は見返りや名声を求めない。  自分心が命ずるままに自然体で行えること

彼女は「蟻の町のマリア」と称された、短い人生を戦争孤児の生活ために捧げた

東京の豊かな家庭に生まれながら、プロテスタントとなって子供たちに愛情を注いだ人

権力だ政治だ戦争だ、金だ、意地だ義理だと肩に力が入っている人たちと比べたとき、「無心の奉仕」がやたら

さわやかに見える

「自分を空にしなさい」とは凡人向けて言う言葉、この人こそ阿弥陀如来、マリア様そのものなのです。

私の実祖父の後妻は、今の私たちの町では「プロテスタントの先駆者です」と、この前お会いした60代の牧師さんから

お聞きした、確かに生前の彼女は無欲に見えた、ガンで亡くなるときも「神様に召される試練なのだから痛くない」

と言ったとか、女の強さは、男の比では無い。

 

「出家とその弟子」 倉田百三  1965年

高校卒業してみんな離ればなれになる日、親友のMくん(例の不良少年)が贈ってくれた一冊

親鸞の苦悩が書かれている、人に説法を行う偉大な聖人にとって不肖の子が内にあることは一大の不覚

しかし息子の立場から思えば、家庭の父でなく民衆全ての父である父を持った悲しみ、捨て鉢な反発が生じる。

人間の弱さ、矛盾、どうしようもない無力感、至る所でそれを思い知らされる。

人間である以上絶対はあり得ないのだ、そこをどう考えて生きていくのか、生きることは苦しい

 

「昭和史」 半藤一利  2009年

大東亜戦争、太平洋戦争を挟み込んだ日本の歴史と日本人を、一つの角度から見た著書

1926年から1945年の敗戦まで、いかにして日本が戦争の道を進んでいったのか、誰が何を考えていたのか

時系列でわかりやすく書いている。

この戦争は主に対米、対中と考えるのが一般的だが、実はソ連との外交関係と戦争も大きなウェイトをしめて

いたことがわかる。

今、国の重要な問題になっている北方領土、センガク、竹島の領有権問題は全て日本の敗戦に起因している

どうしてそうなったか、この本の中にはヒントがある。

日本の正体を考えるには良い一冊である。

 

「飛燕戦闘機隊」 2004年

調布にあった陸軍飛行244戦隊の写真集、主力は三式戦「飛燕」、厚木基地の海軍302空と共に帝都北西の

防衛の最前線としてアメリカのスーパー爆撃機B-29撃墜の任務を負っていた。

この飛行場の周辺には国内最大級の高射砲部隊が点在していたが、高射砲の命中率はきわめて低かったので

戦闘機による迎撃が頻繁に行われた、しかし高度一万mを飛んでくるB-29、本来5000m前後がせいぜいの活動範囲

の戦闘機にとって厳しい迎撃戦だった、最後は全ての武装を外しての体当たり攻撃が行われる様になった

神風隊とは異なり、体当たりと同時に脱出して落下傘で降りてくる方法だったが、戦死するパイロットも多かった

東京が焼け野原になってB-29が東京爆撃をやめると、航空隊の存在意義が無くなり、多くは特攻隊として鹿児島に

移動した。

 

「昭和あの時、あの人」 笹本恒子  1998年

102歳、未だ現役の写真家、我が国初の女流写真家、その笹本さんが戦後の東京と人を撮った写真集

当時の東京を見ることが出来る、貴重な写真集

「蟻の町のマリア」こと北原怜子さんを知って興味を持ったのも、この写真集のおかげだった

戦後の東京の様子を知りたくて探した末に見つけた写真集だった

 

「歴史物語 朝鮮半島」 1998年

50過ぎて初めて行った韓国、日本に似た町並みでありながら、明らかに異なる国の印象を強く覚えた

台湾もフィリピンも、そんな印象は無かった、韓国とは一体何だ?そう思った

ソウルは近代的な都市だがなぜかぎこちなく、男どもは愛想が悪く、逆に女たちの元気さと愛想の良さが目立った

田舎の田園風景は殺伐として、日本の山間地方の雰囲気だし

単なる観光では面白くない、隣国でありながら興味も無く何も知らなかった韓国、地理と歴史と言葉から入って

みようと買った本がこれ。

神話から日韓併合までの歴史が書いてある、多くの人物が登場する、もっとも驚いたのは朝鮮半島にも

中国と同じ「三国時代」があったことだった。

韓国の歴史ドラマを見る度に、この本を開いてみた、結構朝鮮半島の地理と歴史には詳しくなった、あとは

言葉を覚えればもっと面白い、残念なのは日韓の不和が顕著になって行く気が起きないこと、せっかく勉強したが

残念な結果だ。

 

「東京大空襲」 早乙女勝元 2003年

私の祖父母が、これにやられて未だに消息不明、遺骨も無いまま3月10日に72年を迎える

東京大空襲に関する書籍はアメリカのB-29の搭乗員の書いたものまで含めて10冊ほど読んだ

なにをか言わんや、語る言葉も無し

 

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私を造った77冊(3)

2017年02月28日 08時32分27秒 | 読書

「11円で胃カイヨウは治る」 伊藤修 1981年初版

30代の私は酒もあまり飲まないのにやたら胃が病めた、多分問題があった子育てと、仕事に大変化がおこった

時期でストレスがひどかったのだと思う。

胃カイヨウかどうかは医者嫌いだったからわからないが、とにかくチリチリと胸焼けがおこった

そんな時、この本に出会った、1円と10円すなわちアルミと銅という組み合わせで体内に微量の電気を流す

と言うのが基本で、それを症状に併せて貼る場所を替えていくのだが、「信じる者は救われる」で結構効果が

あった。

これに酵素と藻の一種である「スピルリナ」の飲用を促すというものだった。

 

「会津落城」 星亮一 2003年 

会津戦争の研究では第一人者の星さんの著書、このほかにも多くの会津戦争に関する著書がある

司馬遼太郎が、明治維新を成し遂げた吉田松陰から始まる長州志士たちを英雄的に書き上げるのに対し

真っ向から立ち向かう。

明治新政府(長州、薩摩)から国賊と蔑まれて、侮辱と差別と徹底的な破壊蹂躙、過酷な仕打ちを受けて

晒し者になった会津藩藩こそ事実は日本一の勤王藩であり、薩長こそ偽の勅書で欺いて政権を奪取した

偽りの政権だと。

確かに会津城下で起こった戦争は、(この著書に寄れば)とても日本人同士の争いとは思えない有様だった

その事実はこの本を読めばわかるから書かないが、一つだけ例を取り上げれば

戦死した会津藩士を埋葬させずに野ざらしにして犬猫の食べるままに放置したとか聞けば、会津人ならずとも憤慨するだろう。

そして罪人として極寒の地に流された会津藩士と家族の苦難の生活も書かれている。

そして一方ではその後、差別と偏見の中で見事に花開いた会津武士や師弟の活躍を描き、会津藩の名誉回復をとげた日を

嬉しげに書き記している。

だが未だ福島県からは一人の総理大臣も輩出していない現実も・・・

平成に続く政治の流れがどのような過程を経てきたのか、人間はいくらでも残酷になる、血を見てエスカレートするという警告

正義が必ずしも勝つとは限らない現実、そもそも戦争に正義はない、そんな事を教えてくれた本である。

 

 

「閔妃暗殺」 角田房子 1993年

互いにアメリカと同盟関係に有る国同士であるが、韓国が日本に対する憎悪は北朝鮮や中国に対するものより

遥かに大きい、それは慰安婦像がどんどん設置されていることではっきりわかる。

そんな憎悪の原因の一つに閔妃暗殺が含まれている、当時の朝鮮国でロシアに近づいて、唯一日本に抵抗した

のが朝鮮を事実上支配していた閔妃だった。閔妃が殺害されて、その後1910年に朝鮮は日本に併合された。

日本と韓国が民族感情として打ち解けることは永遠にないと思われる、それは根本的に民族精神の根本が異なるからだ

恨みは7代、いや末代まで持ち続ける恨(ハン)の半島民族と、一晩寝れば恨みも忘れてしまう日本民族ではどこにも

妥協点はない、日本人の恨みの感情は、せいぜい江戸の仇を長崎まで引きずって行くくらいの時間でしかない

数百万人を犠牲にした太平洋戦争でもっとも激しく戦い、最後に原爆などで無抵抗な非戦闘員の市民を100万人

近く殺したアメリカに対しても戦後一番の同盟国として信頼している日本人の性質はとうてい半島国民には理解できない。

同じ地球人として親しくしている韓国人でも「併合時代」の話題になった途端、互いに愛国者となって意見が対立する

日本での唯一の例外は先に書いたように、一部の会津人が150年間持ち続けている長州人への怒りである

 

「悪の倫理」 倉前盛通 1977年

理想主義と現実は大きくかけ離れている、きれい事では国は回らず守ることも出来ない

地政学、いかにして国家維持をするために重要な地域を奪取するか、国家の最大の課題はそこにある

今は北方領土、竹島、センガク、南シナ海、沖縄が地政学上、東アジアの重要な地点なのだ、ここを実効支配している

国は何が何でも守る、一方そこを押さえられて困る国は何が何でも奪おうとする。

「あんな小さな島、くれてやれば」と言う人がいる、だが国の安全を考えればそんな単純なものではないのだ

もう現代には通用しない古い本になったが、地政学の何かを学ぶために新たなこの種の本を読むことを薦める。

なぜ日本帝国が朝鮮半島で日清、日露で争ったか、なぜ満州に傀儡国家を建てたのか、それもこの本でわかる

 

「青春とはなんだ」 石原慎太郎 1965年

ちょっと政治がらみが続いて疲れたので、ここで息抜きだが、またしても東京都政に欠かせない石原さんの登場

この頃の石原さんは、金持ちで、ヨットで遊び、かっこよくて、作家というお仕事で、弟は日本を代表するイケメン俳優

の石原裕次郎とくれば、誰もがうらやむナイスガイである。

その作品もこの本の通り、からっとしたスポーツ友情物語、さわやかな青春小説だ。

しかし体育系というのは、少し方向が変わるとスポ根から始まって鉄拳制裁にまで発展する事もある、石原さんも

政治家になってからは「青嵐会」という元気な若手グループを結成した、それが老いても「受けて立とうじゃないか!」

に繋がっている、だけどこの本は本当に青春そのもの、読んでスカッとしたなあ。

 

「石坂洋次郎著書」  1963年

名前はちょっと慎太郎さんに似ているね、こちらもさわやかな青春小説集だ

「あいつと私」は映画化されて、慎太郎さんの弟、裕次郎さんが主演だった、石坂さんの小説はわれわれ田舎坊主の

青春とはひと味もふた味も違う、大人びた青春だ、そんな青春に憧れていたが周辺環境でついぞ訪れなかった

今の方がよほど質の高い青春をしている、まだまだ理想に近づけるぞ

「鬼平犯科帳シリーズ」 池波正太郎  1975年頃~

大衆娯楽小説ながら人生と男のかっこいい生き方の教本でもある、テレビドラマでも毎日放送している「鬼平」

江戸時代の実在の人で、盗賊切り捨て御免の許可を持っている火盗改め方の長官だ。

悪人に対しては情け容赦なく「鬼の平蔵」と呼ばれるが、人情味が厚く、盗賊でも善良な心根を持っていると思えば

死刑を免じて配下として使う、部下へのいたわりも忘れない。

若いときは世をすねて無頼の仲間にもなったが、今はその時の悪仲間も情報源として利用している

女にももてるが、今は愛妻をいたわり若いときの様な悪さは一切していない様だ。

人の心の深いところががわかる男、あえて苦言を呈する男、ここ一番は妥協しない強さ、日頃の鍛錬、錬磨

追いつめながら、逃げ道を造ってやる心遣い、これぞかっこいい男の生き方

 

「剣客商売」 池波正太郎

こちらも池波さんのシリーズ、テレビ化もされていた、この主人公は鬼平と違い、剣一本で悪を懲らしめる

父子の物語、鬼平の後には権力と法があるが、こちらは浪人だ、だから堅苦しさが少しもない庶民的な

話になっている。

主人公秋山小兵衛はひょうひょうとした小柄な老人だが、どうしたことかまかないに来ていた百姓娘に手を

つけて、責任をとって女房にしたという男、息子も道場を持つ剣客で、悪名高い「老中田沼意次」の妾腹の

娘、女剣士「みふゆ」を妻にした。

老人は、どのようにしてモテるのかを教えてくれる、鬼平は血気盛んな中年、金離れも良く、さっぱりしていて

酒も強く、色気話もうまい、特に玄人にもてるタイプだ、ところが小兵衛はそうではない、ひょうひょうとして

血なまぐささもなく、金も潤沢に持っているわけではない、漂ってくるのは安心感だ。

老人には年齢だけの経験がある、いかに苦難を乗り越えてきたか、それが蓄積されている、そんな経験が

多いほど人間の厚みがある、そこが魅力なのだろう。

 

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