踏切の赤い灯りが 雨に濡れ
ぼくは 走り過ぎる列車を見て
傘を滑り落ちる雨だれは肩に冷たく
悲しいような気になって
泣きたいような気になって
侘しいような気になって
それでも 溜息も涙も出ず
ちょうど 風船が萎んだみたい
自分が世界で一番不実な男のような気がし
自分が世界で一番いくじなしのような気がし
それにそれが少しも恥ずかしいと思えず
途方に暮れて雨足を見たら
少しは涙でも出るだろう
そうしたら 少しは楽になるのだろうが
その涙すら出ず
その涙すら出ず
立ち尽くす
ぼくは 走り過ぎる列車を見て
傘を滑り落ちる雨だれは肩に冷たく
悲しいような気になって
泣きたいような気になって
侘しいような気になって
それでも 溜息も涙も出ず
ちょうど 風船が萎んだみたい
自分が世界で一番不実な男のような気がし
自分が世界で一番いくじなしのような気がし
それにそれが少しも恥ずかしいと思えず
途方に暮れて雨足を見たら
少しは涙でも出るだろう
そうしたら 少しは楽になるのだろうが
その涙すら出ず
その涙すら出ず
立ち尽くす