思いのままの綴り

どんなに打ちひしがれても、希望を無くしても、大好きなチョコレートひとかけらを口にする幸せは感じるものです。

踏切

2007年04月27日 | ひと言 雑記
踏切の赤い灯りが 雨に濡れ
ぼくは 走り過ぎる列車を見て
傘を滑り落ちる雨だれは肩に冷たく
悲しいような気になって
泣きたいような気になって
侘しいような気になって
それでも 溜息も涙も出ず
ちょうど 風船が萎んだみたい

自分が世界で一番不実な男のような気がし
自分が世界で一番いくじなしのような気がし
それにそれが少しも恥ずかしいと思えず
途方に暮れて雨足を見たら
少しは涙でも出るだろう
そうしたら 少しは楽になるのだろうが
その涙すら出ず
その涙すら出ず
立ち尽くす

バックミュージシャン

2007年04月25日 | 音のある世界
サッカーのプレーヤーで地味なポジションがあります。
ゴールキーパーはたしかに地味ですし、味方が優勢の時は暇ですし、地味といえば地味ですが、しかし、敵の強烈なシュートを横っとびでセービング(防御)した時などは一躍脚光を浴びるに違いありません。
じゃ、どのプレーヤー?
それは、センターバック。
相手のフォワード(攻撃陣)と1対1で対峙する時もあれば、高いボールに対して確実にヘディングで防がなければならない…というポジション。
つまり、守って当然。守らなければ、相手にゴールを許す最大の要因となるポジションでもあると言えます。

4月20日に亡くなられた、ギタリスト浅野祥之さんは まさにセンターバック的なミュージシャンだと思います。
アーティストの曲に合わせ、時にアグレッシッブに。時に物静かに。
ステージを支える、縁の下の力持ち的なギタリストです。

志半ばで 天に召された今、残った私たちにできることは いつまでも 彼の奏でたギターの音色を忘れずにいることで、同時に 私たちの胸に深く刻み込まれた音色は いつまでたっても 消え去ることはないと思います。

素晴らしいミュージシャンの死を悼み、心からご冥福をお祈りいたします。


小欲知足

2007年04月01日 | ひと言 雑記
先の戦争で足に銃弾を受け 大きなハンディキャップを負った男性。
戦争が終わり 軍人年金が貰えるようになった時に
奥さんから 足を負傷したのだから もっと多くの年金が貰えるはずと言われた、その男性が ひと言…「命を失くさなかっただけでもありがたいのに 年金まで貰える この上 何が必要なのか」と一喝したそうです。

まさに「足るを知る」ということなのでしょうね…

この男性の真似はできませんが 少しでも近づきたいものです。