忘れていいよ

元彼がＮＹへ行った際お土産に子供に買ってきてくれたシリアルの
詰め合わせがあって、うちの子は大事にそれを食べていたのだけれど、
今日とうとう最後の1個を食べ終わった。
子供が一生の思い出にする・・と言うので、思わず「覚えてなくて
いいから、もう忘れていいよ。」と呟いてしまった。
すると子供は「僕は一生忘れないよ。一緒にゲームした事も、ご飯を
食べた事も。」ときっぱり。
その言葉に思わず涙してしまった。
元彼にとって子供はあくまでも「私の子供」でしかなかっただろう
けれど、彼が思っていた以上に子供は彼の事を好きだった。
突然彼がいなくなってしまった事態を、子供なりに必死に受け止めて
くれている。
忘れてしまいたいのは、私の方なのだろう。

ずっと一緒に寄り添える人と巡り逢えるよう、お母さん自分をしっかり
磨くから。
ごめんね。