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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

抱きしめて

2006-07-23 | 子供と家族
今日、元夫に会った。彼の引越しが決まりかなりの量の荷物を処分
しなければならない為、何か欲しいものがあれば何でも持って行って
くれ・・との事だったので。
久しぶりに訪れたかつての住処は、既に主要な荷物は運び出され
処分するものが残るばかりの乱雑とした状態だった。

十数年暮らしたこの町に、もう訪れる事はないだろう。
新しく何かを作って行く過程はとても楽しいものだけど、壊す作業は
切ないね。
いろんな想いが押し寄せてきて、思い出の地を最後に振り返りじっと
見つめて後にした。

数日前、子供が学校で数人から暴行を受けたと連絡があり、相手の子が
親御さんとうちまで謝罪に来てくれてよく話し合った。
ところがその後学校が更に詳しい調査をした結果、子供は性的な嫌がらせ
も受けていた事がわかった。
脱がされ、自慰行為をさせられ見世物に。とてもショックだった。
身体はどんどん成長して行くけど中身がそれに伴わない我が子。
男の子だからどう接して行ったらいいのか、悩んでいたところで起きた
事態だった。

元夫とは今日会う事になっていたから、父親の立場から何か話をして
貰えたらと思っていた。でも彼は自分の事で精一杯で、それは無駄な期待
だった。
私が勝手に出て行って私が引き取った子供だから、もう彼の人生には
関係ないのだろうか。あの子にとっては、父親はたった一人なんだ
けれどね。
「たまにはあの子の事も気にかけてあげて。」と彼に言ったら「連絡したく
てもしずらいんだよ。」と言っていた。彼には彼の思いも色々あるだろう。
壊れたものを改めて目の当たりに見つめながら涙を堪えた・・・。

子供を沢山抱きしめてあげたいと思った。
自分を抱きしめてくれる人が欲しいとも思った。
何も言わずに、ただ、ただ抱きしめて。