「トゥレット友の会」ブログ         ~トゥレット症(チック症)に関する情報発信と活動報告~

「トゥレット友の会」は、トゥレット症(チック症)の啓発と、  患者やその家族への支援を目的としたボランティア団体です。

政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」にトゥレット症候群と吃音、追記!(2014/12/25)

2015年01月31日 | 法律・福祉制度について
昨年、12月25日に遡りますが、
政府広報オンラインお役立ち情報 「発達障害って、なんだろう?」 
「トゥレット症候群」「吃音」が追記されました。

政府広報オンライン
http://www.gov-online.go.jp/featured/201104/contents/rikai.html

 * ・・・・・・・・・・ * ・・・・・・・・・・ * ・・・・・ ・・・・・ * ・・・・・・・・・・ *   

●「自閉症」「アスペルガー」「ADHD]「LD」が発達障害の代名詞のようになっていますが、
発達障害は「トゥレット症候群」「吃音」を含む様々な症状や疾患が「発達障害者支援法」に
よって定義づけられています。
(平成17年4月1日付け)
【17文科初第16号 厚生労働省発障第0401008号 文部科学事務次官・厚生労働事務次官通知】
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/002/002.htm
<一部抜粋>
法の対象となる障害は、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、
ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)における「心理的発達の障害(F80-F89)」及び
「小児<児童>期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害(F90-F98)」に含まれる障害で
あること。
 


●では、具体的にはどんな障害名、疾患があるのでしょう?
ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)のF80-F89・F90-F98
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/002/004.htm

どの病気であっても、どの症状であっても、
周囲の人が、その人を理解しようとする姿勢が大事ですよね。
時として知らないことはその人を傷つけてしまう・・・「無知は罪」となってしまうこともあります。
まずは、病気や障害に対する正しい知識を持ちたいと思います。





「トゥレット症候群啓発月間」の啓発イベントに向けて会場、視察中で~す。

2015年01月26日 | 活動ブログ
1月24日(土)、世田谷区議会議員【桃野よしふみ タウンミーティング】に
参加して来ました。


桃野よしふみ世田谷区議会議員は、1年以上も前から
トゥレット症候群の啓発活動にご協力くださっており、
昨年の「トゥレット症候群啓発月間」の
啓発イベント「上映会のつどい」にも参加してくださいました。

今年も、「トゥレット症候群啓発月間 in 2015」を実施する予定です。
その啓発イベントを開催する会場をリサーチ中。

そんな中、桃野区議会議員の区政報告会が三軒茶屋のキャロットタワーで開催との情報をキャッチ!
そこで、キャロットタワーのセミナールームを視察すべく、区政報告会に参加して来ました。
また、桃野区議にも会場選びについてご意見を伺ってきました。

ここの会場は、収容人数に関してはそれほど多くないけど、アクセスは抜群にいいですね~。
建物も綺麗だし・・・結構いいかんじかな~

 【桃野よしふみ区議会議員の区政報告会】
  

 Ⅰ皆様に知ってもらいたい世田谷区役所のこと
  *世田谷区子ども強迫メール事件
     問題点は
    ①なぜ、世田谷区はこの強迫メール情報を区民に発信しなかったのか?
     今までも、議会で「不審者情報や危険情報の危機管理ノウハウが低く
     適切な対応が出来ていない」ことを取り上げてきているのに、改善されていない。

    ②発信情報の管理が出来ていない。
     どの情報を、どのタイミングで、どこに発信するのか(チャネル管理)?といった
     基本的な情報管理が出来ていない。
     (情報発信のマニュアルはないのだろうか?と疑問に思う)

  Ⅱ区政レポートより
    ①インターネットと子どもたちの関係

    ②世田谷区長給与引き上げ条例

    ③自転車を快適に利用できる環境を

桃野区議会議員からは興味深く内容の濃い話が聞けました。
また、ここに参加した区民の方たちは行政改善への意識がとても高く、
熱を帯びた発言が活発に交わされていました。
参加者のなかには、現職の世田谷区、保坂区長の実態を浮き彫りにし、
問題点などを指摘する方もいらしゃいましたね~。

終了予定時刻も過ぎるほど、熱い展開となりました~!
















特報:耳寄りイベント情報【1月31日(土)午後1時~】大人の発達障害ってご存知ですか!?

2015年01月24日 | 他団体のイベント情報
 皆様、お近くのお友達やお知り合いの方をお誘いの上、是非ご参加ください!!

    「特定非営利活動法人 トータルサポートたいとう
    障がい者(児)地域移行総合センターReena」主催



        大人の発達障害ってご存知ですか!?
        「発達障害の特性を活かして♪」



 日 時2015年1月31日(土) 開場12:00/開演13:00~15:30

 会 場東京都台東区 金杉区民会館 下谷分室

 参加費:無料(事前申し込み不要、当日直接会場へ)

 内  容:発達障害とともに重症のトゥレット症候群(チック)をかかえながら
        音楽活動を続けるミュージシャンMAC原野氏の講演と弾き語りLIVEなど



  問い合わせ先:特定非営利活動法人トータルサポートたいとう 03-5824-2480 担当/宮尾、柳澤)

〔障害基礎年金 & 給与〕で自立した生活ができるか?の解説

2015年01月23日 | 法律・福祉制度について
1月17日、「フリースペース花」での就労支援センター長さんのお話しの補足です。

 障害基礎年金+給与 = グループホームの入居費生活費趣味娯楽費


障害者手帳を持っている方は申請すれば「障害基礎年金」を国から受給することが出来ます。
 受給するためには以下の要件が必要です。

 
   *初診日要件
   *保険料納付要件・・・ただし、20歳前の病気やケガにより障害の状態になった方については
                  保険料納付要件は問われません
   *障害認定日要件


障害基礎年金は1級と2級があり受給額がそれぞれ違います。
   *1級・・・966,000円(月額 約80,500円)
   *2級・・・772,800円(月額 約64,400円)

  参考:日本年金機構 http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=3225

給与
 障害者手帳を持っている方は、障害者雇用枠で就職することが出来ます。
 以下は障害者枠を利用して働いた時の給与の一例ですが・・・。

    例:月22日勤務(週5日、1日6時間労働)の場合
       888円(東京都の最低賃金)×132時間(6時間×22日)=117.216円


    注:実際の手取りは、社会保険料を引かれた金額になります。


従って、グループホームなどの良心的な施設を利用すれば、
障害基礎年金とお給与で、月々の生計を立てることが出来そうですね!
詳しくは自治体などにご相談くださいね~。



「実践障害児教育」1月号≪特集≫ ~場面かん黙・トゥレット症候群・吃音・起立性調節障害~

2015年01月22日 | トゥレット(チック)関連情報
「実践障害児教育」(学研教育出版)は
ADHD、LD、アスペルガー、発達障害のある子どもを支援する特別支援教育の情報誌です。


   2015年1月号には以下4つが特集されてます。ご興味ある方は、是非、ご購読ください。
                       (書店になくても、バックナンバーでお取り寄せ出来ます)
         ●場面緘黙(かんもく)  
         ●トゥレット症候群
         ●吃音(きつおん)
         ●起立性調節障害

 





「トゥレット友の会」2015年第1回定例会            ~於:渋谷~

2015年01月21日 | 活動ブログ
大寒のみぎり。1月21日(水)は小雨も降り、「今年一番の寒さ」といった感じでした。(さむっ!)
「トゥレット友の会」、2015年の第1回定例会に参加するため、渋谷に向かいました。
久しぶりに南口を歩くと、駅周辺は都市開発が進んでいて更地になっていました。
「わ~なんか様変わり!」 
                                
   (渋谷駅新南口の都市開発)

定例会では、主に、2015年の「トゥレット症候群啓発月間」(5/15~6/15)の企画について
話し合いました。
昨年と同様、期間中には啓発イベントを開催予定で、「上映会&セミナー」を考えています。

今後、会の活動を充実させていくために、運営資金をどのように捻出していくかということも
大きな課題となってきます。
「ファンドレイジング」「バザー」による収益、
「他団体との協力体制」によるメリット、といった意見も出てきました。
いずれにしても、活動する中で他団体とのつながりが、より活動の幅を広げてくれるのではないでしょうか。


町田市:就労支援センター“らいむ”のご紹介

2015年01月18日 | 法律・福祉制度について
就労支援センター「らいむ」は町田市の助成事業〔社会福祉法人ウィズ町田〕の委託業者です。
  (対象は)
  ・作業所等の日中活動の場への通所を希望の方
  ・一般就労を希望する方
  ・職場定着支援を希望する方
  ・就労や生活において困難を抱えている方


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日は、「らいむ」の島田センター長さんから、業務内容と就活ポイント、就労の実態をお聞きしました。

 *就労支援センター「らいむ」の業務
    1.就職するまでの支援→①②③
    2.就職してからの支援→④
  

(利用登録のポイント)
8~9割はすぐに企業に入れる状態ではなく、それなりの準備期間を必要とする。
精神障害の方は高いスキルを持っていることが多いが、
環境に左右されることが多く欠勤などが増え、結局退職することになる。
従って、面接の時点でアセスメントが重要となってくる。

また、本人は、自分の特性を客観視出来ない部分があり、本人と保護者との申告が違うこともあるので、
出来れば、適正な仕事に就くためにも、利用登録の面接は保護者との同伴が望ましい

(職場定着のポイント)
「らいむ」は就職してからも職場に定着するよう支援をしている。
  ●職場に必ず伝えること
     ①指示は1つ1つ出す(複数の指示を出すと混乱してしまう)
     ②業務内容を限定する

  ●1月に1回はスタッフが職場を訪れ、各サイドからのトラブルや要望をヒアリングする。
     ①職場サイドに本人の様子を聞く
     ②本人の話を聞く
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  *障害者雇用の実態
2011年、障害者の雇用義務化により、民間企業(従業員50人以上)は障害者を雇用することが
義務付けられた。
  【法廷雇用率:(2011年)民間企業1.8%→(2013年)民間企業2.0%/国・地方自治体2.3%】
企業は、これを守らなければ罰則として①行政指導②罰則金が課せられる。
罰則金は障害者雇用1人不足辺り、5万円/月。
企業にとっては大きな負担となるため、雇用率2%を充足したいところだ。
しかし、民間企業の実質雇用率は1・76%と必ずしも定足数に達していない。

  ~障害者の就職件数の推移~                 (東京都)
 
グラフからも分かるように、
障害者の雇用義務化により、精神障害者の雇用数も年々急増している。
しかし、その一方で精神障害の方は離職率も高い。
そのため、精神障害者の雇用件数が高いその背景には、
1人が1年間の間に複数の企業に登録したことも考えられる。

働く側にとっては、週30時間以上(1日5h・週5日)働くと、厚生年金や健康保険に加入できるので、
是非とも、自立の一歩として手堅い職を得たいところだ。
将来の生活を心配される方もいらっしゃると思うが、
週30時間以上の収入があれば、グループホームに入所しながら独立しての生活が可能だ。

    例:障害基礎年金+給与=グループホームの入居費+生活費+小遣い

障害者の雇用率の調査(算定基準日)は毎年6月1日にあり(6.1調査)、
4~5月に雇用の働きかけが多いそうなので、就職したい人はその時期がチャンス!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  *障害者雇用の課題
 
障害を持った方は、職場で熱心に働き充実感を得る。
が、その半面、帰宅すると職場での不安感や疲労感が現れ、無口や家庭不和を招くこともある。
家族は、本人の家庭での様子や体調を「らいむ」のような仲介者に知らせ、調整を図ってもらうことも必要。
本人の体調が低迷しているようであれば、客観的に判断をして休みをもらうよう対応する。
 (らいむ対応)
  例えば、店長などが変わると、人事や仕事の内容が変わるなど、環境の変化に対応できず、
  パニックになったり、極度の緊張から体調を崩したりする。そのため、その時期はスタッフが新店長に
  挨拶に行き、注意点や対応等の説明を行い、潤滑油的な役割を果たす。
  また、店長が変わっても環境に左右されないように、パートの人(数年定着して働いている人)を通して、
  仕事の指示を出してもらうなどの工夫をされている。


このように、就職を希望している方がいる一方、
中には、就業のトラウマがあり就職したくないと感じている人もいます。
必ずしも、全ての人にとって就労が一番いいということではなく、
各個人の適正を見つけて行くことが必要であると感じます。
先ずは、一人で悩むのではなく、家族、関係機関、企業、そして「らいむ」のような就労支援センターなどと
連携をとり、自分らしく生きれる道を探っていけばいいのではないでしょうか。


                                   以上、「フリ―スペース花」に参加しての記



東京都町田市のピアサポート「花の会」~フリースペース花~を訪ねてみました。

2015年01月18日 | 啓発活動
一昨日、初めて町田市を訪れました。2015/01/17(土)
向かう先はピアサポート「花の会」が主催する「フリースペース花」で~す

      
ピアサポート「花の会」は11年目の活動に入る熟年の会です。
そして、毎月第三土曜日に、この「フリースペース花」を開催しています。

活動内容は、楽しいイベントと気ままなおしゃべりです。
例えば、趣味の時間としての活動。
「絵手紙」「タオル・アート」「フラワーアレンジメント」「編み物」など・・
また、講師を招いての勉強会。
精神保健福祉士さんや、就労支援センター長さんの専門的なお話など・・・

その中で、ピアカウンセリングをしたり、病院、お薬、社会福祉、ヘルパー制度など、
患者や家族に耳寄りな情報も聞けます。

今回の内容は、「就労支援センターらいむ」のセンター長さんの講演でした。
障害者雇用の基礎知識をはじめ、就労支援センターの業務、
就労しようとする時のポイントや、就労の実態や困っていることなどをお話くださり、勉強になりました。
と同時に、精神障害者の就活・就労の難しさを再確認しました。


この日は、講師の島田センター長さんを含め、20名の参加がありました。
その中に町田市議の石井先生もご参加されており、参加者の話に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
「花の会」の代表の方が、「この空間ではそれぞれが飾ることなく、
心の内を話せる居心地のいい場所にしたい」とおしゃっていたように、
心の悩みをもつ方や家族のみなさんが集まり、語り合い、励まし合い、学び合い、
1人では越えられない困難を皆で共に考え、支え合っていく・・・そんな印象を受けました。

私も、ホッとする温かい時間を共有出来、心が癒されました。
「花の会」の皆様、有難うございました。