No.4 歯科学的治療
◆歯科学的治療とは、
マウスピースによる顎関節の調整技法(スプリント技法)になります。
チックの軽減や消滅・・・
それは、あたかも魔法のようなツールにも見えます。
<参考動画>
マウスピース装着によるチック症状の比較
→https://www.youtube.com/watch?v=CpiGEO0ueME
◆効果はどうなの?
この治療法は、1980年頃、ヨーロッパで確立したもので、
その後、アメリカのDr.StackやDr.Sims が共同で
トゥレット患者への適用を考案しました。
日本からも実際、数人の患者さんが渡米し、Dr.Sims の治療を受け、効果が出ています。
彼の治療を受けた米国の患者さんの感想がFacebookにアップされていますので、ご覧ください。
Facebookページ「トゥレット友の会」2017年11月13日(翻訳版)
→https://www.facebook.com/tourette.friends/posts/1678409785512974?__xts__[0]=68.ARBFZN_xgFY7ANlakbGXckGJ_BwQ_-SS6f4z2wrYLfZKrWPxGxVOz494BjgQm94IG4pHjf62VxNqmI1qG1Q9rdDgkC06zE5wKta-wWF85M6piEf8qHgEDgdd6IK9ZfC_-RA0mOfkeoy2JBXZkvfPEHPEhLVxRLTgolRbDfcPV5cjeRjb1a01cQ&__tn__=-R
2017年よりウイールコーネル薬科大学でその治療効果に関する研究がなされ、
昨今、エビデンスも得られつつあります。
この治療法が確立するのも近い将来だと思われます。
◆治療の内容について
「トゥレット友の会」のHPの<治療(歯科学的アプローチ)>のページに
掲載していますので、ご覧ください(写真付き)
→https://www.tourette-friends.org/dental
*注意:治療用のマウスピースは、市販されているスポーツ用の物とは違います。
また、マウスピースの製作は、トゥレット症の治療技法の研修を受けたドクターのみに
限定されますので、一般の歯科クリニックでは治療は出来ません。
◆どこで治療を受けられるの?
マウスピースによる治療が出来る歯科クリニックについては、
「トゥレット症候群治療推進学会」の歯科クリニックの一覧表をご覧ください。
→http://www.pntts.net/
日本では、これまでこの治療法は知られていませんでしたが、
「トゥレット症候群治療推進学会」が2016年5月、Dr.Sims をアメリカから招聘し、
大阪大学歯学部らと手を組んで、シンポジウムと研修を開催しました。
その後、十数人の歯科医がマウスピースによる治療の研究を進め、臨床治療を行っており、
より精度の高い治療法へと技術を高めていってくださっています。
◆治療費について
受診初日は、問診と治療説明等を受けて、
マウスピースによる治療を開始するか否か、ご検討いただきます。
初期費用がそこそこかかりますが、
マウスピースの使用期間は半年~1年前後が一般的ですので、
長期に渡って治療費がかかるわけではありません。
投薬治療の場合、長期間に渡り服用するケースが多いので、
投薬治療も長い目で見ると高額になります。
また、薬は副作用が出ることもありますが、
マウスピースは副作用がない点が、メリットとも言えます。
<治療費>
*参考:医療機関によって差がありますが、概ねの金額です。
・診断検査料 15000円
・スプリント製作料 70,000~100,000円
・スプリント調整料 毎回 5,000円~
・MRI撮影 (メディカルスキャニング依頼) 35,000円
・バイオネーター、ALF、ツインブロック(可撤式矯正装置)70,000~100,000円
*注意:高額療養費制度の対象外
歯科の自費診療は高額療養費制度の対象になりません。(例外を除く)
但し、歯科の自費診療は一般医療費同様、医療費控除の対象となりますので、
年間の医療費が総計10万円を超える場合には、確定申告していただくと、
医療費控除を受けることが出来ます。
*・・・・・*・・・・・*・・・・・*・・・・・*
ご不明な点があれば、直接、歯科クリニックにご連絡いただくか、
「トゥレット友の会」にお問合せください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます