VERI & heso’s Management

 経営理念の研究(VERI研)と 法人の総務(hi-soumu)

Our Credo (我が信条)

2012-06-27 23:56:30 | VERI研
J&Jの基本理念
 ・ 当社は「痛みと病気を軽くするために」存在している
 ・ われわれの責任には序列がある「一番目が顧客、二番目が従業員、三番目は社会、そして株主は四番目である」
 ・ 能力に応じて機会と報酬を与える
 ・ 権限の分散=想像力=生産性      (「ビジョナリー・カンパニー」p113)


ジョンソン・エンド・ジョンソン 「Our Credo(我が信条)」
(1943年以来、信条の文言は何度も見直され、若干の修正が加えられ今日の文書となっている)

我々の第一の責任は、我々の製品およびサービスを使用してくれる医師、看護師、患者、そして母親、父親をはじめとする、すべての顧客に対するものであると確信する。
- 顧客一人一人のニーズに応えるにあたり、我々の行なうすべての活動は質的に高い水準のものでなければならない。
- 適正な価格を維持するため、我々は常に製品原価を引き下げる努力をしなければならない。
- 顧客からの注文には、迅速、かつ正確に応えなければならない。
- 我々の取引先には、適正な利益をあげる機会を提供しなければならない。

我々の第二の責任は全社員 ――世界中で共に働く男性も女性も―― に対するものである。
- 社員一人一人は個人として尊重され、その尊厳と価値が認められなければならない。
- 社員は安心して仕事に従事できなければならない。
- 待遇は公正かつ適切でなければならず、働く環境は清潔で、整理整頓され、かつ安全でなければならない。
- 社員が家族に対する責任を十分果たすことができるよう、配慮しなければならない。
- 社員の提案、苦情が自由にできる環境でなければならない。
- 能力ある人々には、雇用、 能力開発および昇進の機会が平等に与えられなければならない。
- 我々は有能な管理者を任命しなければならない。
- そして、その行動は公正、かつ道義にかなったものでなければならない。

我々の第三の責任は、我々が生活し、働いている地域社会、更には全世界の共同社会に対するものである。
- 我々は良き市民として、有益な社会事業および福祉に貢献し、適切な租税を負担しなければならない。
- 我々は社会の発展、健康の増進、教育の改善に寄与する活動に参画しなければならない。
- 我々が使用する施設を常に良好な状態に保ち、環境と資源の保護に努めなければならない。

我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主に対するものである。
- 事業は健全な利益を生まなければならない。
- 我々は新しい考えを試みなければならない。
- 研究開発は継続され、革新的な企画は開発され、失敗は償わなければならない。
- 新しい設備を購入し、新しい施設を整備し、新しい製品を市場に導入しなければならない。
- 逆境の時に備えて蓄積をおこなわなければならない。
- これらすべての原則が実行されてはじめて、株主は正当な報酬を享受することができるものと確信する。

このシンプルな 1枚の文章、 我々の信条が、60年間以上、我々の顧客、我々の従業員、コミュニティ、及び、我々の株主に対する我々の責任を果たす際に我々の行動を導きました。 会社の我々の世界的なファミリーは、アフリカ、アジア / 太平洋、東欧、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東、及び、北アメリカの向こう側に広がる36の言語でこの価値体系を共有しています。 ( http://www.jnj.co.jp/group/credo/index.html )


<1943年に作成された最初の「我が信条」>
我々は、第一に、医師、看護師、患者、母親、そのほか我々の製品を使うすべての人びとに対して責任を負う。
 製品は、常に最高の品質でなければならない。
 製品のコストを引き下げるため、不断の努力をしなければならない。
 注文には、迅速かつ正確に応えなければならない。
 我々の取引先の利益は適切でなければならない。
第二に、ともに働く人びと、工場や事務所で働く男性と女性に対して責任を負う。
 従業員が雇用に対して安心感を持てるようにしなければならない。
 賃金は適切かつ十分でなければならず、管理は正しくおこなわれ、労働時間は妥当であり、労働環境は清潔で整頓されていなければならない。
 従業員が提案したり、苦情を申し立てる制度が整っていなければならない。
 監督者と部門責任者は、適任で、公平な人物でなければならない。
 能力ある者には昇進の機会が開かれていなければならず、個人は、それぞれの尊厳と長所によって、立場を考慮されなければならない。
第三に、我々の経営陣に対して責任を負う。
 経営幹部は、有能で、教養があり、経験が豊富で、能力の高い人物でなければならない。
 経営幹部は、常識があり、十分な理解力のある人物でなければならない。
第四に、我々が生きる地域社会に対して責任を負う。
 良き市民でなければならず、善行や慈善事業を支援し、税金を公平に負担しなければならない。
 その使用を特別に許可されている財産を、よい状態に維持しなければならない。
 市民の生活の向上、健康、教育、充実した行政を奨励する活動に参加し、地域社会に我々の活動を広めなければならない。
第五に、我々の株主に対して責任を負う。
 事業は健全な利益を生まなければならない。
 留保を蓄えなければならず、研究を続けなければならず、野心的な計画を進め、失敗は償わなければならない。
 逆境の時に備えなければならず、適切な税金を支払い、新しい機材を購入し、新しい工場を建設し、新しい製品を発売し、新しい販売計画を策定しなければならない。
 新しいアイデアを実験しなければならない。
 これらのことがおこなわれていれば、株主は適切な利益を得るはずである。
神のご加護のもと、われわれの力の及ぶかぎり、これらの責務を果たすことを、ここに決意する。



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