BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

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2005年1月21日 プリオン調査委員会傍聴記 その1 「20ヶ月齢記載は削除しろ」と委員

2005年01月25日 09時11分42秒 | アメリカ牛は安全か?
本日のプリオン調査会の資料は興味深かったですよ~。まだHPに掲載されてませんが、たぶん多くのメディアが報道しないと思うんで、いくつかトピックをピックアップしますね。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html


まず、【資料1-1 専門委員からの意見】から。。
・(中間とりまとめ案について)委員会からの依頼・論議もないまま作製されたものであり、また、内容には独断と誤りも見られたので指摘したが、中立ではなく何か”ある種の意図”のようなものを感じる。白紙から作り直したほうがよいのでは?
・第18回プリオン専門調査会で議論されたように、書き方を修正すべき。

そして、
【資料1-3「専門委員からの意見」】の修正案では、以下の文章を削除すべき、と、訂正線が。
「なお、本調査会は、20ヶ月齢以下のみならず、延髄閂部の異常プリオンたん白質が現在のBSE検査の検出限界量に達していない場合には、21ヶ月齢以上のBSE感染牛においても検出することができない点を指摘しておきたい。」←これに訂正削除線が入ってます。

また、上記の5ページ目にはこんな文言も。
・なぜ年齢(月齢)にこんなに拘るのか?汚染飼料の性格から多くの場合、生後まもなく感染すると推定され、見かけ上年齢に関連して見えるに過ぎない。厳密には年齢とは無関係で、感染量と感染時期によって検出量に達する時期が決まるのである故にこんな指摘は不見識である何を目的として「なおーーー」(第18回プリオン専門調査会におけるたたき台中の記述)を記入したか理由が知りたい。
・今回は20ヶ月が対象にとなっているが、次は24または30ヶ月で線引きするための伏線?

=====
ところで、その他議題として、豚の肉骨粉を豚と鶏に食べさせることは解禁ということになったようです。輸入ものについても国内と同一の条件を満たせば輸入再開、ということになるそうですが、例えば、米国の、BSE牛の肉骨粉でも豚であれば食べさせてよし、なんてお達しが過去にでてましたが、そういう飼料を食べた豚の肉骨粉も輸入OKなんてことになってしまうのか?そこが疑問でした。

しかし、食安委が招待した英国の学者さんは、「豚と鶏も感染する」とリスコミで発言し、また、プルシナー氏は、「プリオンを持つ動物は孤発性のプリオン病を発生させる可能性がある」なんて言われていたわけですが、ともぐい再開させて果たして大丈夫なのか、私は大いなる疑問を持ちました。

本日の会議について、日本食糧新聞さんが以下のように伝えています。
http://www.nissyoku.co.jp/

2005年5月13日追加:
平成16年12月22日の食品安全委員会議事録抜粋。

○甲斐専門委員 今もありましたように、月齢で安全とか安全じゃないとか線を引くのは全然科学的なことだとは思えないんですが

○山内専門委員 今のイギリスの例に関して、20ケ月齢の牛の場合に、ここでは3か月前だったら、検査で見つかるだろうというふうにEUの報告書は述べてあると書いてありますが、EUの報告書は17か月、もしくは最悪のシナリオでいけば13か月で見つかると書いてあるわけです。私はそのこともこの前の委員会で申し上げましたけれども、なぜか削られてしまっているんです。EUのレポートにはっきり書いてあります。レー・ブラッドレーとオーストリアの神経病理のブドウカ教授2人が書いた報告です。

○金子座長代理 今の2ページの関連の知見のところですけれども、1つは、そこの最後のところですね。「直ちにこの推測が」という、今の先生方がお話された点、私、座長代理などという名前が付いていますので、これは私が全部承認したと思われると誤解を招くと思いますので、一言申し上げますけれども 、これについては私も一度削った文言なんです。ですから、ここで先生方の前でもう一度ディスカッションしていただきたいと私も思っておりますし、その上の20ケ月以下でも検出可能かもしれないというのは、今の北本先生の御意見もそうですし、山内先生もそうですけれども、これはもっと早くてもいいわけです
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai18/161222_dai18kai_prion_gijiroku.pdf

英国におけるBSE発生の若齢牛と高齢牛(遺伝子組み換え情報室さんのサイトから)
http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/eikokunobsejyakureigyu.htm

20ヶ月の「発症牛」は存在するんですが、報道されませんね~。
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4 コメント

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Unknown (star_gazer1)
2005-04-01 18:00:40
infectionkei2さん、初めまして。

トラックバックしていただきましたブログ、Speak Easy(http://blog.livedoor.jp/manasan/)の共同ブロガーの一人、スターゲイザーです。ありがとうございました。

こちら、僕の持っている危惧の裏付けでもあるように感じました。

日本政府は乗り手をなくした舟のようなもので、事実上は米国が全てを仕切っているのでしょう。

米国にとっては、巡り巡って今後の中東での戦費調達の新しい一手段ともなるので(と飛躍してみる)、僕の予感では今後もゴリ押しに次ぐゴリ押しに見舞われることになります。

ただ一つの望みは、少しでも多くの人が、今後入って来る米国牛肉の危険性を心に留めてくれること。
とても興味深いブログです (ODA ウォッチャーズ)
2005-04-14 02:17:47
こんなに興味深いブログが存在すると知りませんでした。当方のブログのブックマークに掲示させて頂きます。検討を祈念しています。
ProMEDから30ヶ月以下発症牛について (Unknown)
2005-12-14 01:07:02
[“日本で発見された8頭目の狂牛病感染牛は世界で最も若いウシの発症例と思われる”とした投稿が]誤りである。

イギリスで複数のウシで生後30ヵ月以前の発症報告があり、そのため30ヵ月未満のウシにはBSEの危険が無いと考えることできない。

1988年最も若いウシ症例は生後24ヵ月、次いで27ヵ月である。

1989年最も若いウシ症例は21ヵ月、その他に4頭が24ヵ月である。

1990年24ヵ月のウシ2頭、26ヵ月のウシ1頭。

1991年最も若いウシ症例は24ヵ月、その他3頭は26ヵ月。

1992年最も若いウシは20ヵ月(!)、2番目に若いウシは生後26ヵ月。

1993年最も若いウシは29ヵ月。

1995年24ヵ月のウシ症例。

1996年のウシ症例は生後29ヵ月。

http://www.forth.go.jp/hpro/bin/hb2141.cgi?key=20031009-0050
20ヶ月台の感染牛、発症牛リスト (Unknown)
2005-12-24 02:48:34
世界には、飼料管理が酷い時代、20ヶ月の発症牛ほか、複数の20ヶ月代の感染牛がいるんですが、そして米国の飼料管理はムチャクチャなんですが、

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c35a71a82981c6c137518f281eb161c0

小澤氏ほか、唐木氏、日本フードサービス協会の方々など、この方々達は何をいっているんでしょうか?世論を撹乱したいんだろうか?



BSE: Statistics - Youngest and oldest cases by year of onset - GB (Passive surveillance only)

http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/eikokunobsejyakureigyu.htm

http://www.defra.gov.uk/animalh/bse/statistics/bse/yng-old.html

1988年 もっとも若い症例 24ヶ月   2番目に若い症例 27ヶ月

1989年 もっとも若い症例 21ヶ月   2番目に若い症例 24ヶ月(4)

1990年 もっとも若い症例 24ヶ月(2)  2番目に若い症例 26ヶ月

1991年 もっとも若い症例 24ヶ月   2番目に若い症例 26ヶ月(3)

1992年 もっとも若い症例 20ヶ月  2番目に若い症例 26ヶ月

1993年 もっとも若い症例 29ヶ月  2番目に若い症例 30ヶ月(3)

1994年 もっとも若い症例 30ヶ月(2)  2番目に若い症例 31ヶ月(2)

1995年 もっとも若い症例 24ヶ月  2番目に若い症例 32ヶ月(2)

1996年 もっとも若い症例 29ヶ月  2番目に若い症例 30ヶ月(2)



>[“日本で発見された8頭目の狂牛病感染牛は世界で最も若いウシの発症例と思われる”とした投稿が]誤りである。イギリスで複数のウシで生後30ヵ月以前の発症報告があり、そのため30ヵ月未満のウシにはBSEの危険が無いと考えることできない。

http://www.forth.go.jp/hpro/bin/hb2141.cgi?key=20031009-0050

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c35a71a82981c6c137518f281eb161c0



88年から検出感度はどの程度進歩していったのでしょう。

イギリスは何年から何歳以上を検査、何歳以下を無検査、何歳以上の何頭を無検査処分するようになったのか、再度まとめる必要がありそうですねー。



追伸:昨年9月の議事録を読むとフランスでも30ヶ月以下のBSE牛は検出されてますね

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