日本経済新聞社が7月25日、天皇の生前退位について世論調査を行った結果を明らかにした。それによると、生前退位を認め新しい制度をつくるべきとする意見が77%にのぼった。併せて、女性天皇や女性宮家について検討するべきかを訊ねた結果は、「どちらも検討すべき」が59%、「女性天皇は検討すべき」が21%、「女性宮家は検討すべき」が5%という順だった。つまり、「女性天皇について検討するべき」と考えている人は80%にのぼることがわかった。「(女性天皇、女性宮家)どちらも検討すべきでない」とする回答は8%と、1割以下だった。
▲「女性天皇について検討するべき」と考える人は80%にのぼる。
(日本経済新聞2016年7月25日朝刊2面:「本社世論調査」より引用)
生前退位を報じたテレビ・新聞のほとんどが、皇太子さまの次の皇位継承が問題になるとして、秋篠宮の名とともに「皇太弟」を取り上げたが、女性皇太子・女性天皇について、つまり次代の天皇陛下のご長女である愛子さまについてふれたメディアは皆無に等しかった。愛子さまのご存在は、あって無きがごとくに扱われたのである。
日経新聞も同様で、7月15日に<識者座談会 「生前退位」皇室のありかた問い直す>として、保阪正康氏と原武史氏の対談記事を掲載したが、「(天皇陛下が)今、自分が退位すると、皇太子も秋篠宮に譲位するなど選択の幅を広げられる。」などと原氏が語り、保坂氏も「天皇は日ごろから、皇太子と秋篠宮に慰霊と追悼の気持ちを理解してほしいと考えていた。それが達成されたという自信が持て、2人の息子も父親の気持ちを守るという了解ができているのだろう。」と語るなど、秋篠宮の名前は頻出するものの、愛子さまのお名前はまったく出てこない。
その後の日経新聞の生前退位に関する記事も同様だった。それが、今回の世論調査では、なぜ女性天皇・女性宮家についての質問をもうけ、調査対象としたのだろうか。当該記事には、この設問に関する前書きとして、「皇室を巡っては、安定的な皇位継承や皇族の減少に対応するため、女性天皇や女性宮家を求める声がある。」と書かれている。あくまでも筆者の推測だが、皇位継承に関する秋篠宮皇太弟連呼記事について、「皇太弟を云々する前に、女性皇太子を検討するべきではないか」という意見が読者から多数寄せられたのではないだろうか。読者からの指摘を待つまでもなく、それは当然のことなのだが。
他の新聞社もまっとうな世論調査をすれば、圧倒的多数の国民は「皇太子さまの次は愛子さま」と考えていることが明らかになるだろう。しかし、宮内庁はそれを重々承知のうえで、いや承知しているからこそ、生前退位のリークと同時に、御用ジャーナリストやTV番組に「秋篠宮皇太弟」を連呼させたはず。愛子さまの立太子を国民がどれほど望んでいるか世論で示されても、そう簡単に引き下がるはずはない。世論誘導の情報操作は、これから本格化すると考えたほうがいい。
友人の一人は、「民意のとおりに政策が進められたことなど一度もない」と吐き捨てる。過去記事(↓)で取り上げたNHK世論調査でも、愛子さまを想定した女性天皇賛成は77%に達していた。しかし、その後、どのような進展をみたかは、ご承知の通り。
■検証:皇位継承に関する世論調査--女性天皇賛成は77%(2009年、NHK)
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/3310711a64309e85b56576c2054f5bd2
天皇の生前退位については、天皇の強い意向と多数の国民の支持ということで、政府も動かざるを得なくなる可能性がある。一方、皇位継承についてはどうか。菅官房長官は、生前退位とは別の話であることを断ったうえで、「皇族の減少にどう対応するかについて、内閣官房皇室典範改正準備室を中心に検討している」と明言している。おそらく今後、生前退位の可能性と皇位継承の新しいあり方については、同時進行で検討が進められることになるだろう。生前退位だけを民意を得たからとゴリ押しし、皇位継承については国民が支持する女性皇太子ではなく皇太弟でなどという「民意のえり好み」は、決して許されない。皇室の今後に不安をいだく多くの方々とともに、注意深く(疑い深く)、見守っていきたい。
(「皇室問題INDEX」管理人)
▲「女性天皇について検討するべき」と考える人は80%にのぼる。
(日本経済新聞2016年7月25日朝刊2面:「本社世論調査」より引用)
生前退位を報じたテレビ・新聞のほとんどが、皇太子さまの次の皇位継承が問題になるとして、秋篠宮の名とともに「皇太弟」を取り上げたが、女性皇太子・女性天皇について、つまり次代の天皇陛下のご長女である愛子さまについてふれたメディアは皆無に等しかった。愛子さまのご存在は、あって無きがごとくに扱われたのである。
日経新聞も同様で、7月15日に<識者座談会 「生前退位」皇室のありかた問い直す>として、保阪正康氏と原武史氏の対談記事を掲載したが、「(天皇陛下が)今、自分が退位すると、皇太子も秋篠宮に譲位するなど選択の幅を広げられる。」などと原氏が語り、保坂氏も「天皇は日ごろから、皇太子と秋篠宮に慰霊と追悼の気持ちを理解してほしいと考えていた。それが達成されたという自信が持て、2人の息子も父親の気持ちを守るという了解ができているのだろう。」と語るなど、秋篠宮の名前は頻出するものの、愛子さまのお名前はまったく出てこない。
その後の日経新聞の生前退位に関する記事も同様だった。それが、今回の世論調査では、なぜ女性天皇・女性宮家についての質問をもうけ、調査対象としたのだろうか。当該記事には、この設問に関する前書きとして、「皇室を巡っては、安定的な皇位継承や皇族の減少に対応するため、女性天皇や女性宮家を求める声がある。」と書かれている。あくまでも筆者の推測だが、皇位継承に関する秋篠宮皇太弟連呼記事について、「皇太弟を云々する前に、女性皇太子を検討するべきではないか」という意見が読者から多数寄せられたのではないだろうか。読者からの指摘を待つまでもなく、それは当然のことなのだが。
他の新聞社もまっとうな世論調査をすれば、圧倒的多数の国民は「皇太子さまの次は愛子さま」と考えていることが明らかになるだろう。しかし、宮内庁はそれを重々承知のうえで、いや承知しているからこそ、生前退位のリークと同時に、御用ジャーナリストやTV番組に「秋篠宮皇太弟」を連呼させたはず。愛子さまの立太子を国民がどれほど望んでいるか世論で示されても、そう簡単に引き下がるはずはない。世論誘導の情報操作は、これから本格化すると考えたほうがいい。
友人の一人は、「民意のとおりに政策が進められたことなど一度もない」と吐き捨てる。過去記事(↓)で取り上げたNHK世論調査でも、愛子さまを想定した女性天皇賛成は77%に達していた。しかし、その後、どのような進展をみたかは、ご承知の通り。
■検証:皇位継承に関する世論調査--女性天皇賛成は77%(2009年、NHK)
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/3310711a64309e85b56576c2054f5bd2
天皇の生前退位については、天皇の強い意向と多数の国民の支持ということで、政府も動かざるを得なくなる可能性がある。一方、皇位継承についてはどうか。菅官房長官は、生前退位とは別の話であることを断ったうえで、「皇族の減少にどう対応するかについて、内閣官房皇室典範改正準備室を中心に検討している」と明言している。おそらく今後、生前退位の可能性と皇位継承の新しいあり方については、同時進行で検討が進められることになるだろう。生前退位だけを民意を得たからとゴリ押しし、皇位継承については国民が支持する女性皇太子ではなく皇太弟でなどという「民意のえり好み」は、決して許されない。皇室の今後に不安をいだく多くの方々とともに、注意深く(疑い深く)、見守っていきたい。
(「皇室問題INDEX」管理人)
という、男系男子派の主張はもう通用しないということだと思います。
竹田恒泰がさんざんテレビに出てピーチクパーチク皇室は男系だと主張して、櫻井よし子みたいな影響力のある保守言論人がそれに賛同しても、国民の意識は変わっていないのです。
仮にこのアンケートの選択肢に「旧皇族の復帰」なんかを入れたらどうなったんでしょうね?
情けない数字しか獲得できていなかったでしょうけど。
国民にとって、男系なんてのはどうでもいいことなんです。国民統合の象徴なのですから、国民の声は無視をしてはいけない。それが現代の皇室なんです。
それにしても、今からまた有識者会議?
前回の有識者会議で結論は出ていたのでは?
現政権下でこれが行われるのは、正直おそろしいことです。
特に、宮内庁や御用学者がゴリ押ししているまずは女性宮家だけを創設しようという動きに、
まったく国民の支持がないことがハッキリしました。
女性天皇・女性宮家反対の男系維持派より少数派だったとは。
当然といえば当然です。
男系維持派は、現代的価値観にそぐわないだけで、
一応、原理原則があります。
ところが、いまの宮内庁や御用学者が推進しているのは、
皇統を秋篠宮家に移したうえで女性宮家の子孫にも
継承権を認めようということです。
どうせ、女系の継承権を認めるのだったら、なんで、
皇統を東宮家lから奪う必要があるのか。
原理原則はどこにあるのか。
国民が支持しないのは当たり前です。
秋篠宮妃が懐妊した時、男系維持派は皇室は女系反対・男系支持だと歓喜していましたが、その後、
男系維持のための動きはまったく無く、どうやら、
秋篠宮家への皇統移動が目的だったことが
明らかになりつつあります。
それにしても、将来仮に悠仁親王が即位されたとして、
「国民統合の象徴」として機能するのか。
愛子様が女性宮家の当主として活躍されると、
「国民統合の象徴」が一極に収斂せずに分裂した状態になることが現実のものになりつつありますね。
だからこそ、自分の目の黒いうちに生前退位の制度を設けて秋篠宮皇統への道を確実にしたいということなんでしょうか。
8月8日に予定されている会見。
やっぱり秋篠宮妃の懐妊前後の不可解な動きの
説明をしてもらいたいと思います。
読売新聞 7月30日(土)8時9分配信
天皇陛下が「生前退位」の意向を持たれていることに関連し、政府は皇室制度の見直しに関する有識者会議を今秋にも設置する方向で調整に入った。
生前退位のみならず、皇室制度全般について広く議論する案が浮上している。政府は有識者会議の報告を受け、法改正が必要と判断すれば、世論の動向を見極めた上で、法案提出時期を慎重に判断する方針だ。
世論の動向というのだから、日経新聞だけで無く、ほかでもちゃんと世論調査をしてもらいたい。
でも、世論調査って、質問の立て方で、見え方は違ってくる。
今回日経新聞が素晴らしいのは「女性天皇」の項目を立てたこと、四択にして、「女性宮家」と「女性天皇」を別にして質問したこと。
他で世論調査するときも、ちゃんとそうしてほしい。
できれば
・女性天皇を検討
・女性天皇と女性宮家を検討
・皇太弟創設を検討
・皇太弟創設と女性宮家を検討
・皇太弟創設と旧皇族の復帰を検討
ぐらいに、現在飛び交っている問題をきちんと明確にした調査項目を立てて欲しい。
また、生前退位に恣意が入るのは好ましくないから、年齢で生前退位にするか、あるいは年齢を理由に摂政宮を置くことができるようにすれば良いのではないか。
今、摂政をおく理由に、高齢というのが無いようだから。
どなたかが書いておられたが、現状いまから生前退位を決める場合、当然検討に時間を要するから、決定する前に明仁天皇は崩御されるか、少なくとも85歳とか88歳とか大変高齢になられている可能性は十分ある。
つまり、今の明仁天皇のご意思という形を取りながら、次の徳仁天皇にお早く退位頂くための典範改定になりかねないということである。
そうではないことを示すためにも、恣意的に生前退位を迫るのではない典範となることが大事だと思う。
このところ世界は生前退位ブームだが、いずれも子が王太子であって、その次はその子(孫)が王太子(女)となるという、直系長子制がきちんと法制化されており、その意味では安定して揺るぎないものでもあった。
これにならえば、女性天皇を認め、直系長子制とした上での生前退位であるべきだろう。
皇太弟とセットの生前退位では、どう見ても皇統簒奪のための改定である。その意思は覆い隠しようもない。
世界の流れに沿っての生前退位というのなら、皇位継承のシステムも世界の流れに沿って、直系長子制にすべきではないか。
自分の都合の良いようにという、恣意的な改定だけは決してしてはならないし、そういう意見が言えてこそ「有識者」の名に恥じないのではないか。
秋篠宮派が大嫌いなNHKや朝日が今回の生前退位報道を宮内庁・政府否定後も執拗に報道しています。
秋篠宮陣営とNHKや朝日がズブズブの関係であることをなぜネット右翼・エセ保守はスルーしてしまうのか不思議でならないのです。
秋篠宮を支持しているはずのネット右翼・エセ保守は日本人なら誰でも知っている皇室のことや歴史を知らない輩が多く、10年前の典範改正の動きも懐妊リークのことも知らないのではないかと思われます。
要するに後ろでデマを流して頭の弱いネット右翼を焚き付けているのは日本人ではないと思われます。街宣右翼のほとんどが朝鮮人で占められていることを考えるとその可能性はあります。
要するに秋篠宮支持者は日本の将来を大切に思う気持ちはさらさらなくて秋篠宮に皇統を移した後に皇室解体・日本解体を目論んでいるような気がしてならないのです。
「東宮家には敬宮様がいらっしゃるのにどうして皇太子や天皇になれないのか?」
「男しか天皇になれないというのは明らかに男尊女卑」
「過去にも女性天皇がいたのだから無問題」
「女性が輝く時代と安倍政権も言っている。そうであるなら女性天皇が誕生することはむしろプラスのこと」
「世界の流れを見ても女性がトップに立つ時代だ」
「敬宮様が即位されるお姿を是非見たい」
こういう国民の自然な思い(善意)が、日経調査の結果として表れたのだと思います。
一方、この調査は天皇の生前退位についても圧倒的に賛成派が多く、そのような意思表示をすることにも何も問題はないと思うという回答が大半となっています。
こちらの回答については、女性天皇の質問と異なりかなり問題があるように感じてしまいます。
こちらのブログでも過去に検討された通り、天皇は政治的発言をしてはならない(憲法上問題となりうる)し、仮に生前退位を認めることになると、典範においてよほど厳格に退位できるケースを限定的に列挙しない限り、恣意的に玉座から引きずり降ろされる余地を作ってしまうという点で問題はあると思います。
しかしこの調査に回答した人々は、そこまで思いが至っていないように感じるのです。
先ほど、女性天皇の回答について私は「国民の自然な思い(善意)が、日経調査の結果として表れた」と書きましたが、この生前退位の回答についても、同じように国民の自然な思い(善意)が表れたのかもしれない、と考えます。
「高齢で体調も良くないのに無理に天皇として公務を続けさせるのはお気の毒すぎる」
「天皇だって人間なんだから、弱音を吐いてもいいのではないか」
「退位してゆっくりお休みになる道を作ることも必要」
「早い段階で次の世代に公務を継承することは重要」
「皇太子殿下が早く即位されるお姿を見たい」
「雅子様が立后されるお姿も早く見たい」
という「善意の気持ち」です。オランダの女王の生前退位と譲位を知っている人々は、あの時の例を好ましく見て日本の皇室にも同じイメージを当てはめようとしているのでしょう。
日本国民はこういう所で優しい視線を持っているとも言えますが、両陛下や秋篠宮一家の過去の行状を色々見てしまった者としては、生前退位についてこんなに楽観的でいいのかなあ…と考えてしまいます。
ただ、現典範の「摂政」の条文につき、確かにこの規定ではただ高齢で体調が良くないというだけでは摂政は置けないかも?と考える人が出てくるのは仕方ないとも思います。
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皇室典範
第十六条 天皇が成年に達しないときは、摂政を置く。
○2 天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないときは、皇室会議の議により、摂政を置く。
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上記条文二項で、今上陛下が「精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないとき」に該当すると考えてよいか否かは、議論の余地がありそうです。摂政を置くことを検討していると言われている官邸は、どういう判断をするのか注目したいです。
ネットで男系だの秋篠宮が後継者だのと声高くわめいてる連中なんてほんの一握りだったんですね。
男系固執派の石頭の学者たちは「国民は天皇制が男系でつながってたのをちゃんと知らないのだ」と言い募るかもしれない。
でもそれがどうした。
それで立ち行かなくなってきたから今どうしようかとみんなで考えているんでしょう。
愛子さまだってそもそも男系なんだし。
日本には八名十代ものの女性天皇がちゃんといらっしゃった。
ど直系の現代の東宮家にたった一人の女の子を神様はつかわした。
「東宮家の一人娘の愛子さまが天皇になって何でいけないの?何で男の子だからというだけで傍系の男の子に皇位が行くの?」
これが良識と思いやりある多くの国民の思いです。
Wiki より
■ 皇太子
次期皇位承継者が決定されると同時に、もしくは日を改めて速やかに立太子礼が開かれ、次期皇位継承者は皇太子になる。
しかし、立太子礼を経ない場合には、「皇太子」ではなく、「儲君」(ちょくん、もうけのきみ)と呼ばれた。
■ 立太子
日本の朝廷においては、古くは儲君(ちょくん、もうけのきみ)とも呼ばれ、儲君を受けた皇子は立太子の礼(立太子礼)の儀式を執り行い、下記の例の如く、内外に皇嗣たる皇太子に就任したことを宣言する習わしであった。
■ 大正天皇
1879年(明治12年)8月31日 ご誕生
1887年(明治20年)8月31日、8歳の誕生日の時に儲君となる
1889年(明治22年)、皇室典範の制定により皇太子となり、立太子礼を挙げる。
■ 昭和天皇
1901年(明治34年)4月29日 ご誕生
1912年(明治45年)7月30日、祖父・明治天皇が崩御し、父・嘉仁親王が践祚したことに伴い、皇太子となる。
1916年(大正5年)年11月3日に宮中賢所で立太子礼を行い、正式に皇太子となる。
■ 今上天皇
1933年(昭和8年)12月23日 ご誕生
1952年(昭和27年)11月10日、皇居・表北ノ間で立太子の礼と皇太子成年式が挙行。
■ 皇太子徳仁親王
1960年(昭和35年)2月23日 ご誕生
1989年(昭和64年)1月7日、昭和天皇崩御を受け皇太子明仁親王が即位した。これに伴い、皇位継承順位が1位となり、徳仁親王は事実上の皇太子となる。
1991年(平成3年)2月23日、満31歳となった日に立太子の礼が執り行われた。また同日、皇太子の印とされる「壺切御剣」を今上天皇から親授された。
*****************
皇太子不在の御代は普通に存在しましたし、今上陛下が立太子されて名実ともに皇太子となったのは昭和27年です。
つまり昭和は27年もの間、皇太子はいなかったのです。
そして今上陛下は生前退位を希望されているとの報道ですが、日本国憲法と皇室典範に生前退位は存在していません。
生前退位するには法改正せねばならず、それには政府が動かねばなりません。
ですから今上陛下が、と言うよりも、天皇が生前退位を希望するという発言そのものが法律に抵触するのです。
しかしながら今上陛下がそこまで希望するのなら、既存の法律にのっとって、東宮殿下を摂政にすればよい。
そうすれば今上陛下の希望にも適うし、法改正する必要はなくなる。
摂政がご不満であれば、東宮殿下に国事行為代行をしていただく。
それで全方位において法遵守になる。
以上の考えから、わたしは今上陛下の生前退位には反対します。
ただ今回はこの3月、国連の委員会が指摘した天皇を女性にも認めるべきという指摘があります。
今回の結果でも大多数の国民は愛子様を皇太子にと思っていると出たわけですから日本国民の総意は男系男子と言うのは無理なのではと思います。
しかもこれを無視したら女性差別の上独裁政治と言われる恐れさえあると思います。
他の新聞社が皇位継承の項目を加えた世論調査をするのか見たいと思ってます。
けれども、台所(屋根裏部屋)で紹介されたものを見ますと、ちょっと考え込んでしまいました。なんて言っても見出しが「生前退位賛成」ですからね。
日経新聞、それでも世論調査をやったこと、「女性天皇」「女性宮家」「両方」「両方とも検討すべきではない」の4択で調査をしたところ、予期していた結果と違っただけなのかもしれませんが、やっぱりさすがと言いたいです。結果として、宮内庁(皇室)や政府が何とか無視しようとしている民意が、くっきりと明らかになりました。
女性天皇も女性宮家も検討しない、つまり男系男子で行くべきだという、安倍政権が推している方向に賛成しているのは、8%
敬宮愛子さまを差し置いて皇太弟を作り、女性宮家だけを作るという、平成皇室(宮内庁)が連呼している方向に至っては、たった5%の支持しかないのです。
そのことが明らかになっただけでも良かったとは思います。
民意に反して政治は行われる、それは確かかもしれません。けれども、最後まではっきりと意思の表明はしたいです。
敬宮愛子様という方がありながら、それをないものとして扱って、皇太弟を立て、
でも皇族がすくなくなるからと、秋篠宮家の姉妹を皇室に残すためだけに、女性宮家を作る。
そんな世論を無視した皇室典範改悪だけは願い下げです。
秋篠宮が皇太弟になる、あるいは天皇になるくらいなら、日本人を辞めたい、それぐらいイヤです。あれやあの家族を日本国の統合の象徴にするのだけは願い下げです。
日本国の統合の象徴として、そこに居て下さるだけで有り難いと思えるのは皇太子ご夫妻、そして敬宮愛子さまです。
徳仁親王殿下が皇太子殿下だと思うから、いまも耐えられるのです。
なのに、徳仁親王殿下がせっかく即位なさっても、その次の天皇が秋篠宮というのではお先真っ暗です。
私も80%の側に立つものとして、女性天皇、つまり敬宮愛子さまの立太子を強く強く望みます。