余命2カ月の宣告を受けた米テキサス州在住のダニエル・フリートウッドさんの「死ぬ前にスター・ウォーズ最新作を見たい」という願いがネット上での呼びかけなどにより実現した。

 32歳のダニエルさんは8〜9歳のころからの熱烈な「スター・ウォーズ」ファン。がんの一種をわずらい、自宅で妻とともに最後の日々を過ごしている。夢は、12月18日公開予定の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を死ぬ前に見ることだ。

 テレビのインタビューでは「今年7月に余命2カ月と医師に宣告されたが、12月18日に世界各国で公開される最新作を見たいという気持ちで持ちこたえている」と語っていた。だが家族は長く生き永らえるのは難しいと考えており、ダニエルさんも「この2カ月の病気の進行具合から考えると、間に合うとは思えない」と話していた。

 ダニエルさんは以前からFacebookやTwitterなどへの投稿で映画関係者に要望していた。このネット上の呼びかけには#ForceForDanielという名前がついており、同氏の家族や友人などが展開。スター・ウォーズの主要キャラクター「ルーク・スカイウォーカー」を演じている俳優のマーク・ハミルさんなどもTwitterに投稿して支援を呼びかけていた。この要望に同映画のJ・J・エイブラムス監督なども呼応し、完成前の映画がフリートウッド氏の自宅で上映された。

 ダニエルさんの妻であるアシュレイさんのFacebookへの投稿によると当日はスタッフがダニエルさんの自宅を訪問。作品を上映してくれたという。アシュレイさんは投稿で、夢の実現に尽力してくれたすべての人に感謝の言葉を述べている。

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おそらく、守秘義務などの条件を契約書で結んでのプライベート上映だったと思います。ですが、フリートウッドさんにはとてもよい思い出になったはずです。

「叩けよさらば開かれん」のよい見本です。われわれも恵まれないと嘆くよりも、運動すると、きっとよいことがあるのだと信じて頑張りましょう。

映画ファンとしては、フリートウッドさんが心から満足できた作品に仕上がっていることを願う次第です。