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井山名人敗れ、五冠に後退

2018年11月03日 05時34分29秒 | 囲碁

残念!黒がよい局面もあったんですが。

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張九段が10期ぶり名人奪取 井山名人を4勝3敗で破る

張九段が10期ぶり名人奪取 井山名人を4勝3敗で破る

第7局を制し感想戦に臨む張栩九段=2018年11月2日午後6時53分、静岡県河津町の「今井荘」、迫和義撮影

(朝日新聞)

 3勝3敗のタイにもつれ込んだ第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第7局は2日、静岡県河津町の旅館「今井荘」で打ち継がれ、午後6時34分、挑戦者の張栩(ちょうう)九段(38)が井山裕太名人(29)に271手で白番4目半勝ちを収め、タイトルを奪取した。10期ぶり通算5期目の名人獲得となる。

 2009年に井山に敗れ、名人を失って以来の出場となる今期七番勝負は、1勝3敗から3連勝の逆転で雪辱を果たした。通算タイトル獲得数は歴代7位の40となった。

 張は井山の台頭前、七大タイトルのうち五冠を占める最強棋士だったが、13年に無冠に。翌年からタイトル挑戦にも届かず低迷していたが、現在最強の井山を破り、復活を遂げた。

 昨年に名人を奪還して七冠に返り咲いた井山は、今期名人戦直前の碁聖戦に続く失冠で五冠に後退。同時に七大タイトルで序列上位の名人、棋聖、本因坊を併せ持つ「大三冠」も崩れ、囲碁界の井山1強の構図が揺らいでいる。(大出公二)

     ◇

 《張・新名人の話》 夢みたい。最終局まで行って、いい内容で勝つのが理想的と思っていたが、まさか実現するとは。井山さんは強かったが、一生懸命やっていれば流れが来ると信じて諦めなかった。久しぶりの番勝負で多くの方の応援が実感でき、力になった。

 《井山名人の話》 敗れた4局で、勝機がある対局もあったが、大事なところでミスが多く出たのが残念。重要な対局がまだ続くので、切り替えて頑張りたい。

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■微細なヨセ勝負を制す

 序盤から黒番の名人が地を稼ぎ、黒の実利、白の勢力という一局の骨格が固まった。挑戦者は白60と中央に一着投じ、上辺と左上の鉄壁と連動して大地を囲おうとすると、名人は左辺中央から黒65と深く踏み込んだ。この黒の一団をめぐる攻防が焦点とみられたが、挑戦者はあっさり黒を生かしヨセ勝負にかけた。見た目の領地は少ない白だったが、隙のない構えを利して追い上げ、微細な形勢に。最終盤、右辺中央の白172からコウを仕掛けて勝負を決めた。持ち時間各8時間のうち、残り時間は名人2分、挑戦者59分だった。

囲碁・名人戦 井山裕太名人敗れ5冠に、張栩九段が名人に

囲碁・名人戦 井山裕太名人敗れ5冠に、張栩九段が名人に

囲碁の第43期名人戦七番勝負第7局を勝ち、10期ぶりに名人に返り咲いた張栩新名人(左)。右は敗れた前名人の井山裕太五冠

(産経新聞)

 囲碁の第43期名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第7局が1、2の両日、静岡県河津町で行われ、挑戦者の張栩(ちょうう)九段(38)が271手までで、井山裕太名人(29)に白番4目半勝ちし、対戦成績4勝3敗で第33期以来10期ぶりに名人へ返り咲いた。囲碁の七大タイトルでは加藤正夫名誉王座(1947〜2004年)が平成14年、23期ぶりに本因坊にカムバックした例があるが、名人では趙治勲(ちょうちくん)名誉名人(62)の12期ぶりに続く久々の復位となった。タイトル獲得は通算40期。

 張新名人は対局後、「まわりの皆さんは(私が)勝つとは思っていなかったでしょうが、自分だけは第7局まで戦い、最終的に勝つと信じていた。それが実現でき、夢のようです」と笑顔を見せた。

 台湾出身で平成6年にプロ入りした張新名人は、15年に本因坊を奪取。以降、七大タイトル戦に登場し続け、21年の十段奪取で囲碁界初の五冠保持者となり、22年には史上2人目のグランドスラム(七大タイトルをすべて1度は獲得)も達成するなど一時代を築いた。しかし、この頃から頭角を現してきた井山前名人に押され、25年の棋聖戦も井山に敗れ無冠に。当時六冠となった井山と立場が逆転していた。

 体調不良もあり、張前名人は27年5月、妻の小林泉美六段と2人の娘を伴い、出身地である台湾に住居を移した。対局のたびに、飛行機で約3時間かけて来日する“遠距離通勤”を選択する壮大な気分転換を試みた。

 「台湾の棋士と交流できたし、娘が中国語を覚えるきっかけにもなった」という。かつてはストイックに囲碁の研究をしていたが、環境を変えたことが心身ともに良い方向に働いたようで、28年にはNHK杯で優勝するなど、以前の力強さが戻ってきていた。そして今年、9人が総当たりする名人戦リーグを8戦全勝で挑戦権を獲得。七番勝負は連敗スタートだったが、持ち前の粘り腰で戦い続け、5年半ぶりにタイトルホルダーに復帰した。

 一方の井山前名人は今夏の碁聖戦でも防衛に失敗しており十段・棋聖・本因坊・王座・天元の5冠に後退。防衛戦で続けて敗れたのは、6冠を保持していた26年(王座、天元戦)以来。

 井山名人にとっては過酷な対局スケジュールだった。10月10、11日の名人戦第4局(兵庫県宝塚市)こそ勝利したものの15、16日の第5局(甲府市)で敗戦。福井県あわらし市へ移動して19日に山下敬吾九段と対局した天元戦第1局は勝利したが、22、23日の名人戦第6局(静岡県熱海市)で張九段に敗れタイに持ち込まれる。さらに26日の王座戦第1局(東京都)で若手の一力遼八段に、29日の天元戦第2局(北海道中標津町)で山下九段に敗戦と8日間で3敗を喫した。

 過密日程はタイトル戦が並行して実施される毎秋の“恒例行事”だが、井山名人の対局を間近で見ていたある棋士が「風邪をひいたのか、ややつらそうだった」と心配したほど。

 井山前名人は「特別に体調が悪いこともなく、(厳しい)対局日程もいつものこと。張栩さんの決断力などが、自分には遠く及ばなかった。これが今の実力」と、淡々と振り返った。

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悪い予想が当たってしまいました。あの過密スケジュールでは、井山名人の粘りは出せませんでした。

とはいえ、張栩新名人の強さも本格。遠距離通勤が確実に実を結んだようです。

井山名人は、負けたとはいえ、まだ五冠。現在進行中の天元戦・王座戦で復活してくれることを祈ります。


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