2020.06.29 知多四国の南部東側の12寺を巡る。これで知多半島東側はお参りを完了する。現在でも弘法道を歩いて巡る人はたまに見かけることはある。
■第27番 誓海寺 ■開山所 禅林堂(曹洞宗、釈迦牟尼仏)
山の斜面に緑あふれる縁結びの寺
1555年創建、戦中に海軍航空隊の敷地に徴用され現在の場所に古布集落とともに移転。
■第28番 永寿寺 (西山浄土宗、阿弥陀如来)
落ち武者が切り開いた山の麓に信仰の拠点
1582年戦に敗れた丹波国福知山の6人の武士が落ち延び集落を作った。
■第29番 正法寺 (天台宗、毘沙門天)
灰じんのなかから現れた黒焦げの大師像
源義朝家臣の鎌田正清の居城跡に建つ。義朝と共に正清は長田氏の謀略により殺された。その正清供養の為に1233年に護摩堂を建てたのが始まり。
■第30番 医王寺 (真言宗豊山派、薬師如来)
弘法大師が知多上陸で護摩修法を営んだ地
行基が725年開いたと伝わるが1212年現在地に再建され医王寺は七堂伽藍十二坊を擁する大寺院だった。大井五ヶ寺の中核寺。
■第31番 利生院 (真言宗豊山派、不動明王)
不動明王を祀る静謐な境内
大井五ヶ寺の一つ
■第32番 宝乗院 (真言宗豊山派、十一面観世音菩薩)
生の魚を奉納供養して海上安全を願う
大井五ヶ寺の一つ、別堂の金毘羅大権現は海上安全の守り神
■第33番 北室院 (真言宗豊山派、聖観世音菩薩)
今も湧き出る弘法大師ゆかりの明星井
大井五ヶ寺の一つ。境内には弘法大師ゆかりの「明星井」がある。
■第34番 性慶院 (真言宗豊山派、青面金剛)
賭け事にご利益がある{おきつねさん」
大井五ヶ寺の一つ。
青面金剛(しょうめんこんごう)は、日本仏教における信仰対象の1つ。青面金剛明王とも呼ばれる。夜叉神である。インド由来の仏教尊像ではなく、中国の道教思想に由来し、日本の民間信仰である庚申信仰の中で独自に発展した尊像である。
■第35番 成願寺 (曹洞宗、阿弥陀如来)
災難除け修行大師のお札はここで
弘法大師が知多半島に上陸した際に厄除けの法を修行した。
■第36番 遍照寺 (真言宗豊山派、弁財天)
本尊に弁財天を祀る霊場唯一の寺
医王寺十二坊の一つ。
■番外 浄土寺 (曹洞宗、薬師如来)
甲羅に「奉大海龍大神」の文字を背負った亀
古くは東方寺と称し、行基の開創と伝えられる。通称「お亀さん」の名で親しまれている。
知多半島東部は左に三河湾を眺めながら南下し其々のお寺を巡る。対岸の三河の碧南市、吉良町はすぐそこに見える。814年三河から弘法大師が上陸した地であり大師にゆかりがある寺が多い。
南部は残す所、日間賀島と篠島に4つのお寺があるがここは島巡りをしながら巡ることにしている。