トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

中央アルプス中部縦走+三ノ沢岳 檜尾避難小屋泊

2011年07月14日 | データ


■2011.7.12-7.13 天空の避難小屋(檜尾避難小屋)を利用して中央アルプス中部を縦走する。登頂する山は、三ノ沢岳(2846.5m)、檜尾岳(2727.7m)、熊沢岳(2778m)、東川岳(2671m)、空木岳(2863.7m)である。

■2011.07.12 この2日間は天気は良い、しかし大気が不安定で積乱雲が発生し易い状態なので早出、早着を心がける。
何時ものようにETCカードを繋ぎ駒ヶ根ICまで行く、今回の山行はロープウェイを使った楽々山行である(?)
菅の台バスターミナル駐車場に車を止め、始発バスの列に並ぶ。平日なのに既に50人は並んでいる、何とか増発便に乗車
7:42 しらび平着
8:10 2発目のロープウェイで千畳敷へ

8:22 千畳敷着
この時間の利用者は殆ど登山者であり殆どが乗鞍浄土へ方面へ。
私を含む数名が極楽平方面へ向う。
8:55 極楽平着

9:07 三ノ沢分岐
今回は宝剣岳は素通りで

目指すのは『三ノ沢岳』
ザックをデポし水分のみを持って三ノ沢岳へ向う。この時間に戻ってくる先行者と出会う、昨日は檜尾避難小屋泊で本日下山との事(私と逆のルート)、昨日の檜尾避難小屋は2名で近くの水場も水量も充分との事。

三ノ沢岳までは木曽駒ヶ岳付近とは全く異なり、登山道もハイマツ帯が多く足を取られる。この山一つを千畳敷からゆっくり登るのも静かで良いと思う。途中残雪もありハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・ハクサンチドリなど花は多い。
通常の登山と異なり、三ノ沢分岐から標高を千畳敷程度に標高を下げほぼ同じだけ登り返す(下ってから登る)
10:21 三ノ沢岳。ここまで既に体力を消耗。

伊奈川源流部とこれから向う縦走路。
中央の一番奥の一番高い所(空木岳)まで行く。
三ノ沢から分岐に戻る時点で既に『シャリバテ』になる。ロープウェイで標高2500mまで上がったので体が順応する前に頑張り過ぎたのが原因だろう。
早速、ザックからおにぎりを出し食べる。

極楽平を過ぎたら人影はない、いるのは日本カモシカ。
『お前、誰だ見かけない奴だな』・・・と言っているようだ。

島田娘~濁沢大峰~檜尾岳まで2度の大下りが続きようやく
14:28 檜尾岳。自分の立てた予定より1時間も遅い到着、
奥に見えるのが本日の宿泊場所『檜尾避難小屋』

天空の避難小屋がこれだ、今日は貸切を覚悟したが途中で追い越した年配の御夫婦もここを目指していたので『山の怖い話』を思い出す事は無くなった。最終的に博多から来た年配の御夫婦、大阪のおじさん、鳥取の若者と私で5名となる。

日暮れまでは雲の動きや夕焼けを皆で見ながら過ごし其々食事とする。

この檜尾避難小屋は定員20名だそうだがちょっと無理なような気がする。
綺麗な小屋である。水場も近くにありこの時期は水をボッカしなくてもよいが何時も出ているとは限らないそうだ。
清掃は木曽殿山荘が行っている、小屋のおやじが言っていた(翌日通過時)。ただ『あの水』は飲まないほうがいいとの事。
結局あす木曽殿越までに2Lは飲む事になる。
19時過ぎにはシュラフに入るが・・・・眠れず朝までウトウトする。

■2011.07.13 縦走2日目、本日は長丁場で熊沢岳-東川岳-木曽殿越-空木岳-池山尾根-菅の台バスターミナルまで19km歩く。
これは平面上の距離です。

4:30頃 日の出前、南アルプス


明らんで来てからの南ア
以前、御嶽山で御来光を見ている時、あるおじさんがここから見える山は全て登ったと言っていたが、私もそれに近づきつつある。今日見える山で未踏は鋸岳と富士山だけであった。(南アルプス、八ヶ岳、中央アルプス)

今日は低い雲海と高い雲の間で始まる不思議な御来光と朝焼けです。(クリックで拡大)



本日向う朝焼けの縦走路

八ヶ岳もようやく登場。ここは先週行った
5時過ぎに大阪のおじさんの次に2番目で小屋を出発。

5:24 檜尾岳からの『天空の檜尾避難小屋』今回の一番の目的はここで泊まる事です。(クリックすると拡大)

御嶽山

6:49 熊沢岳、ここまで結構岩場があります。

昨日から来た縦走路、左に乗鞍岳。穂高等は山陰で見えません。

左から空木岳、右奥が南駒ケ岳。

そして空木の長大な池山尾根を下山しなけばなりません。

空木岳、南駒ケ岳拡大。

8:09 東川岳
しばらく行くと大阪から来たおじさんに会い情報交換する、今日は檜尾避難小屋で一人宴会をすると楽しそうに話していた。
そのために木曽殿越でビールを調達したと。山に持ってくる『肴』はたかがしれている、それでもその僅かな『肴と酒』をちびりちびりと・・・それがとてつもなく美味しいのである。ここに来たものだけのすばらしい景色があるから。

8:41 大くだりして木曽殿越
ここで初めてビールで休憩

以前は、木曽側から

こちら側の空木は岩場が多い。伊那側は岩場は無い。

越百山までの縦走路、数年前初めて花○君とパーティーを組んだ縦走路

10:31 空木岳、ヘロヘロなのに岩場通過は速かった。

山頂にいたおじさんに頼んで。一枚。

さあまだ池山登山口まで10km、その先菅の台まで2.7kmある。

下に見える駒峰ヒュッテで休憩。今回初めて若い女性2名に逢い元気を貰う。

駒石(バスよりでかい)
大地獄・小地獄をやりこし新池山避難小屋手前の水場で冷たい水をがぶ飲み。頭からもかぶる。

実は池山登山口から車のある『菅の台』まで2.7kmが長い長い・・・
結局『菅の台』の標高が805mなので
空木岳(2864m) - 菅の台(805m)=2509m
2,059m?下りっぱなしのこれは凄い。


可憐な花達をどうぞ(画面一杯で見ると綺麗です)
---2011.07 中央アルプス中部縦走出合った花達---


山行のスライド(画面一杯で見るとすごい)


■コースタイム
※1日目
2011.7.12 菅の台7:10→7:42しらび平→8:22千畳敷→8:55極楽平→9:07三ノ沢分岐→10:21三ノ沢岳→11:50三ノ沢分岐12:10→極楽平→島田娘→濁沢大峰→14:28檜尾岳→14:35檜尾避難小屋
行動時間:7:25(休憩含む)
※2日目
2011.7.13 5:15檜尾避難小屋→5:24檜尾岳→6:49熊沢岳→8:09東川岳→8:41木曽殿越9:10→10:31空木岳→13:43水場14:01→池山登山口→15:34菅の台
行動時間:10:19(休憩含む)


4 コメント

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その節はお世話になりました (鳥取の若者)
2011-08-06 11:32:59
7月の中央アルプス、檜尾避難小屋でご一緒させてもらった「鳥取の若者」です。
正確に言うと「島根の~」なのですが・・・。

たまたまこのブログにたどり着き、コメント残させてもらいました。

檜尾避難小屋では楽しいお話をありがとうございました。
あの翌日、皆さんは一日で下山されたみたいですが、僕はゆっくりペースで空木平避難小屋でもう1泊してから下山しました。もう1泊したので檜尾避難小屋で寝坊して見損なったご来光を池山尾根で拝むことができましたよ。

このお盆休暇は北アルプス、涸沢にモルゲンロートを拝みに行く予定にしています。2年前に行って一度見てはいるのですが、なんだかまた見たくなり計画しています。

またブログ拝見させていただきますね。

お気をつけて山行して下さい。

またいつかどこかで会いましょう。
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Unknown (トドクロちゃんと山登り)
2011-08-06 11:49:58
島根の若者様。

中央アルプス山行は天気に恵まれ楽しかったですね、私は一気に下山し駒ヶ根のソースカツ丼有名店で昼食をと思っていましたがその時間には間に合わず温泉だけ入り帰りました。

今度の盆休みは、初めての後立山縦走を計画しています。この山域は頻繁にスキーに来ていた為今回が初めてとなります、天気良さそうなので楽しみにしています。

島根の若者様は涸沢ですか?
良いですね。

お互い気をつけて山登りをしましょう。

また何処かで再会できる事を楽しみにしています。
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空木岳へ (nermobaba)
2017-08-19 11:26:56
 こんにちわ!
来週やっとお天気が良くなりそうなので、ひと月前から「空木岳に連れてって~」いう山友におねだりされていたので、23日~24日に行くことに決めました。実は私も宝剣から向こうへは歩いたことがなかったので、貴方さまのブログを拝見し、予習しました。
私まもなく75才、同行者は66才という女二人旅です。やはりロープウェイで登り、小屋は木曽殿山荘を予約しました。池山尾根の下りの水場で冷たいうどんをつるつるっと食べようと密かに案を立ててます。やはり食べ物にはこだわりますね。ではまた~
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Re.>空木岳へ (nermobaba) (トドクロちゃんと山登り)
2017-08-20 21:56:05
nermobaba様
こんばんは。
このルートは花も多く伊那谷の雲海も出やすく稜線では素晴らしい眺望ですよ。
木曽殿山荘泊なら一番良い時間分担となりますね。
池山尾根の水場の水は最高に美味しかった事を覚えています。この水でうどんやそうめんを食べたら美味しそうですね。
2日目の下山が長いので休憩を適度に入れると良いですね。
それでは良い山行を。
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