トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

中山道 中津川宿〜細久手宿

2024年03月10日 | データ
天気の良さそうな2024.03.07-08の二日間で中津川宿から鵜沼宿までを歩く。
さっそく「細久手宿の大黒屋」へ電話し宿の予約。
中津川宿からだと10時間位かかるのでなるべく早く出立することを進められた。
どうも話を聞くと十三峠で時間がかかるとの事。

そこで計画を変更し地元の駅を始発でスタートする事にした。

■2024.03.07 早朝4時30分頃起き出し軽く朝食。
地元の駅を05:29の始発に乗込む。
金山駅でJRに乗り換え中津川駅までドンコウで向かう。
所要時間は約2時間。
中津川駅には7時40分頃到着。

東濃随一栄えた商業の街「中津川宿」
人口:928人、家数:228軒、本陣:1軒、脇本陣:1軒、旅籠:29軒(1843年)

道先案内は紙地図とgoogel mapとYAMAPのでGPS軌跡。
駅から南方面に歩き出し旧中山道に入る。

7:55 中津川宿
恵那山も朝日に輝いている。
栗きんとんの「すや」本店や「川上屋」本店も中山道歴史資料館も残念ながら営業前です。

幕末の足跡も残っています。
幕末に尊王攘夷を唱えて戦った天狗党水戸浪士の墓や、桂小五郎の隠れ家跡が今も残り、薩長の密談・中津川会議が行われるなど、江戸から明治へと変わる激動の時代のカギをにぎった宿場
中津川宿は支配もゆるく情報の交差点となっていたからですね。
ただ長州は好きではないです。
バイパスは少し離れた山側なので意外と静かで見晴らしが良い。
中津川宿から大井宿までは9.8km。
雪を被った御嶽山も見える。
新規購入のトレランシューズも調子が良い。
かたカメラは重い一眼レフでなくコンデジの方が良かったかもしれない。

10:02 大井宿。
大井宿〜大湫宿までは13.7km。
  • 人口:466人、家数:110軒、本陣:1軒、脇本陣:1軒、旅籠:41軒(1843年)
ひし屋資料館に立ち寄りしばし雑談。
古いお雛様が沢山展示されていた。
十三峠は食事や水分を補給する場が無いので十分持ってくように教えてくれた。
大井宿には枡形が6箇所もあり珍しい。

さあ十三峠に入ります。

「十三峠におまけが七つ」と言われ起伏が激しい。
(江戸方)西行坂、七本松坂、槇ヶ根坂、乱れ坂、お継原坂、かくれ神坂、平六坂、紅坂、黒すくも坂、西坂、三城峠、茶屋坂、新道坂、観音坂、権現坂、鞍骨坂、吾郎坂、巡礼水坂、びやいと坂、曽根松坂、地蔵坂、しゃれこ坂、山之神坂、童子ヶ根、寺坂(京方)


当時の一里塚がちゃんとついで残っています。
人里離れた尾根道で当時のルートを忠実の巡っています。
ここで初めて人と出会う。
かなりの頻度で茶屋跡が出てきます。
やたらと茶屋後が多い。
云うほど起伏は激しくなく快適。暑い時期は水分補給が多くなりそう。
雉が勢いよく走り抜けた。
途中ゴルフ場を中山道が分けています。
多分、中山道ゴルフ倶楽部。
尾根上の路で風が抜け、日陰では寒い。レイヤリングを調整しながら進む。
石碑は多いが当時のものは意外と少ない。

13:29 大湫宿。
人口:338人、家数:66軒、本陣:1軒、脇本陣:1軒、旅籠:30軒(1843年)


十三峠と琵琶峠の間にある盆地なような場所。
旧森川訓行家住宅:
江戸時代末期建築。中山道大湫宿の旅籠や問屋を兼ねた住宅

ここでしばし時間調整の休憩。
進められた大湫神明社の大杉と観音堂の天井絵へ。
この杉は数年前に倒れ地元の方が保存。(テレビで見たことがある)
大湫宿を出る前に細久手宿の大黒屋へ電話。(宿から掛けるよう言われたので)
大湫宿〜細久手宿までは5.9km

最後の峠へ「琵琶峠」

琵琶峠は美濃の中山道十六宿の中で最も高い峠(標高557m)です。全長約730mに渡って石畳が敷かれており、日本一の長さと言われている。


15:34 細久手宿。

人口:256人、家数:65軒、本陣:1軒、脇本陣:1軒、旅籠:24軒(1843年)

大湫宿と御嶽宿間が長いので慶長15年(1610年)に新設された宿場。

細久手宿の本陣・脇本陣が手狭になリ、他領主との合宿を嫌った領主尾洲家が、問屋役酒井吉右衛門宅を「尾州家本陣」として定めたのが、『尾州家定本陣大黒屋』のはじまりである。
大黒屋は国登録有形文化財で本卯建・玄関門・式台・上段の間なども往時のままに残っている。

大黒屋外観。

今回の中津川宿〜鵜沼宿までの踏破で一番楽しみにしていたのがこの江戸末期の姿を留める大黒屋に宿泊することです。
当時のまま残る「上段の間」で止まります。

本日の宿泊は白人のご夫婦と私の3名。
江戸時代の尾州尾張藩や裕福な旅人が泊まった宿に泊まれて最高です。
不便や面倒が楽しい。
トイレとお風呂以外は当時のまま。
テレビもあるが点けないで過ごす。
廊下を歩くとギシギシ。
ガキの頃からチャンバラが好きでここはたまらない。

江戸時代の木賃宿に泊まりたいが日本に残っていないのが残念。
素朴な夕食は美味しかった。
アマゴの炭火焼きは丸ごといただく。

部屋はやはり寒いのでご主人が湯たんぽを入れてくれて快適でした。

途中からチェックインの時間に合わせるためずいぶんのんびりペースにしたがそれでも宿のご主人に言われた時間より2時間は早く到着。
■タイム
山行7:36+休憩0:17=合計7:53
距離:32km 平均時速4km/H。
歩数:49,130歩




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