■2010.05.04-05 連休のど真中に剛速球を投げられ、見逃し三振。仕方なく年休を使い検討するがは5/5まで、仕方なく1泊2日でも行けそうなサブコース室堂・雷鳥平に行くことにする。5/6以降天候が回復すれば、そのまま扇沢から『鹿島槍ヶ岳』を1泊2日でと・・・・考えながら準備をする。
■2010.05.04
ネットで過去のアルペンルート混雑状況を確認し扇沢発6:30始発に乗るしか無い事を確認。
5/3の見逃し三振後18:00まで仮眠し19:00に自宅出て扇沢無料駐車場に23:30着、この時間でも車は多い。寝酒を飲み毛布をかぶり車で朝まで眠る。明朝5:30頃すでに切符売り場では20人ほどが並んでいる、私も早々準備しその行列に入る。殆どが観光客だがその中にスキーヤー・ボーダーが1割ほど登山客はそれより更に少ない。
※扇沢から
トロリーバス
↓
ケーブルカー
↓
ロープウェイ
↓
トロリーバス(このコース往復8,800+荷物代[210+400]×2)
と全てを始発で乗り込む事ができ8:00に室堂に着く。
天気は立山に雲が掛かっているが一応晴天、奥大日岳方面(室堂を中心に西側)は快晴。
真っ白な奥大日岳
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みくりが池を経由し立山のテント村が見えてくる。ピークは5/2-5/3らしくテント村は静かである。
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設営し一ノ越経由で雄山を目指す。途中アイゼン歩行の練習を重ねガスの中、雄山に向かう。途中アンザイレンした先頭が滑ったが滑落停止行動は取れず自然に止まったのを見たり、岩と雪のミックスを上手く歩けない山屋を見ながら・・・やはり体力・柔軟性・技術だなと改めて思った。
やはり雄山は雲の中
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体濡らさぬ様に上着を着ているが寒いわけではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/e5/342310769138b4ee1b76037ced4df33d.jpg)
雄山神社で知りあった若者と写真を取り合い話す。今日が20代最後の日で記念に写真を撮ったとの事。彼はスキーヤーで雄山から大観峰目指し滑るつもりだが視界が無く雲が晴れるのを待っている、この視界だと途中大観峰へトラバースするルートがわからないらしい。
装備はGPS+ビーコン+ゾンデを持参しているので充分だろうしそれを使いこなす技術は他愛もない会話の中からでも分かる。(←年の功と言う奴)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/28/8709e5158600765a08c76e0a75955791.jpg)
こちらも大汝山へのルートが見つけられず無理をせず戻ることにした。
※後日ネットで確認したら雄山神社の左側の急斜面をトラバースするルートである事が分かった。
テン場に戻ったら晴れてきた。それでも稜線は湧き上がる雲の通り道でこの日はテン場から立山の稜線は終日見えなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/c9/3a017f9763a495d0debf144e3a0c1b4d.jpg)
設営場所はミスだった、隣が団体はまずかった、その第一が騒がしい。
いまさら変わる気は無いので、一人宴会とする。
お日様が沈む頃、キムチラーメン+ライスを食べシュラフに入る、寒さ対策と気温が-1度程度なので朝まで暖かく寝ることが出来た?・・・隣の団体が・・・・
深夜トイレで外に出ると満天の星、しばらく星を眺め山登りってなんだと考えたりする。
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■2010.05.05 2時間遅れで6時起床、冷めたアルファ米を味噌汁の素でおかゆにし、サーモスにお茶を入れ奥大日岳に向かったのが6:45。昨日の天気予報で明日は雨模様なので今回の山行は本日が最終日と決めた。
室堂乗越までひたすら真っ直ぐなトレースを選び登る。
振り返れば立山。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/b1/014fa5f1d16219fd8a22c33280775a01.jpg)
室堂乗越までくれば念願の剱岳(劔岳) が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/63/1f91f0886dff84c0db0e0d9b80f807ca.jpg)
ここからは稜線伝いに2つのピークを超えなければならない。雪屁にも注意して。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/23/659189bbf7fe976ffa093e4ed50e951d.jpg)
いきなりクラックが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/a8/1b9594fe4d25a8da2f55aeb3b01177ea.jpg)
一つ目のピークを越したら『雷鳥』のお出迎え。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/a2/a106eef4fec480de9240454d867e4765.jpg)
雷鳥に接近(冬毛に夏毛が少し)するも逃げない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/84/4f1afce4b52793f610be6495dc756597.jpg)
かなり来たが、クラストした雪もそろそろ腐り出してきて足が重い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/fc/6a64ee5842246f72f7b3b9de45fb31bd.jpg)
カガミ谷乗越まで来たところでタイムアウト。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/93/92ba6a377accd90573376426a06d9f89.jpg)
雪屁がすごい。
※後で調べたら、奥大日岳は大きな雪屁で有名らしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/90/231e29155d414b9b151d61666c500ef8.jpg)
下りを注意しなければ、ここまでアイゼンの引っ掛けは一度もないが特に注意しよう。
ここで落ちたら、天国へのスロープとなってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/51/c0d98ddd82bb7fea64cdf6423de67a07.jpg)
剱岳(劔岳)をバックにピース
誰にも会いません
※結局最後までこのルートで人には会いませんでした。
(明確なルートが無い+大きな雪屁+縦横無尽に走るクラックなどこのルートで人に会わないのは緊張した)
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最短距離でトラバース
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9:40撤収完了。
ここから室堂バスターミナルまで約1時間の登りです。雪はとっくに腐っていてズボズボです。今回で一番体力を消耗した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/5e/73677ab28c4e1836b7035f5f31b9573b.jpg)
途中で三脚を立てた観光客が雷鳥のベストショットを探っています。
私も失礼して1ショット。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/f5/dbb2c1c4221ddc16ae02c6b2b862be82.jpg)
室堂に10:50着、人・人・人で大混雑やはり予定通り2時間待ちか?
その間、雪の大谷でも見るかと念のため駅員に確認すると個人は11:00便のトロリーバスに乗れますときた・・・じゃあ乗ろう。
雪の・・・大谷は・・・どうしよう。
また来るさ必ず、こんな奥行きのある爽快な場所はそうはない。
↓
気持ちの良いテント場(雷鳥平)
ルートの多さ(数日楽しめる)
山スキーが出来る(ビーコン・ゾンデは必須)
豊富な水(煮沸してから飲む)
温泉(今回は入っていない)
酒が手に入る
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/9d/29e972be3888f6ed7092dc1200c684da.jpg)
ロープウェイ>ケーブルカー>トロリーバスと順調に繋ぎ13:20に扇沢に着く。
なんと降りるほうは空いていた。
途中で出会った団体は9割がた中国人か韓国人なのに驚き!
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・今回の春山でアイゼン歩行・ピッケル操作を充分練習でき充実した春山登山となった。
・重登山靴(1k)+12本爪アイゼン(1K)=2Kが片足に掛かる、三浦雄一郎が足に重りを付け歩いている理由がわかった。
・この斜面を歩いて降りるのは情けなかった(スキーを持参すれば・・・)
・雪屁やクラックのルート取りを習得する必要がある。
※5/3に奥大日岳へ出かけた方のページを見て写真を比べてわかった事だが、クラックの外側やクラックを交差しているトレースは2日前の時点ではクラックが入って無かった。それ以降に入ったクラックだった。
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帰路は大町温泉郷の薬師の湯に入り、交通渋滞情報を娘から送ってもらい帰路に着いた。
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