写真日記

日曜日
大阪マラソンの撮影が終わって
雨に打たれてホテルまで帰ったら
やはり疲れ果てていて
お風呂に入ってそのままベットで眠っていた
起きると夜の12時を回ったところ
喉が痛くて明け方にまた起きる
新大阪のビジネスホテル
カビクサイ臭い部屋だった
３泊もした

朝起きると
チェックアウトの前に外に出て散歩した
雨上がりの空で心地よい風が吹いていて
コンビニで買った缶コーヒーを飲んでいると
ふと
京都にでもいこうかなと思った
疲れていてもうどこにもいかないで
東京に帰る予定だったけど
一泊するように
インターネットで京都のホテルを探したけど
もうそれすら面倒くさくなってきて
とりあえず寄り道して帰ることにした
新大阪駅で京都までの鈍行と
京都からの新幹線の指定席チケットを買った

新大阪から京都まではあっという間に着いた
9時過ぎに思いったって
11時すぎには京都駅で重たい機材荷物3つを
一時預かり所に預けていた
とりあえず身軽になったので
案内所でもらった観光マップを
ポケットに入れて
地下鉄に乗る

烏丸御池駅で東西線に乗り換えて
東山で降りた
このまえK君から教えてもらった
知恩院に向かう
この前4月に来たときは
夜遅くて閉まっていたけど

なかなかいい空気が流れている場所で
本殿の中で念仏を聞きながら
お焼香の線香の匂いを嗅いで
あぐらで瞑想していた
夏にビエンナの教会で聴いたパイプオルガンもそうだけど
日本のお経もいい感じ
畳の上で柱にもたれかかってあぐらをかいていたので
それはそれでバチがあたるあもしれないけど
僕は大抵どんな寺院に行っても神社でも
あまりお祈りをしないようにしている
でも最近はよく靖国神社で礼をする
今日は知恩院で手を合わせた
地震津波で死んでしまった人たちのために祈った
法然さんがどんなヒトかはまだ知らないけど
それでもそこで人々は祈り願う
それを後ろのほうで眺めながら
もしむかし破天荒なお坊さんがいたとして
たぶんそういう人が高名になったんじゃないかって思考していた
それを受け入れるだけの抱擁さはきっとあるだろうね
サラリーマン金太郎みたいなサラリーマンがいたらいいのに
新幹線のホームの端っこでタバコをスーツの人たちを見て思う

知恩院に長居してから
その後南禅寺に立ち寄る
何度か行ったことがあったけど
前ほどよくなかったのは
とにかくお客さんが多かったことかな
どこでもそうだけど有名になることは悪いこともあって
静かな雰囲気を味わいたいだけなのに

哲学の道を歩いていると
ネコに出会った
ミャアミャアと鳴くので
そのままずっと撫で撫でして遊んでいた
哲学の道の途中のベンチにそれから５匹の猫と出会った
法然院でコケが美しかった
静かな場所だった

バスに乗って出町柳で降りた
下鴨神社まで鴨川沿いに歩いた
西日がとても綺麗で向こうの山の方に大きな雲が流れていた
長い参道を砂を踏みながら歩いた

烏丸今出川まで歩くともう疲れたので
京都駅まで地下鉄に乗った
とりあえず新幹線の時間を1時間早めて
東京に向かって新幹線に乗る
窓の外
闇の中に月が並走しているのを眺めながら
やがて東京に着く

最近、東京はやたら暗い雰囲気で
なんとも灰色の街

今日から11月
とにかくなんとも疲れたので
今週はとりあえず少しだけゆっくりしよう
明日は撮影だけど
まあ明日は楽しい撮影だからいいのだ

どこに向かって生きてるのかはわからないけど
まあとにかく生きている
頭が痛いのもあいかわらずで困るけど
病院行こうと思ったら
保険証がみつからなかった
あと東京の病院はやたらに冷たいところばかり
まあそんなもんだね
さてと