写真日記

玄関を出たところで
猫々会議が行われていた
議題は最近街で噂になっている
変な外国猫の話
いったいこんなところで
なにをしてるっていうんだい
ネコ語も話せないっていうしさ

笑顔がすべてを幸せにしてくれるという
そして愛するということ
お互いが笑っている
言葉を超えて信頼が生まれるのだ

たぶんきっと大丈夫

撮影中になぜか部屋の中で
針を踏んだ
おもいっきり痛みがあって
足のうらで針を踏んだのだ
一瞬で鈍い痛みにかわった

針を踏んでしまうと血管を通って
心臓に刺さって死んでしまうという
噂を昔から聞いたことがあったのだけど
人生ではじめて針を踏んだのだ

恐ろしくなって
針をみつけると折れていた
もう折れた針が血管を駆け巡っていくような
吐気すらしたので頭が混乱していた
いつどこで死ぬかはもうわからないと知っているけど
まさかこんなとこで死ぬとは思わなかったなあと
よくわからないことを思ったけど
折れた反対側の針をみつけたので
かろうじでこれからも生きていけるようだった
日々は紙一重

いやまだこれから寝ている間に
針が心臓に刺さって死んじゃうかもしれないけど

なぜかアルコールの代わりに
冷蔵庫に入っていたアブサンで消毒させられて
絆創膏を貼られてまた仕事の続きをしていた

ようやく仕事の目処が立ってきて
もう少しでロケの終わりもみえてきました

あと床に針を落とさないように
気をつけて生きましょう