写真日記

自由のない空は死の空
もう絶望にしかない
そんな世界に生まれる子どもたちは
僕らのエゴに汚されたただの欲望の塊なのだろうか
死を想いサヨウナラ
殺したくなる空よ

絶望の場所に続く空よ
悲しみを笑うよう

東の島を思う
津波に流されたという
噂話をされている
眩暈がして吐気がする

ビールで洗い流せるの

ふざけている場合ではない
心が乱れr狂う空

もう終わろう
僕らの未来はない空

言葉はわからない

ねじ曲げられた正論で
弱い者たちが軽く薙ぎ倒されていく
お前が狼の皮を被った津波か
映像の中から僕の枕元に
汗が流れていく

冷凍庫の中に冷やされた肉体
腐っていく空

腕が折れそうになる夢をみて
慌てて起きて水を飲む
どろどろした泥水を飲む
視界はない
水滴が歪んでいく
昔見た空はどっちだろう

世界が終わった日を
僕は見れなかった
遠くからしか聞こえなかった
やはりタイムパラドックスは確かに起こっただろう
もう違う未来にいまいるようだ
間違いなく確かだ
馬鹿なこと言ってんじゃないぜって笑われるけど

空の粒子が流れを変えて
どこか遠くに消えていく
お盆休みのお墓参りみたいな空

戦いは終わらないのかな
クソみたいな空だ

兼ね合いと馴れ合いの空だ

なんとも滑稽に僕らは死ぬのだ
美しくもなんともない

ガラスのグラスを壁に投げつけよう
自分のすべてが破壊される音を聴く

無用の空だ
無能の空だ

空から零れ落ちてしまう