写真日記

ジャンゴ・ラインハルトを聴きながら
写真展の最後の写真セレクトをしている

苦しすぎて逃げたいのだけど
向き合っていくしかないという
明日、入稿ギリギリの締切りなのだ
8000枚くらいの中から
200枚くらいに選定されて
さらにそこからお話しをつくりながら
50枚に並べられていく

この世の中は
なぜだか
なるべく背伸びして着飾って
名前つけたりお金渡したり
派手にして
とにかくそれをそれ以上に
大きく見せようとするけど
そうではなくて
なるべくベタ足でそのままに
むしろ裸になって
名前を捨ててお金も捨てて
地味にして
とにかくそれをそれとして
そのままにむしろ控えめに
まっすぐに見せたいと
僕は今、思っている
のだけど

いやはや
それでも写真を選んでいくと
邪心があって
やっぱり恐れもあって
なんだかふとわかりやすそうな写真を入れてしまいがちだけど
いやいや違うでしょーって
我に帰ったりし
睡魔とも戦い時間にも追われ
さまざまの誘惑にも耐えて
まだまだ夜も眠れないようだ

ジャンゴ・ラインハルトが
それでも僕に教えてくれることがあるので
なんとも素敵な時間なのだと思う