写真日記

さまよい
そらを
えんとつから
とわに
きみに
はじめて
とおい
におい
まだ
よっぱらい
おどり
わらい
かえり
ひとり
ふたり
かがやき
こなゆき
さけび
いのり
くうき
きり
こうご
みち
くさ
こうさ
すきま
あまり
こまる
そして
なく
あける
ほし

アイス
冷やす

どうやったら
後悔しないで今を生きれるか
とばかり考えている
結局はうまくいかないのだけど

ただ呆然としてしまう

彼の死を未だに掴めないでいる
はっきりとしない曇り空のように
僕は歩きながら
日に日に増していく悲しみ
もしかしたら
僕が風向きを変えられていたかもしれないと
運命を恨もう

腕相撲がこんなにも心にひっかかるものだとは
思いも知らなかった

どうやったら
思い残すことなく
明日になれるか
今を

未来には不安しかないけど
今にも意味がないとして
過去は忘れてしまうし
じゃあさ
どこにあんのさ

たぶんそうおもうひともいるし
まったくそうおもわないひともいる
僕は僕だ
いや、俺は俺
でもいまは
僕でも俺でもない


手紙９０９
　贅沢な人生
　でも好きなことを自分で決めてやってるというのは
　はたしていいことなのかな
　自由ってのも本当は難しいことのような気がします
　まあ無いものねだりということでしょうが

　日曜日
　僕はモグラのようにアパートメントの部屋の中で
　ボーとしていました
　日本語の本はたくさんあったのに
　もうすべて読みおわってしまい
　することもなく
　ふとＮＨＫを観ると
　貴乃花がひさびさに相撲をとるというので盛り上がっていました
　相撲は普段あまり観ませんが
　なんだか外国に来ると日本の物がとても素敵に見えたりします

　６月のある日
　僕は中国国内を長距離列車で移動していました
　その車両 ３段ベットの一番上に横になって読んだ
　モームの「月と六ペンス」
　僕は中国のお茶を飲みながら
　次はタヒチに行くだろうな と 強く思いました
　車窓から見える中国の大地からは想像できない繋がり
　自由とはたぶん
　その列車を次の駅で降りてタヒチに向かうことなんだと思います
　なりふりかまわず
　飛行機に乗ればたぶん
　すぐに着くんだろうけど
　それをしてしまうとたぶん
　僕たちは自由に蹴飛ばされてしまうんだろうな

　自由を手に入れ自由に縛られ自由を失う
　いやはや
　自由が鎖ならば僕らはどこまでいけるのでしょうか

　ひまにまかせてこんなことをかんがえて
　ひとりごとを手紙にしました


沖縄の気持ちのよいのんびりとしたバーで
僕たちは外で飲んでいたのだけど
中でひとり
カウンターに座り本を読んでいる人もいました