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未来

2006年02月15日 | 今日の写真
未来の君へ
(古い手紙)
僕は今日は面接に行ってきました
写真家の人がカメラマンを探しているようで
朝日新聞の求人欄を見てだいぶ前に電話して
履歴書と旅の写真を20枚くらいに纏めて送ったら
呼ばれたので今日話をしに行ってきたのでした
地下鉄の赤坂駅で降りてその人のアパートメントに行くと
なかなか感じのよいおじさんだった
古川さんという人で写真家っぽい雰囲気だった
古川さんはまず「僕はヘビースモーカーなんだ」といい
タバコを吸ってもいいかなと言った
そしてタバコに火をつけた後
僕の送った写真を「なかなか気に入ってしまったよ」と言った
僕はまさかなと思いながらも「ありがとうございます」と言った

古川さんと写真の話をした
もうすぐ50だと言っていたからだいぶ大人の人とだけど
写真の話ってのはなんだか同じような世界なのだ
50から、これからだからなあ と古川さんは言い
30までには、と僕は言ったので 笑った。
君の写真は作家なので 僕が今募集している仕事をやらないほうがいい
というようなことを言われた
どんな写真家が好きかと聞かれたので
荒木ノブヨシ(アラーキー)と言うと
古川さんも荒木氏をとてもすごい写真家だと思い
僕も今本を読んでるよと言った
たぶん写真を おじさんのいう作家側の写真を好きな人は
荒木ノブヨシのすごさがわかるのだ
写真の話をとにかくとにかくした
古川さんはプロの写真撮りとして独立しやっている
でもこれから作家の写真をやっていきたいんだ と言った

結局僕は職を得ることはなかった
アパートメントから出ると外は雨だった 冷たい雨
赤坂駅まで坂を走って下り
TBSの前でなにやら人だかりが見えた
バラエティー番組が収録されているようで
TVでみたことのある顔がなにやら大声で話していた
夜の闇に雨が降り 照明がすごくたくさん使われ
闇に舞台が光っていた
「やっぱり舞台にあがらなきゃな」と呟く
僕はとにかくなんでもいいから写真という舞台に上がりたかった
だから今日はわざわざ地下鉄に乗ってここまで来た
僕の写真を誉められたことに変な気分だった
ただイナサレタダケ?
地下鉄に乗りながら貴乃花を想う
貴乃花は今場所怪我を押して出場した
周りの評価のためだ(横綱としてのね)
3日目にムソウヤマに投げられた時に左肩を打って
4日5日目休場
しかし6日目にその怪我を押して出場
トウキをうまくかわして白星
7日目(昨日)
負けた ぜんぜん動けなかった
8日目(今日)面接が5時からだったのでまだ見れてない
地下鉄に乗りながら貴乃花を想った

最近夕方のNHKの大相撲放送にあわせてTVの前にいる
貴乃花を見るためだ
そのせいか相撲をみているのだけど
解説者の言葉が僕の頭の後ろのほうに響く
「イナサレタ~」
貴乃花は向かってくる関取を決してイナシタリはしない
まっすぐぶつかり受けて そして勝つ
でも昨日はまったく動けなかった
トサノウミはまっすぐ一気に貴乃花を土俵の外に突き飛ばした

古川さんのアパートメントの部屋から出る前
おじさんは僕の履歴書と写真を返すそぶりをした
僕はすいませんがそれをもらっていただけないでしょうかと言った
それがぎりぎり僕の今日の意味だった
写真家は今年はなんとか東京で作家側の写真を撮りたいと言い
もしなにか助手とか必要だったらお願いしてもいいかなと言った
イナサレル?
僕はイナサレタっていいや 貴乃花はイナサナイ
地下鉄の中で僕はますます写真という罠に嵌っていく僕を感じた
もう囚われて逃げることのできない 写真の虜
昨日TV画面の貴乃花にシャッターを斬った
土俵に上がるということの意味を
貴乃花は僕にもわかりやすく見せてくれる

マンチェスターユナイデットのホームグラウンド
今は長身のオランダ人が立っていて
ゴールにボールを蹴りこんでいる
本当は僕が代わりに蹴りこみたいけど
それを夢だと考えれば
写真家になるなんて簡単な夢だな

未来の君へ
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道程

2006年02月15日 | 今日の写真
こんな繰り返しなら
死んでしまいたいなと
思うことがある
実際には死なずに
窓の外を眺めながら涙したり
飲めないお酒を飲んだり
気を紛らすためにTVを観たりする
最近では
食べ過ぎるくらい食べる

それなのに
僕はまた繰り返す

やってらんねーって感じだ

刹那

想像で自分を殺そう

悩みすぎて頭が痛いので
なんとも苦しい限りだけど
それでも結局
明日も繰り返し
もうすぐそこに答が見つかりそうなのに

モンゴルの充電は悲しいけど一週間で切れて
またストレスギスギス社会で
僕は死ぬまで行き続けるだけ

愛しい友達よ
どうだい?
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