潮目がかわった

18日、某企業の経営者研修のサポートで小田原へ。
グループ企業の社長クラスばかりがあつまるすごい研修で、ゲストスピーカーが某百貨店の会長と、これまたすごい。

すばらしい経営者で、その百貨店がこの10年で取り組んできた革新の歴史を語っていただいた。あまり詳しいことはかけないのだけど、会長いわく「取り組んできたのは当たり前のことばかり」で、まずは不採算事業の整理をやり、そこから生み出したキャッシュフローで主力事業への再投資を行った。その中で、オペレーション改革と営業改革を同時に行っている。当たり前とはいうものの、それをやりきってきた、というのがすごい。結果的に、この10年で純利益を10倍以上、ROAを7.5％、ROEを13％改善させたという！

こうしたすばらしい経営者に共通することの１つに、「現場を大事にする」ということがある。彼も、「お店が大好き」で、店まわりをかかさない。お客さんの様子を感じ、社員と会話をし、各店で全社員に向けて語りかける。

で、ちょっと話が違うのだが、その会長が「日本経済の大転換」を力説していた。
もちろん、大前提として、少子高齢化、人口減少などのボリュームの話がある。しかしそれ以上に、質がかわってきているという。LVなどスーパーブランド、去年まではすごくよかったのだが、今は、実は全滅らしい。
90年代、パリの高級ブランドに日本人が列をなした。今、それをやっているのは台湾、韓国、中国人。多くの日本人はそういうメンタリティから卒業したのだろう。

そして、短期的な話として気になるのは、去年の9月、そして今年の3月15日からはっきり「潮目が変わった」のだという。つい最近、「景気の曲がり角」なんて話が新聞にもでていたが、会長にいわせれば、3月からわかっていたこと、、だという。おそらく、サブプライムと高齢者医療の件がきっかけになっているとのこと。

うーん、これからのしばらくは景気はきびしそうですね～。しばらくというか、会長によれば、構造が変わって、構造的に厳しいよ、という話です・・。もし、いけいけどんどんでやっているような会社があったら、注意した方がいいかもしれません。

写真は、この日の夜、しばらくぶりで実施された、全社員総会（懇親会）の模様。いけいけでした。あれ？？