Inachan's Corner

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230万個のレンガと笑顔の写真

2010-01-07 | 5-4:もろもろ
マーケティング研究会の番外編。

丸の内にできた、三菱一番館美術館を、メンバーの一人に紹介してもらえることになった。


この三菱一番館、明治20年代に立てられたもので、昭和40年代に解体されていたものを、昨年、ほぼそのまま再現する形で丸の内に再登場したもの。

可能な限り、当時のものをそのまま再現したという。そのこだわりは尋常ではなく、レンガ造りの外壁用のレンガ、230万個後をわざわざ中国に特注して調達したという(現代の日本のレンガはピシッと作りすぎていて、明治時代を再現するものとしてはふさわしくないという。わざわざ、通常よりも質的に均質性の低いのをも、中国に230万個も注文して作らせた、というから驚きである)。
ドアのヒンジやノブの一つ一つにこだわって、すべて、当時を再現するように特注品で取り組んでいる。なにしろ、230万個、人の手で、レンガをつむのである。笑えるぐらいにすごい話だと思う。


美術館として活用される予定だが、建築から1年ぐらいは化学物質などがでるので、美術品をいれられないらしい。ということで、オープンから今月までは、この建物と丸の内の変遷を紹介している。4月からは、モネをやるらしく、普通の美術館としての展示がはじまるとのこと。

2時間ほど展示物を見てまわったが、最後のブースが、この建物の建築に携わった人の写真を紹介するもの。建築中の写真も多いが、完成後に家族をつれて建物を見に来ている時の写真も多い。
その職人さんたちの一人ひとりの笑顔がすばらしい。きっと、息子さんや娘さんをつれてきて、「これをおとうちゃんはつくってたんや!」と自慢したんだろうなぁ。
ほんと、このブースはすばらしいと思った。

こんな無茶なたてものを丸の内のど真ん中に再現し、その1Fの一番めだつブースを、その建築携わった、第一線の人たちをクローズアップして紹介する三菱地所という会社。やるなー!わかってるなー! とほんと思った。すばらしい。

三菱地所に「あっぱれ」一票!  あっ
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