因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

【ご紹介】文学座公演『女の一生』関連イベント・講座

2018-09-24 | お知らせ

 因幡屋ぶろぐでは、基本的に自分が観劇した舞台のことを記事にしております。観劇前の記事は、月はじめの「今月の観劇予定」のみでした。これとてあくまでも自分が見る予定のもの、興味のあるものに限っておりました。しかし、ぶろぐにお越しくださる方々にとって、観劇前の情報としておもしろく、有益なものがあればご紹介したく、今回のお知らせとなりました。

*早稲田大学・エクステンションセンター主催 文学座連携講座 全2回
「『女の一生』名舞台の歴史に込められたもの」
 第1回(10/4)は、演劇評論家・大笹吉雄氏、主人公布引けいを演じる俳優・山本郁子氏が語り、第2回(10/25)は『女の一生』を観劇し、交流会を持つというもの。この作品の歴史を紐解き、現代に向けたメッセージを受け取らんとする試みです。

*新潮社・文学座連携講座 「名作『女の一生』を演じて、観る!」 全1回(10/7)
 まさにタイトルの通り、受講生が実際の上演台本を読んで役を演じ、同作・伸太郎役の大滝寛、ふみ役の松山愛佳の両氏が講師となって指導するという画期的なもの。こちらも講座と観劇がセットですが、講座のみの申し込みもアリのようです。観客それぞれに、好きな場面、好きな人物、言ってみたい台詞があるはず。わたくしならやはりあのシーンですわ…。本気で俳優になりたい、演劇作りの場に行きたいとまではいかずとも、実際に演じてみたいという人は少なくないと思います。

 たとえば、知己が行っていたクリニックシアターの『ザ・ピンター・ツアー』シリーズ(1,2,3)のことを思い出すと、舞台を観客にも解放する(解放しすぎてもだめですが)、作品に触れる機会を作ることによって観客側が充実すれば、その実りは作り手側にも伝わり、演劇というものがより豊かになると思うのです。

 森本薫の『女の一生』と言えば、文学座屈指の財産演目であり、多くの女優が憧れる作品でもあります。いろいろ問題のある作品であるのに、どうしてこんなに心惹かれ、見るたびに新鮮な気づきがあるのでしょうか。観劇のたびに、自分の心に「問い」と「答」が生まれる稀有な舞台であり、魅力は尽きません。
 観客は上演される舞台を見る、受け身の存在です。しかし研究者の視点から作品の歴史や意味を知り、舞台作りの現場に関わる俳優方の声を聞き、なおかつ自分の声で台詞を読む(そのあとは、きっと動いてみたくなるでしょう)ことによって、より多角的に舞台を味わい、豊かな演劇歴をもたらすのでは?

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 急な坂スタジオ連続トーク「... | トップ | 劇団民藝『時を接ぐ』 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

お知らせ」カテゴリの最新記事