因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

文楽公演『天変斬止嵐后晴』

2009-09-22 | 舞台
*シェイクスピア作『テンペスト(あらし)』より 山田庄一脚本・演出 鶴澤清治作曲 公式サイトはこちら 国立劇場 23日で終了
 2008年5月発行の因幡屋通信29号に「リーディング漬け」と題して昨今隆盛のリーディング公演のことを書いたところ、それを読んでくださった方から「一度文楽を見ては?」と勧められた。歌舞伎はじめ伝統芸能からすっかり遠ざかっていたこともあって決心がつかず、「チケットはどうやって取れば」などと甘ったれていたところ、友人からお声掛けがあってようやく文楽デヴューが果たせたのであった。
 久々の三宅坂・国立劇場。前の部の終了が遅れているらしく、入り口前は開場を待つ人でいっぱいだ。しかし文楽のお客さまは歌舞伎座の華やかな賑々しさとは違う空気を纏っておいでになる。地味で静かで勉強熱心な感じ…。
 題名は「てんぺすとあらしのちはれ」と読み、シェイクスピア最後の作品を中世日本に置き換えて翻案した作品である。友人が前寄り上手側の良席を取ってくれたおかげで、三味線や義太夫ともによく見えよく聴こえ、休憩なしの2時間を楽しむことができた。

 終演後「今夜はあくまで入門編、ぜひ本式のものを」と友人が熱心に言う。まずは11月の歌舞伎座で『仮名手本忠臣蔵』の通し公演で歌舞伎の様式を頭に入れてから12月の文楽公演『仮名手本忠臣蔵』をみれば、互いの違いがよくわかってきっとおもしろいはずだ!と。舞台とのご縁は自分自身の情報収集だけではなく、こうした友人からのお誘い含め「ご縁」だと思う。ただでさえ毎年観劇スケジュール調整に悩む秋から冬。さあどうします、因幡屋?
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