永井規男先生は、この3月に関西大学の建築学科を定年(70歳か)で退職された。『アルパック・ニュースレター』で知った。永井先生は、私が京大建築学科の学生・院生の頃(1964~1966年頃)、京大で助手をしておられた。福山敏男教授、川上貢・助教授の「建築史」講座だった。福山先生、川上先生については既に私はブログに書いている。(05年12月04日、06年01月29日)永井先生は早稲田の学部を卒業し、京大の大学院に進まれたと思う。私の印象では、生産史を切り開いておられたと思う。今度の『アルパック・ニュースレター』で関大でのお弟子さんの馬場正哲さんが、「建築工匠史、寺院建築、民家建築」の専攻といった具合に書いておられるが、京大では、その「建築工匠史」を鋭意やられていた印象である。福山先生が古代、川上先生が中世、永井先生が近世という分担かなとも思った。丁度、私も「計画学」分野で「生産計画」が重要と学生心に感じていたので、分野が違っていたが気になっていたのだ。今度、『建築半丈記』という『方丈記』をもじった「よもやま話」を本にされたようだ。トイレが洋式すわり型の一穴に統一されると「古い世代の男性」はストレスを感じると言う「トイレ・ジェンダー論」も面白そうだ。
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