徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

再・建築家の流儀-6

2019-02-06 08:36:16 | 建築家との家づくりの流れ
 工事契約交わすと新築の場合地鎮祭を行う。

 地鎮祭が済むと建物の位置出しから工事がスタートし、基礎工事、木工事と進んで行く。

  

 工事中もクライアント(建て主)との打ち合わせは続く。工事の進捗状況や材料の発注に伴う決め事、クライアントからの設計内容にの変更要望等を打ち合わせて行く。

 変更内容を協議するとき、変更した場合の金額も併せて提示する。

 金額の提示をし了承を得てから変更工事を行うのが我々の流儀。変更金額の大小によってやるやらないの判断になるからだ。

 金額を提示せずにやって後からトラブルになることは避けるべき。クライアントへの情報開示と意思疎通は大切なファクターである。

 もちろん工事期間中に工事の内容が設計内容に合致しているかもチェックする。法的にOKか、クライアントの要望に合致しているか、そんな目でチェックしていく。

 このような作業を繰り返し家は完成する。工事に約5~6ヶ月。設計を始めてから1年越しのプロジェクト。

 ここで気になるのが設計料と言われるもの。世間の相場は工事費の10%と言われるが、私の場合は6~8%ぐらいが多い。

 工事費が少なければ設計料率はUPするし、工事費が大きければ設計料率は下る。設計料率が高いときは15~20%になるときも…。

 ここまで説明してきた我々建築家の役割、仕事ぶりをご理解いただけただろうか。家づくりの始まりは建築家との出会いから…。


 ~おわり~
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再・建築家の流儀-5

2019-01-29 08:23:13 | 建築家との家づくりの流れ
 さて、今まで設計作業の流れを書いて来たが、ここで少し消費税の話をしてみよう。

 予定では今年の10月に消費税が10%となる。家を建てることは長い時間を要する訳であるが、今年の10月までに家が完成していれば、今現在の消費税8%で済むことは勿論のこと。

  

 家づくりは設計で5~6ヶ月、工事でも5~6ヶ月必要なので、設計を始めてから完成まで1年の歳月を要する。ということは…逆算すると去年の10月から家づくりに取り掛かればならなかったことになる。

 住宅の場合、消費増税の経過措置というものもある。今年の10月までに工事が終わらなくても、今年の3月中に工事契約を交わしておけば完成が10月以降でも消費税は8%のままというルール。

 しかし、こだわりの家を建てたいのであれば、今から設計を始めてももはや遅し…。

 3月までに工事契約をする方法は有るが、その方法では何も中身が決まっていない薄っぺらな内容で契約となってしまう。

 そうなると工事が始まってから、契約内容や見積内容にあれは入ってない、これも入っていないと追加工事の山になり、終わってみれば追加で何百万も請求書が来るということになる。

 確かに2%の増税は懐事情としてきついのは山々だが、やはりキチンと設計の内容をつめることはやらないといけないのだ…。大きな買い物だもの。


 ~つづく~
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再・建築家の流儀-4

2019-01-22 08:31:23 | 建築家との家づくりの流れ
 ハウスメーカーや設計施工一貫の工務店などに家づくりを依頼すると、他社と案の比較はできるが金額の比較にはならないのだ。

 そもそも設計施工の場合、各社が思い描いた計画図面での見積となる為、計画内容が違うので金額が違ってくるのは当たり前。

 

 そうなると設計施工での比較はファクターが多くなり明白に比較をすることが困難。

 建築家に依頼すれば、半年かけて打合せしてきた理想の一案で見積が出る。そうなれば比較のファクターは金額のみで、建築家が推薦した施工業者であれば腕前は間違いない。

 数社からの見積が提出されると見積の精査に入る。見積書の内容(数量、金額)が適正かどうかをチェックするのである。

 私の場合、提出された全ての見積書を精査することは無く、提出された中で一番安かった見積書をチェックする。

 この作業、一般の人にはまずできない。我々は今までやって来たデータから数量や金額の比較が可能なのだ。

 見積の精査が済むとあとは安い見積書を提示した施工業者とネゴ交渉に入る。

 ネゴ交渉した金額でも予算オーバーであることが多いので、ここからは減額案の提示と採否の判断をクライアントと協議に入る。協議の結果、金額が合意に達すれば工事契約となる訳だ。

 ここまでくれば設計作業は終了。約半年の年月をかけた設計から、後は工事の着工を待つばかりとなる。

   
 ~つづく~
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再・建築家の流儀-3

2019-01-18 08:46:36 | 建築家との家づくりの流れ
 時にはプレゼン時に提示した概算金額が予算と開きがある場合は、一部規模縮小、部分的な計画の変更・調整等を行いクライアントの予算に近づける作業を行う。

 計画内容のアウトライン、概算金額共にクライアントの承諾が出ると実施設計(詳細設計)へと移行する。

 

 実施設計は計画の細部を決めていく過程。造作家具の詳細、冷暖房器具の納まり、各種スイッチ・コンセント類の位置の決定等、クライアント、他のセクション、メーカー等との打合せと図面を作図していく作業が続く。

 この実施設計は私の場合大体2ヶ月。

 図面が揃うと施工会社を決める為見積依頼をする。依頼する施工会社は、クライアントの意向があればその施工会社に依頼。無ければ、私が選択した3~4社に依頼をかける。

 さて、設計者を決定してから提案(≒1ヶ月)、基本設計(≒2ヶ月)、実施設計(≒2ヶ月)と進んできた訳だが、ここまでおおよそ5ヶ月が過ぎている。

 設計作業とは1~2ヶ月程度でできる代物ではないということを認識してもらいたい。できるところもあるようだが、それは何も考えていない、考えようとしていない型(パターン)にはめ込むやり方。

 我々建築家の作法としては、型にはめ込むようなやり方は御法度である。それは大量生産の会社や、設計は単なるパズルと思ってる会社にやってもらえばいいと思っている…。

 
 ~つづく~
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再・建築家の流儀-2

2019-01-16 08:10:24 | 建築家との家づくりの流れ
 ファーストプレゼンが上手くいき、クライアントに案を気に入ってもらえると次のステップに移行する。気に入ってもらえなかった場合はそこでご縁がなくなることも多々。

 

 気に入ってもらったとしても、再度違う案を提案して欲しいと要求されることもしばしば。今まで再提案は片手ぐらいの数はあった…。

 さて、提案内容をベースに、クライアントの要望細部を聞きながら修正を加えていく作業が次のステップとなる。ここからが基本設計と呼ばれる作業段階だ。

 基本設計では計画のアウトラインを固めていく作業となるが、実はその時々でこの段階で設計契約をする場合としない場合がある。この作業(基本設計)に入る段階で設計契約をしてもらえることが理想。

 というのも、基本設計に入ると他のセクション(構造、電気設備、機械設備)やメーカーとの打合せが必要になってくるので費用がかさんで行く。

 その為、基本設計に入る段階で設計契約をしたいのだが、クライアントの都合としてもそうも行かない場合もあるのであまり強要はしていない。されど、基本設計が終わるまでは契約を交わしてもらうことにしている。

 基本設計は計画のアウトラインを決める段階と話をした。では計画のアウトラインとは何か?

 例を上げれば、平面(間取り)の決定、外観デザイン、使用材料、冷暖房システム等の方針決定がこれにあたる。この基本設計、概ね2ヶ月ぐらいだろうか。

 依頼を受けて提案(ファーストプレゼン)まで約1ヶ月、基本設計で2ヶ月。設計を依頼してからここまで3ヶ月の期間を費やして基本設計が終了する。

 そして次のステップとして実施設計(詳細設計)に入って行く。


 ~つづく~
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