ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.6.27 採血・レントゲン後腫瘍内科診察、ハーセプチン197回目(3倍量再開8回目)、明日からのゼローダ9クール目(パイオニア的飲み方)は中止

2018-06-27 21:25:10 | 治療日記
 昨日は定時に職場を出、一旦帰宅して洗濯物を片付けてから、夕飯の支度。夫の帰宅を待って一緒に夕飯を済ませてから、病院最寄り駅近辺の常宿にチェックインした。
 何やらとても疲れていた。早くも暑さ負けかしら、と思ったが、勤務先の施設担当が変わったら1週間早く試運転で冷房が入っていた。これまでに何があろうと冷房運転は7月1日から!だったので、びっくりしたと同時に有難かった。確かに月曜日は最高気温が33度あったわけだから、それで耐えて仕事をしろと言われたら、体調を崩す人が出ても何ら不思議ではない。

 ホテルの部屋に入って荷物を片付け一服だけしてすぐ入浴。夫に「おやすみなさい」とLINEを打った。後で訊いたら「随分早く寝るんだな」と思ったそうだ。
 冷房を点けたままベッドに入る。あっという間に眠りに落ちたが、夜中と明け方二回もお手洗いに起きた。それでもしっかり二度寝、三度寝して朝の目覚ましが鳴るまで熟睡。夫にモーニングLINEをしたらほどなくして返事があった。浴槽足湯は、爪囲炎は相変わらずだし、足裏はなんだかチリチリ痛むので今日もお預け。

 いつもどおりの焼きたてのデニッシュや野菜ジュースの朝食。部屋に戻って新聞を読み、朝の連続テレビ小説タイム。随分月日が経つのが早いけれど、また次の展開が気になるラストシーン。 
 チェックアウトして外に出ると、カンカン照りというわけではないけれど、既に大分気温が高い。風が強く日傘が差せないほど。今日の予想気温は引き続き30度超え。

 病院に到着し、IDカードを通すのに珍しく並ぶ。受付番号は521番で、採血の受付番号は56番。電光掲示板には8分待ちとあったが、ほぼ時間どおりに採血室に入れた。
 以前お世話になった時、針刺しに失敗して血液が漏れ出してしまい、再度刺し直しした臨床検査技師のTさんに当たってしまった。うーん、大丈夫かな、と不安になったけれど、今日も刺す時も抜く時も普段に比べてびっくりするほど痛かった。
 ごめんなさいね、と何度も謝っておられたけれど、私の血管とは相性が悪いのかも。採血が5本なので痛むなら刺し直ししましょうか、と言われたが、また失敗したらたまらないので我慢して遠慮申し上げた。

 止血しながらエスカレーターで二階のレントゲン受付へ移動。
 殆ど待つことなくすぐに名前を呼ばれる。今日もブラトップに金具やプラスチックがついていないカットソーなので着替えることなくそのまま撮影。スムーズに終わり、再びエスカレーターで1階に降りて腫瘍内科へ移動した。所要時間僅か10分にも満たない。
 幸い待合椅子の定位置が開いており、荷物を置いてから腫瘍内科の受付をして、読書開始。

 今日のお伴は1冊目が榎本博明さんの「『上から目線』の構造<完全版>」(日経ビジネス文庫)。
 いつから「上から目線」という言葉がこんなに散見されるようになったのだろうと思い出してみたが、この本は初版が2011年だそう。そんなに昔からだったのか。文庫は今年の6月の新刊だが、文庫化に当たって加筆修正したものだそうだ。
 帯には「上司の指導にも『“上から”ですね?』-いびつな現代人の心のメカニズム あの人は、何様なのか。」とある。裏表紙には「目上の人を平気で『できていない』と批判する若手社員、駅で威張り散らす中高年から、『自分はこんなものではない』と根拠のない自信を持つ若者までーなぜ『上から』なのか。なぜ『上から』が気になるのか。心理学的な見地からそのメカニズムを解剖する。」とあり、思わず興味を持って手に取った。実にわかりやすく腑に落ちる説明で、あっという間に一気読み。
 
 腫瘍内科の予約時間まで1時間。化学療法室の看護師さんが問診に見え、そのタイミングで体温測定。36度7分。爪の状態や体調について簡単な聞き取りがあった。

 読書の切りのいいところで血圧測定に立とうと思ったタイミングで「中待合へどうぞ」、と電子掲示板に番号が出、慌てて測定。109-64、脈拍は84。待合椅子から血圧測定器まで早足で行ってすぐに測ったからやけに脈が速い。
 中待合に入って今日は30分もしないで呼んで頂いた。朝の受付から先生にお目にかかるまで1時間半ほど。
 
 「さて、(ゼローダは14日分)飲めましたか?」と先生に問われ、「頑張って飲みきりました。手のひらはこんな感じで、相変わらず皮膚科に通ってフロモックスも飲んでいます。」とお応えする。
 次の瞬間、「えー、ではゼローダお休みしましょう。」と言われる。採血の数値が悪かったのかと訊くと、白血球3,300で好中球は650だとのこと。どおりで怠いわけである。せっかくプレミアムな飲み方でチャレンジし、14日間飲み切ったというのに、いきなり次クールは3週間休薬である。トホホ。

 「うーん、やはりこの飲み方(5日飲んで2日休みを2回繰り返して残り4日飲んで3日休む、規定量の3分の2飲めることになる。)は今回で止めて、3週間休んだ後も5日飲んで2日休み、次に5日飲んだら2日休みではなく、そのまま4日分は増やさずにお休みにしましょう(規定量の半分に4錠欠ける)」と仰る。要は3分の2の量でも今の私の身体が受け付けないということ。半分ちょっと欠ける量しか飲めないということだ。
 それでも、10日連続飲んで11日休むよりも、5日飲んで2日休みを繰り返す方がなんとなく楽な感じがしたので(だからこそ、残りの4日分のギブアップせずに飲んだわけである。)、実際にダメージが数値化されて知らされるとちょっとがっかり。

 腫瘍マーカーCA15-3は前回より1割増。今クールはハーセプチンだけの治療になる。
 PCには朝撮影したレントゲン写真が前回3月のものと並んでいるが、ぱっと見、素人目には殆ど変化がない感じ。先生が仰るには「まあ細かいところはCTでないとわかりませんね。レントゲンではあまり変わっていないように見えます。意外と変化なしというところだな。体調を戻して次回に備えましょう。」と。
 「つまり半分の量でもそれなりに抑えているということでいいのでしょうか?」と畳みかけると「まあ、そうだと思います。」とのこと。

 そんなわけで、処方して頂く薬は整腸剤のミヤBM錠と鎮痛剤ロキソニンの2種類のみ。塗り薬もろもろは次回お願いすることにした。
 席を立つ前、ちょっぴり雑談で、先週大阪北部地震に遭遇したことや息子(先生の一人娘さんは息子より若干お姉さんだが、同じ誕生日である。これも何かのご縁ではないかと勝手に思っている。)の就職先が内定したこと等をご報告して、診察室を後にした。

 化学療法室へ入る。待ち合い椅子にはどなたも座っていない。リクライニング椅子やベッドもまだ空きがある感じ。ほどなくして、看護助手さんが窓側端から2番目のリクライニング椅子に案内してくださった。態勢を整えて夫やお友達に報告LINE。針刺しと薬が届くのを待つ。

 本日2冊目はWOWOWでドラマ化され、現在放映中の相場英雄さんの「不発弾」(新潮文庫)。
 帯には「小説で経済事件を予見する注目の著者の超危険作。『粉飾決算』が日本を滅ぼすー。」とある。裏表紙には経済ジャーナリストの磯山友幸さんの解説から「いったいバブルとはどんなものだったのか。小説というスタイルを取ったことで本書はタブーを排することに成功した」とある。欲望に踊らされた男たちの終わらない闘いを描く経済サスペンス、である。
 現在進行中のドラマを視ながら原作を読んでいるわけで、対比させながら視たり読んだりすると、なかなか面白い。が、結末を先に読んで知ってしまうのがもったいなくて、今日は4章までで止めることにした。
 
 刺針は、Krさんが見える。「プレミアムな飲み方に挑戦されたのに・・・」と一緒に残念がってくださる。でもずっと治療を続けているし、しっかり休んで体調を戻すことにします、とお話。そのうえで、地震遭遇の話を報告する。「偶然でもピンポイントでそこにいるとは、○○さん、もってますね!」と言われるが、うーん、そんな運を持っていても…微妙である。

 それほど痛まず針刺しが済み、20分ほどしてKwさんが薬をセットしにきてくださる。開口一番「まずは息子さん、就職決まられておめでとうございます。素晴らしいですね。好きなことを職業に出来るなんて!」と言われてびっくり。うーん、そのことを先生は電子カルテに書き込まれていたとは。膝下ストッキングを脱いで爪囲炎の状態を診て頂いたり、地震談義をしたり。

「地震が起きてまだ1週間しか経っていないし、現地では色々大変なことが残っているのにワールドカップでどこかに飛んで行っちゃったのが悲しいですよね。」と仰る。熊本のご出身だそうで、熊本地震も今や県外の人にとってはどこへやら、の感じだという。本当にそうだ。結局、自分の身に直接降りかかってこないと、皆長く忘れないでいることはできないのだな、と切なく思う。

 ハーセプチンと生理食塩水で1時間半。終了間近に血圧を測って頂くと、93-63、脈拍は60。抜針はMさんだったのでちょっと身構えたが、それほど衝撃がなく、ほっとした。

 今回から会計処理方法が変わったようで、腫瘍内科受付に出さずに直接総合受付に会計書類を出してくださいとのこと。これまではせいぜい10分から15分もあれば自動支払が出来たのだけれど、全科一斉処理になったため、待合椅子で本を読みながら40分近く待つことになった。うーん、これはどうなのだろう。

 結局病院滞在時間は4時間半ほど。電子掲示板に自分の会計番号が出て自動支払機へ移動した。いつもどおり採血、レントゲン、点滴の3割負担の3万円強をカードで支払う。
 外に出ると、相変わらずの強風で傘が飛ばされそう。ムワッと暑い。湿度が高い。だるい。
 薬局はそれほど混んでいない。今日はゼローダも塗り薬もなくミヤBM錠とロキソニンの2種類だけ。プレミアムな飲み方(5日飲んで2日休む)を次回3週間後に10日分で再開することになった旨ご報告。1000円にも満たない額を現金払い。

 病院と薬局の合計滞在時間は5時間ほど。とにかく生ぬるい風が容赦なく吹き付けるので、歩きにくい。
 駅ビルでお遣いもののお菓子と夫のお土産の和菓子を買い求め、ランチには麺類をぱっぱと頂き、夕飯のお弁当も調達して、快速電車に乗れる時間に間に合うようにホームに降りた。ところが、電車が遅れていて、いざ到着してもドアが10分以上開かずに停車位置を直したりで、混乱した。その間も風が強く、荷物は多いし、立っているのがしんどかった。結局各駅停車で座って乗換駅まで。
 既にお弁当も買ったので、そのまま私鉄に乗り換え、最寄り駅では迷わずタクシーに乗って帰宅した。

 あれこれ片づけてリビングに横になり、なんとなくウトウト。夫が帰宅して美味しい味噌汁を作ってくれて買ってきたお弁当を頂いた。
 そんなわけで、明日から3週間は整腸剤とロキソニンとフロモックスだけ。なんとか体調を戻して10クールからは5日×2回がきちんと飲み続けられますように。
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