imura style blog

ライフスタイルを楽しむ やさしい木の家

革と無垢

2009-07-20 | Weblog
私…実は革製品が大好きでして、昔から長く使う物は革で作られた物を買おうと心がけていました。


そんな私が初めて買ったのが、ペンケースでした

あれはたしか中学校3年生のとき…

お小遣いを一生懸命集めて、やっとのことで近所の文房具屋さんで手に入れたペンケース。

苦労して手に入れただけに、そのときの喜びもひとしおでした。


そしてそのペンケースは、今もバリバリの現役です

約8年間、ずっとこのペンケースです。

私、結構忘れっぽいので、ペンケースをどこかになくしてしまったこともありました。

それをブログで嘆いていたら、「さっき教室の机の上で見たよ!」という友人からのコメントがあったので、一目散に教室に向いました。

そして教室に着くと、なんと友人が教えてくれたとおりの場所に、私のペンケースがまだ居てくれました

良かった…本当に良かった…と心から安心したものでした。



今となっては、新たに名刺入れと財布が加わり、少しにぎやかな感じになりました。

名刺入れが購入してから4ヶ月、財布が5ヶ月ほどになります。

どちらも手入れが必要ですし、水に濡れたらシミになりますし、定期的にオイルが必要だったりと何かと手がかかります。

しかし時間が経つにつれて、日に焼けてあめ色になり、革が柔らかくなって自ずと使いやすい形になってくれる。

そうしていくうちに自然と愛着がわいてくる。

革製品の良さってそういうところにあります



そしてそれは私達が日々お客様にお勧めしている「イムラの家」にも共通して言えることです。

お引き渡しのときは、キズもシミもなくてきれいなのは確かです。

しかし8年経た橿原展示場の床はもっときれいです。

キズもシミもありますが、経年や日光によって色味を増し、何百人、何千人ものご来場によって磨かれた吉野杉の床は、イムラのどこの展示場にもないオリジナリティーと風格、そしてそれゆえの価値を橿原展示場に与えている気がします。

お引き渡しの時点でのイムラの家は、まだ何も描かれていない真っ白なキャンバスのようなもので、住むことによってそこに様々な色が重ねられ、日に日にきれいな作品に仕上がっていくのではないのでしょうか。



革と無垢材。

どちらも手のかかる素材ですが、どちらも思い入れや愛着を感じる素材です。

本当に長く付き合っていこうと思うのならば、こういった素材のものの方が楽しく付き合って行けると思います。



そんなことを考えつつ、社内で革製品をよく見るのは、そういう価値観の人がイムラの社員に多いからかもしれないな…と、ふと思う今日この頃でした。






moria

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