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東京オリンピック 北朝鮮 北朝鮮参加 南北合同選手団 金正恩 バッハ会長 拉致問題 安倍首相

2018年11月29日 07時10分05秒 | 東京オリンピック

北朝鮮五輪参加で2020東京オリンピックは“混迷”必至





北朝鮮閣僚 異例の日本訪問 体育相ら五輪総会出席へ
 11月27日、北朝鮮オリンピック委員長を務める金日国(キムイルグク)体育相を団長とした同委員会代表団が、東京で28日から29日まで東京で開かれる各国オリンピック委員会連合(ANOC)総会に出席するために訪日した。
 菅官房長官は会見で、「国際スポーツ界においては、“国籍等による差別は禁止”との考え方が浸透し、オリンピック憲章にも同様の規定がある」と述べ、北朝鮮の金日国(キム・イルグク)体育相について、「例外的な特別事情」として入国を許可したことを明らかにした。
 北朝鮮の閣僚が日本を訪問するのは極めて異例である。
 28日に開始した各国オリンピック委員会連合(ANOC)総会には、206の国と地域の国内オリンピック委員会や国際競技団体などからおよそ1,400人が参加したが、金氏ら代表団も出席した。
 北朝鮮と韓国は、東京2020大会に南北合同チームを結成して出場するとして、IOC=国際オリンピック委員会や各競技団体との協議を進めていくことで一致している。
 さらに2032年の夏のオリンピック・パラリンピックを南北で共同開催したいとしていて、今回の総会でもスポーツ分野での南北の融和をアピールする狙いもあるとされている。
 東京2020大会に南北合同チームで、北朝鮮が参加する可能性が現実味を帯びてきた。
(出典 朝日新聞 NHKニュース FNNニュース)


平壌を訪問したバッハIOC会長を出迎える金日国(キム・イルグク)体育相 2018年3月30日 聯合ニュース)
 




 「歴史的」な南北首脳会談が板門店に建設された「平和の家」で行われた


握手する韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長


板門店軍事境界線(MDL)を超える南北首脳  出典 大韓民国大統領府


儀仗兵を閲兵する南北首脳


芳名帳に記帳する金正恩朝鮮労働党委員長  出典 大韓民国大統領府


南北首脳会談  出典 大韓民国大統領府


首脳会談場に掲げられた金剛山の絵画をバックに握手する南北首脳  出典 大韓民国大統領府

南北首脳が歴史的な握手
韓国大統領府 Youtube
「南北首脳会談」 ムン・ジェイン大統領 - キム・ジョンウン委員長、歴史的の最初の出会いのプールの映像
MBN NEWS Youtube
会談は笑いの海 キム・ジョンウンのユーモアは?
VIDEOMUG Youtube



歴史的な南北首脳会談 「非核化」実現へ 「板門店宣言」
 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は27日、南北の軍事境界線をまたぐ板門店で11年ぶりの首脳会談を行い、朝鮮半島の「完全な非核化」実現を目標に掲げた「朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向けた板門店宣言」に署名した。1953年7月から休戦状態にある朝鮮戦争を年内に終わらせる意思を確認。文氏が今秋、平壌を訪問することでも合意した。
 南北首脳による会談は、2000年に金大中(キムデジュン)大統領、07年に盧武鉉(ノムヒョン)大統領が、それぞれ北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記と平壌で会談したのに続いて3回目。北朝鮮の指導者が韓国側に入ったのは史上初めてだ。
朝鮮半島の南北融和は一気に加速した。
 4月29日、トランプ米大統領は、ミシガン州の支持者の集会で、3~4週間以内に米朝首脳会談が行われるだろうと述べた。
 「非核化」、「朝鮮戦争終戦」、南北融和は一気に正念場を迎える。
 こうした歴史的な流れが急展開しているなかで、安倍政権は、「拉致問題」や「核ミサイル問題」などの解決をトランプ大統領や文在寅大統領に“仲介”を要請することしかできていない。北朝鮮との独自の外交チャンネルを失っているからである。日本にとって極めて重要な外交問題と日朝間で交渉できない政権は“お粗末”と言わざるを得ない。
 安倍政権だけが「かやの外」に置かれている懸念を抱くのは筆者だけであろうか。



金正恩朝鮮労働党委員長と握手するバッハIOC会長   出典 IOC NEWS


金正恩朝鮮労働党委員長と会談するバッハIOC会長   出典 NORTH KOREA TODAY

Kim Jong Un and the President of the International Olympic Committee

NORTH KOREA TODAY(2018年3月31日)

北朝鮮 東京五輪参加に意欲  IOCは参加を支援
 2018年3月19日、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は北朝鮮を訪問し、翌30日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と平壌で会談した。
 バッハ会長は、「北朝鮮が東京五輪と北京冬季五輪への参加準備ができるよう長期的に協力する」と表明したのに対し、金委員長は、「今後もIOCと前向きな協力関係を発展させたい」と述べ、参加に意欲を示した。金委員長が東京、北京五輪への参加に前向きな意思を表明したのは初めてである
朝鮮中央通信の報道によると、金委員長は、IOCが平昌五輪に出場枠がなかった北朝鮮に対して特例枠で認めたことに謝意を示し、「凍り付いた北南関係が(平昌)五輪を契機に劇的な雪解けを迎えられたのは、全面的にIOCの功労である」と述べたという。

 バッハ会長は、「打ち解けた雰囲気で実り多い議論」を金委員長と行ったと述べ、北朝鮮の東京五輪、北京冬季五輪参加について「北朝鮮の最高指導者から全面的な支持を得た」ことを明らかにし、「われわれは緊張を緩和し、朝鮮半島の平和な未来に向けた解決策を模索している」と述べた。
韓国と北朝鮮の合同入場行進については、今後適切な時期に韓国と北朝鮮に、2020年の東京五輪や22年の北京冬季五輪でも南北合同入場行進などの実施を提案することを検討していると明らかにした。
 バッハ会長は、2月の平昌冬季五輪開会式での南北合同入場行進が世界に「平和の象徴」を示し、朝鮮半島の緊張緩和に向けた協議につながったと指摘。東京五輪や北京五輪での再度の実施に期待を示した。
 IOCは、オリンピックを通して南北朝鮮の融和を促す積極姿勢をはっきりと示している。この方針は、2020年東京大会でも貫かれるのは間違いない。


南北朝鮮女子サッカーの試合を観戦する金正恩朝鮮労働党委員長とバッハIOC会長

北朝鮮の五輪参加に慎重姿勢の安倍首相
 これに対し日本側の北朝鮮の五輪参加に対する姿勢は極めて消極的である。
4月2日、大会組織委員会の森喜朗会長は、「拉致問題は大変大きな問題。日本人の気持ちも承知して、今後の話を進めてほしい」と注文をつけた。
 森氏は「バッハ会長は平昌大会で大変な努力をされた」と評価した上で、「何も具体的なことは示されていない。これからは政治マターの話」と述べた。
 4月4日、安倍晋三首相は北朝鮮を訪れていた国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話で協議した。政府関係者によると、首相はバッハ氏から北朝鮮が2020年東京五輪への参加に意欲を示していると聞かされ「(日本には)拉致問題がある。国民感情に配慮してほしい」と応じて慎重な対応を促した。電話協議はバッハ氏が呼びかけたという。
 4月13日、小池百合子都知事は定例会見で、拉致、核問題の懸念材料を挙げ「東京大会に参加するならば、これら懸念の払拭(ふっしょく)を北朝鮮がなすべきこと」と述べた。

IOC調査チームも北朝鮮の五輪参加問題を指摘
 4月24日、2020年東京オリンピックの準備状況をチェックするIOC調査チームの(委員長 コーツIOC副会長)は、2020年東京大会組織員会に対し、開催準備の進捗状況と計画について、より誠実に質問に答えるように要請した。
開催準備をめぐり複数の国際競技団体から不満の声が上がっていたのである。2018年2月に開催された平昌冬季五輪が成功を収め、スポットライトが東京に移る中、大会準備に関して答えを得られない五輪関係者のいら立ちはさらに増すだろうと警告である。
この中には北朝鮮の五輪参加問題も含まれている。

 森組織委会長は、最終的に東京オリンピックで北朝鮮代表団を迎えることになることを懸念していると述べた。 日本は、北朝鮮による拉致問題を抱えていて、未だに解決されてと問題を提起した。
日本は北朝鮮に「裏切られた」とし、「拉致事件は平和な時代に起こった。そして日本人が拉致された」と述べた。
さらに「日本は朝鮮半島に近く、北朝鮮は隣国である。 そして我々は核兵器の脅威にさらされている。我々はこうした厳しい状況の下で生きていかなければならない」と語った。
 コーツ副会長は、日本は東京オリンピックで北朝鮮の五輪選手団を受け入れることがオリンピック憲章の下で義務づけられていると基本的な姿勢を明らかにした。
 しかし、「五輪開催国の政府が、五輪選手団以外の政治指導者や関係者の受け入れを制限する権利がないと言っているわけではない」とも述べた。
平昌冬季五輪では、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の実妹、金与正(キムヨジョン)氏や金永南(キムヨンナム)・最高人民会議常任委員長が開会式に参加した。また北朝鮮芸術団や“美女応援団”も訪れて話題になったのは記憶に新しい。

 米朝首脳会談の結果次第では、2020東京大会の最大の焦点は、金正恩朝鮮労働党委員長が開会式に出席するかどうかになってくると思わわれる。
 仮に金委員長が出席するれば、トランプ大統領や習近平主席の出席の可能性も出てくる。2020東京大会は、最早、スポーツの祭典でなく、歴史的な「政治ショー」の舞台になりそうだ。2020東京大会招致の際に掲げた「復興五輪」の看板は影もかけらもなくなる。
 もし金委員長が開会式に出席するという意向が示されたら、安倍首相、どうしますか?

東京2020大会は「北朝鮮」五輪?、吹き飛ぶ「復興五輪」
 バッハ氏は南アフリカの人種隔離政策の撤廃闘争を率い、ノーベル平和賞を受賞した故ネルソン・マンデラ氏の言葉、「スポーツは世界を変える力がある」を好んで引用しているという。(朝日新聞 2018年4月2日)
 北朝鮮を2020東京大会に参加させ、平昌冬季五輪と同様に南北合同入場行進や南北合同チームを実現させて朝鮮半島に平和を呼び戻す、IOCのバッハ会長は指導力を発揮して実現させる意欲に満ち溢れている。
 しかし、拉致問題やミサイル問題を抱える日本は、こうした問題に解決の目途が立たなければ、北朝鮮の五輪参加にもろ手を挙げて歓迎するわけにはいかない状況にある。拉致問題は置き去りにしていいのかという批判が巻き起こるだろう。
 仮に北朝鮮選手団が東京を訪れたら、これに反対するグループがデモや集会を行ったり、競技場内で非難行動を行ったりして、大混乱は必至であろう。
 開会式には、北朝鮮の要人の参加の可能性もあるだろう。また平昌冬季五輪で話題を独占した女性応援団も来日するかもしれない。
 一方で、北朝鮮を排除すれば、「平和の祭典の五輪に政治を持ち込んだ」として、世界各国から激しい非難が巻き起こるに間違いない。
 どちらにしても、2020東京大会は、北朝鮮を巡って、否応なしに「政治オリンピック」に巻き込まれる。まさに安倍首相の政治力が問われる正念場となる。
 2020年東京大会は、北朝鮮参加問題を巡って、泥沼の混乱に陥る懸念も漂い始めている。






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2018年4月27日(初稿)
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廣谷  徹
Toru Hiroya
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