韓国のテレビ番組ではモザイクがかかるような表現が日常茶飯事らしい

※タイトルは完全に釣りです

うちのかーちゃんやその知り合いのおb……奥様界隈の間では未だに韓流ドラマは一定の支持を得ているようでありまして、かーちゃんもリビングでよく眺めております。

ある日、いつものよーに韓流ドラマを観ていたかーちゃんが私に「ねぇ、このクルマってベンツ?」と聞いてきて。どうやら劇中に出てきたクルマが気になったようで。そのとき犬と格闘していた私は画面も見ずに「そんなもんベンツマークが付いとるかどうか見りゃわかるが」と返したのですが、するとかーちゃん「マーク隠れてて見えん」と仰る。隠れてて見えん?それはアングル的にエンブレムが見切れるようになってしまっているということ?

そこで初めて画面を見てみたのですが、確かにエンブレムが隠れてて見えん。見切れているワケではなくて、本来フロントグリルにでかでかと見えているハズのエンブレムが、黒い布みたいなモノで覆われてしまっていたんです。クルマ自体は紛れもなくCクラスセダンなんですが、エンブレムだけ見えない状態。なんですかこれは。

どうもかーちゃんに言わせると、韓流ドラマではこうしてクルマのエンブレムが隠されていたり、企業ロゴにモザイクが掛かっているコトは珍しくないらしい。なんで?スポンサーのライバル社の製品だからっていうなら最初から映さなければいい話だし……。

よくわからんのでググってみたら、こんな記事が。

ドラマの中の度の過ぎた間接広告(PPL:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)が、最終的に重い懲戒処分となった。 放送通信審議委員会(委員長:パク・マン)は21日、全体会議を開き、協賛主および間接広告主の製品などを過度に目立たせたとして、放送審議に関する規定第46条(広告効果の制限)第2項に違反した地上波ドラマに対し、法的制裁を行うことを決定した。

via: 「会いたい」「その冬、風が吹く」など度の過ぎたPPL、重い懲戒処分に - DRAMA - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle

韓国ではテレビ番組内における過剰な間接広告が禁止されているらしい。

「会いたい」は「あなた、○○紅参食べて」という登場人物の携帯電話のアラーム音声を介して協賛主名をクローズアップし、また、間接広告主のカメラを小道具として使用して製品名と機能について繰り返し言及した。

「清潭洞アリス」は、特定のスマートフォンを使用するシーンをアップで流し、出演者の職場として設定された間接広告主の店舗で、製品の特徴について言及するシーンを演出した。

「その冬、風が吹く」の場合、主人公らが特定の家庭用IP電話サービスの機能を使用する様子を詳細に流したシーンが指摘された。

via: 「会いたい」「その冬、風が吹く」など度の過ぎたPPL、重い懲戒処分に - DRAMA - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle

へぇ。日本だと情報バラエティみたいな番組なんかで、特定の企業の製品やサービスをべったり紹介するような内容のヤツがありますが、ああいうの軒並みアウトになりそうですね。あるいは『てなもんや三度笠』の「あたり前田のクラッカー」も当然NGになるよね。例えが古すぎますかそうですか。

日本だとこうした間接広告って当たり前になってるような気がしますが、なんで韓国ではそこまで目くじらを立てるようになっているのか。もうちょっとググってみたら、韓国のテレビCM事情も関係しているっぽい。

中間広告とは番組の合間に15分ごとに流れる広告のこと。韓国では1974年から放送法で広告は番組の前後にだけ許され番組の間に入るのは禁じられている。

2000年3月改定された放送法では、TVの広告時間は全放送時間の10%以内、60~90分未満の番組は1回、90~120分未満の番組は2回、120分以上の番組は3回以内、1回当たり1分以内4件の広告までとなっている。ドラマの途中に広告が入らないので集中して見られるし、ネットで有料VOD再放送販売する際にも広告をカットするかどうかの問題はなく、ネット専用の広告をVODが始まる前に入れるだけで済むというメリットはあるがTV局の収益には問題がある。

via: 韓国ドラマにCMへのつなぎ画面がない理由:PC Online

なんと韓国では番組の間にCMを入れてはいけないコトになってるんですか。視聴者にとっては有り難い話ですが、テレビ局のビジネスを考えると困った話ですよねぇ。そこでどんどん劇中でスポンサーの商品やサービスを紹介する間接広告がエスカレートしていき、規制対象になったという流れでしょうか。

その影響で制作費にお金をかけられなくなったTV局は製作会社に費用を転嫁し、製作会社は PPL(Product Placement、間接広告)広告としてスポンサー企業の商品をそれとなく映したり、番組の最後に「制作協賛000社」と字幕を入れたりしている。PPLのため主人公の名前をスポンサー企業名にすることもあった。

例えば建設会社のテヨンがスポンサーだからと主人公の名前をテヨンにしたドラマもあった。ドラマの70%以上を撮影する条件でロケ地となった地域の自治体から数億ウォンの制作費を出してもらうこともある。韓流の影響でドラマのロケ地観光で収益を上げられるから、自治体はどこもロケ地に選んでもらおうと必死になっている。

でも韓国ではドラマや番組の中に特定商品のラベルが映るのも禁じられている。ほとんどのドラマが無謀なまでのPPLのせいでプロデューサーが謹慎処分になったり、謝罪放送を余儀なくされたりしている。まだ一度も適用された事例はないが、放送委員会はTV局に営業停止や課徴金を付加することもできる。

via: 韓国ドラマにCMへのつなぎ画面がない理由:PC Online

韓国のテレビ局も日本と同様広告に頼ったビジネスモデルみたいなので、そら死活問題になりますわな。件のかーちゃんが観ていたドラマも、メルセデス・ベンツがスポンサーになっているみたいで、劇中にクルマを登場させたいもののそのまんまやってしまうと処罰の対象となってしまうため、エンブレムを隠しているというコトでしょうね。

しかし特定の商品や企業のエンブレムなんかを映さずにしようと思ったら、撮影時に相当気を遣うか、あるいは後からモザイクとかで隠してしまうしか無いワケで。番組中にCMが一切入らないというのは視聴者にとってメリットですが、その分変にモザイクや修正の入った映像を見せられるのもどうなんだろ。慣れの問題もあるのかもしれませんが、気になって仕方ないよーな。アメリカ人が日本のAV観るよーな感覚でしょうか。あれ違う?

こうした「間接広告の禁止」も言うなれば表現規制の一種だと思うんですが、ウチのかーちゃんは「事情はよくしらんけどそういうものらしい」と特に気にしていなかったようです。ううむ。あと、かーちゃん曰く「ヒュンダイやサムスンの製品はふつーに映ってるような気がするけど」とのコトで、仮にそれがホントなら素晴らしくゲスい話なんですが、はてさて。

しかしコレ、制作側にとっては自分たちの収入にダイレクトに影響するまったくもってシャレにならない規制だと思うんですが、それでもなんとか落としどころを探りつつ今までやってきている、という感じなんでしょうね。その結果がモザイクというのもなんかアレですが。一方日本のテレビ局は中間広告をバンバン流しながら間接広告もバンバンやってる気がしますけど。それはそれでどうなの。

日本では児ポ法改訂による表現規制の話題が再び持ち上がってますが、韓国は韓国でなんかアレだなぁ。

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