チャンネル

2013-02-01 23:56:07 | Weblog

  晴れ。暖かい陽気だった。

 NHKでテレビ放送開始60周年記念の特番をやっていたのでチラ見していた。後半ではテレビの可能性についての議論が行われていた。我が意見は

 「今のテレビはつまらん」

 の一言に尽きる。バラエティーがあまりに安直過ぎてどこのチャンネルでも同じことやってるし、ニュースもくどくどと三文芸能や野球の事しか放送しない。視聴率狙いの番組ばかり作るが結局上手くいかない。狙い通りに上手くいくことなんて希なのだ。NHKのみならず、各放送局はとかく「怪物番組」なる幻想を持って番組を制作している。見るものが無かった時代ならまだしも、こんな(余計に)多様化している今、そんな四十とか五十とかの高視聴率番組なんて滅多に出来るはずは無いのだ。「家政婦のミタ」なんて偶然の結果かみ合っただけ。幻想を求めてもダメだということに気付かないからつまらなくなる。絵も文学も音楽もとにかく、何でも同じ。池に映る月を取ろうとした猿の話を知っているだろうか。確か禅の教えかなんかだったと思うが、間違いを正しいと思い込み求め続ける事の恐ろしさを説いていたと記憶する。

 製作者側が必至に作っていればおのずといいものは出来るもの。そういう必至さが感じられないのだ。