地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

執筆後記

2007年05月22日 | swimming

5/10に発売されたNumberの中村真衣ちゃんの記事について、沢山反響頂きました。

読んでくださって本当にありがとうございます

書いていて、最後の方は集中力がなくなってしまい、自分で何度読み返しても何が何だかわからなくなってしまっていたので、正直読んでくださる人が仕上がりについてどんな反応をして下さるか、まったく想像がつきませんでした。

今回の記事で難しかったのは、被写体(中村真衣)をあまりに知りすぎていて、書きたいエピソードが沢山あって、絞るのが難しかったこと、それから彼女が信じられないくらい複雑で繊細な性格の持ち主だったことです。

94年から同じチームで泳ぎ、その後もずっと彼女を近くで見続けてきた私にさえ、口には出さないで隠していた部分もあって、もちろんメディアには話さないし、そんな彼女に気づきながらも、本音を吐露させようと少し攻撃的な質問をして、泣かせてしまったことさえありました。

真衣が誰にも言わずにひた隠しにしてきた部分を、私が原稿にしてしまってもいいものか?と悩みましたが、それが彼女の凄さだと感じていた部分だったので、「ひょっとしたら真衣はこの記事を読んだら怒るかもしれない」と思いながら書いていました。

私が伝えたかったこと。

それは、真衣のこだわり。

どこまでも負けず嫌いである強さ。

最後の最後まで自分に対して負けなかったところ。たとえ相手に負けたとしても。

ひたむきさ。真面目さ。

こう思って地道に頑張る人は他にもいるかも知れないけれど、多分伸びなくなってあきらめるでしょう。限界を感じるでしょう。精神的にも一線を保って、自分と戦いながら毎日毎日トレーニングするのは相当辛いことです。

でも真衣は記録を伸ばし続けた。

その才能と努力。

本当はもっとうまい文章が書ければよかったのですが、、、

特に、彼女の必死でもがいているような部分が全体的に出て来過ぎてしまって、本当はサラブレットみたいに凄い人なのに、本当にその維持のレベルの高いところ、ずっと記録を伸ばし続ける難しさ、みたいなところをちゃんと書ききれなかったのは残念でした。

 

でも竹村コーチや彼女を良く知る周りの人たちだけでなく、誰よりも真衣自身が喜んでくれたとき、ようやくホッとしました。

そして竹村コーチが読後の感想メールを下さいました。

「幸せな我々にまた乾杯しましょう」

そう、真衣という素晴らしいスイマーに出会えたことが、とても嬉しいのです。

真衣を応援することが幸せでした。

真衣、ありがとう!

真衣・中学生、私・高校生(私、かなりヤバイ) 手前は雅美ちんです