TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

軽井沢蒸留所

2008-09-07 23:32:48 | 旅行記
お父さんの夏休み第二弾、というわけではありませんが、正月以来帰っていなかったもので小生1人で群馬の実家帰りを。
…と言いつつもただ帰るだけじゃ面白くない、せっかく1人で行くんならちょいと足を伸ばしてということで軽井沢まで行ってきました。距離としては東京から藤沢くらいなもんで、そこそこ近いとはいえ行きは横川まで普通列車で行って横川からは連絡バス。そう、10年前までは線路が繋がってたんですけどね…新幹線が開通したおかげで碓氷峠の路線(たった一駅間だけなんですけど)は廃止に。信越本線は新幹線を残して分断されてしまったものですから、新幹線を使わない限り不便なこと極まりない状態の横川~軽井沢間を思い知ります。

もちろん1人で軽井沢に行ったところでちぃとも面白くない。一人旅で行くとこじゃないですからね。目的はただ一つ、KIRIN(旧メルシャン)軽井沢蒸留所です。メルシャンとしてのウイスキー蒸留所として建設されたこの蒸留所、大規模な蒸留所を他に持つKIRINによりメルシャンが経営統合され、ワイン事業に特化することとなったため、その存亡が気になっているところ。

軽井沢からしなの鉄道で3駅、御代田から徒歩で10分もかからない、メルシャン軽井沢美術館をメインとした敷地内にそれがあります。たった3人の職人が切り盛りするというこの蒸留所、山崎や余市に比べれば何パーセントかくらいの規模でしかありません。だけどそこは間違いなく旨いウイスキーを作る蒸留所。蔦に覆われ、意外なほど涼しかった貯蔵庫に眠るウイスキーの樽は大きさにもいろいろとバラツキがあって、手作り感が溢れていました。

もちろんショップでは無料試飲もあったりします。軽井沢ブランドとして市販される最高級商品「軽井沢17年」を無料試飲させてくれました。
気になっていたことを尋ねてみました。
はっきりとは言ってなかったとは思いますが、どうもこの1~2年は新しい仕込みをしていないようなニュアンスにも聞き取れました。やっぱりKIRIN傘下に入った以上、独自の蒸留所を持つKIRINとしては、これだけ小規模の蒸留所を維持していくメリットはあまりないんでしょうかね。そうなるとあと10年もたったら在庫も底をついてしまうのかも。軽井沢近辺という場所柄、メルシャンブランドの観光施設ということもありますから、どっちかいうとその目的をメインに生き残っていくのかな。いずれにしてもオリジナルの軽井沢蒸留所としての先行きには若干の不安が残ります。またもう一度行けるかどうかわかりませんけど、「世界に誇る日本の小さな蒸留所」がず~っと残ってくれることを願って止みません。

ちなみに写真はショップで購入した自分用の土産ウイスキー。
細長いやつはショップ限定品「ROUGE CASK CHATEAU MERCIAN BARREL RESERVE」とかいう13年モノ。これは赤ワイン樽で熟成したというまさにメルシャンならではのオリジナルウイスキーです。実は以前買ったウイスキー関係の本に載っていた、軽井沢蒸留所の所長のインタビューに「実はワイン樽で寝かせているもんがあるんです…。」という発言があって商品化は未定というのを読んだことがありました。なるほど~これがそいつか~と思って即買いをしてしまった次第です。見た感じも赤っぽい色が濃く、試飲をした限りではなるほど確かにワインの香りが絶妙にブレンドされた異色のウイスキーでした。もう1本もそうですが、こういう蒸留所限定のモノを見せられると我慢が出来なくなってしまうんですよね~。酒飲みの父親への土産もこのウイスキーで即決でした。

KIRIN軽井沢蒸留所のHPはこちら。
http://www.kirin.co.jp/brands/sw/karuizawa/index.html
HPでは完全にKIRINになってますけど現地には一切KIRINの表示がなく、メルシャンのままになっているのが微妙に温度差を感じてしまうのは小生の先入観からでしょうか。
コメント (2)
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