お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



 5月20日(日)に行われた「第4回時空の路ヒルクライムin会津」に参加した。
 
 当初はこんな地図を作って、郡山から会津若松まで自走しようと計画していたのだが、家族会議の結果、上の娘が監視役として同行することになり、車にロードとBD-1を乗っけて行くことになった。
 
 晴れていれば、二人で会津若松をポタリングと思っていたのだが、前泊のために会津入りした19日は雨。そのまま車で飯盛山へ向かった。


会津といえば白虎隊。飯盛山から彼らが眺める方向には


鶴ケ城(若松城)がある。彼らはそのとき城が燃えているのを見て、落城したと思って自刃した


飯盛山では観光客相手に白虎隊の踊り

 いやでも、ここに来れば幕末の歴史に詳しくなる。


晴れてきたので鶴ケ城で自転車を借りる

 鶴ケ城へやってくると雨は上がった。自分の自転車が汚れるのがイヤだったので、観光案内所にあったレンタサイクル(1日500円)を借りることにした。会津若松のレンタサイクルは、ここ鶴ケ城や飯盛山など何カ所かステーションがあり、どこで乗り捨ててもいいらしい。


鶴ケ城天守閣にて。明日はあそこ(たぶん)を上る

 鶴ケ城から緩やかな坂を上って会津武家屋敷へ。


会津武家屋敷を観光。出口を出るとお土産屋。「ディズニーランドと一緒だ」と娘が笑う

 今度は坂を下って七日町へ。


七日町(なぬかまち)駅。カフェと融合していた


遅いお昼は神明通りのここで


娘の要望で再び七日町通りへ。「あ、ジャイアント馬場だ」と私が言ったら、「何、それ?」と娘。・・・昭和は遠くなりにけり、か


昔ながらのお店があちこちにある通りだった


七日町通りから少し入ったところにあるあいづビール「會や」の前にFELT F5C! 友よ!

 FELT F5C発見! この方は前日受付会場でも見かけ、翌日のスタート地点でも見かけ、さらにレース途中の坂でも見かけた(抜いちゃったけど)。
 
 観光をひと通り終え、自転車を返してしばらくするとまた雨が降り出した。


会津若松散策も終わり、会津本郷の受付会場へ向かう。明日、大内宿こぶしラインはレースのため通行規制が行われる

 雨の中を受付会場へと向かう。
 
 総合成績表購入の1000円は高いなぁと思ったが、レース後にリザルトを待っている時間はないので、仕方なく予約。後で郵送してくれるそうだ。たいした順位じゃないだろうけど、参加の記念ッスね(笑)


雨が降り出したので(いや、雨が降らなくても)車で試走。ここはコース途中にある関山の集落。レース当日は地元の方が道路脇に応援に来てくれた

 受付を終え、車でコースを少し走ってみた。何人かの自転車海苔が峠の方から降りてきていた。雨だというのに、元気な人たちだ。参加案内によると前日の試走は禁止なのだが、表富士のようにゲートがあるわけでもなく、普通に民家と水田の中を走る道なので規制のしようがない。


コース終盤。7%の坂


そして8%・・・

 終盤に激坂が集中していた。困ったコースだ・・・。


レース前日のゴール付近

 ゴール前は少し平坦になっていた。


ゴールから先に降りると大内宿

 ゴールの先のトンネルを越え、大内ダムも越えて降りていくと大内宿がある。参加案内に「ゴール後は大内宿へは競技終了から下山時刻までフリー走行で見学できます」なんて書かれていた。でも、行っちゃったら、帰りは上り。行く人がいるとは思えない。
 
 ついでに駐車場も確認した。近くは混むだろうし、舗装された所が良かったので、会場から2~3キロ離れた川沿いのせせらぎ公園駐車場に止めることにした。
 
 さて、雨はまだ降り続いている。予報では明日の午前中は雨っぽい天気。せっかくここまで来たのに、モチベーションが下がるなぁ・・・。

雨の氷玉峠を上る(第4回時空の路ヒルクライムin会津) へ続きます
 
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ヒルクライムin会津<前日編>より続きます

 5月20日、いよいよ「第4回時空の路ヒルクライムin会津」のレース当日を迎えた。会津美里町本郷公民館をスタートし、氷玉(ひだま)峠までの標高差600メートル、距離13.5キロのヒルクライムレースだ。
 
 平均勾配は4.4%。
 
 ウソです。いや、計算するとそうなるのだが、実はこのコースはスタート直後の2.6キロが平坦。やがて緩やかな上りになり、残り5キロ地点からは平均勾配7%の激坂が続くのである。
 
 朝起きて外を見ると、路面は思い切り濡れているが降ってない! よしよし、そのまま! と思って支度をしてホテル(ルートイン会津若松)を車で出発する。
 
 走っていると、フロントガラスに雨粒が・・・。やっぱりダメかぁ~。
 
 ところが会津総合運動公園のあたりに来ると、おぉ! 虹だ!! 雨は上がるぞ。
 
 空模様に一喜一憂しながら、駐車場へと急ぐ。


せせらぎ公園の駐車場に到着。近くにキャンプ場もあった

 会場から離れているせいか、この駐車場は最後までガラガラだった。


この日はこれで走ります

 ホイールを新しくしたのだが、これがデビュー戦。それが雨になるとは・・・。


下山用の荷物を預ける

 予定では半袖ジャージに短いレーパンで走ることにしていた。しかし気温が思ったより低かったので、下山用としていたウインドブレーカー、レッグウオーマー、長袖のインナーはもう着てしまっていた。そのため下山用のリュックにはタオル(1枚じゃ足りないかと思って前日新撰組のタオルを購入し2枚)、指切りグローブの下につける白い薄手の手袋、アームウオーマー、そして「まさか必要ないでしょ」と思ったけど持ってきたネックウオーマーを入れたが、リュックはスカスカ。下山が思い切り不安になった。
 
 どうせ車で来たのだから、もっと持ってくれば良かった。準備不足を猛烈に反省した。


午前9時ごろ。スタートまではまだ30分近くあるので、人はほとんど集まっていない

 スタート会場に選手たちが集合する時間には晴れ間ものぞくようになってきた。霧雨がぱらついているが、この程度なら大丈夫だ。ただし風が強い。


ミスあやめ。寒いのにレース終了までお疲れ様でした

 受付やスタート地点の誘導などはほとんどが地元の女の子だった。彼女たちの福島なまりがなんだかほのぼのして、気持ちを落ち着かせてくれて良かったなぁ。そして誰もが例外なく「頑張って下さい」って必ず声をかけてくれた。嬉しかった。ミスあやめも、初々しくて良かったよ。


晴れてるぞ! このままこのまま!!!! の思いも空しく・・・

 坂○○は、北は青森、南は宮崎から集まってきた。前回大会を50人ぐらい上回る694人が今大会の参加人数(15~20歳台69人、30歳台189人、40歳台142人、50歳台73人)。多すぎず少なすぎず。このくらいの規模のイベントがいい。でも本郷焼きの参加賞は微妙だなぁ。ひとつだし、持って帰っても家族が喜ばないよ。
 
 ひと通り来賓の方々の挨拶も終わり、さあ! というときに、スタート地点近くに路上駐車している車が邪魔だから移動しろとアナウンスがあった。こら! 外車とレンタカー、何をしている! 
 
 会場近くの駐車場の状況は不明だが、路上駐車が目につき、ちょっといやな気分になった。参加者はもちろんだが、ちゃんと誘導しない運営側にも責任はあるぞ。
 
 天気は怪しいが雨は降ってない。でも「山の天気は雨だそうです」とスタートを待っている間にアナウンスがあった。覚悟を決めよう。今日は雨のヒルクライムだ。


スタート直後は時速40km/h超のスピード。あっという間にちぎられた

 スタートは20人ぐらいのグループごとに分かれ、そのグループが15秒間隔で走り出していく。順番はチャンピオンクラス、15~20代、30代、40代・・・と基本スピードが速い順。表富士とは逆だが、これでバンバン抜かれるとショックだ。せめて最後の方にスタートする女子には抜かれないようにしよう。
 
 私のグループは12番目。スタート地点を出て計測開始地点までは2列走行だ。沿道の人に見送られ、前の人を抜かさないというパレードランだが、早くも時速は30キロ以上になっている。
 
 そして計測開始地点への直線になったところで、猛烈なスピードで後ろから抜かれた。彼は勢いをつけ、計測開始地点から全開のスピードで走りたいのだろう。順位なんか関係ない私はまだのんびりモード。しかし気が付けば、回りもどんどんスピードを上げている。みなさん、気合いが入ってる。
 
 ゲートを過ぎて、いよいよスタート! まずは平坦2.5キロだ。
 
 そして雨がザァーーーーーーーーと本格的に降り出した。でも、もう気にならない。レースに集中だ。
 
 何とか前に付いていこうと必死でペダルを回す。ふとメーターを見ると「44km/h」!!! うわぁ、はえ~~。しかし、このままついていったらヒルクライムの前に足が終わってしまう。それに足がもう攣りそうだ。
 
 やめよう。マイペースで行こうと足を緩めるが、時速30キロ以上は何とか維持する。それでもどんどん抜かれる。やがて15秒後にスタートした後続集団にも置いて行かれる。
 
 あっという間に先に行った集団だが、少しして落ち着いたみたいで、福永の信号まではそれ以上離されることはなかった。
 
 ちょうど同じようなペースの人がいたので、なんとか食らいついて行こうとするが、微妙に離されていく。
 
 交通規制された道路を走る快感を味わいながら平坦区間を抜け、黄色信号が点滅している福永の交差点を直角に曲がると、ようやく坂が現れる。ここから全体のスピードが落ち着き、ヒルクライムらしくなってきた。。
 


序盤の坂。表富士と違って反対車線も自由に走れる

 序盤の坂は緩やか。スピードも2桁を維持できるのだが、後続にどんどん抜かれることは言うまでもない。でも、気にしない気にしない。マイペースマイペース。
 
 上の写真の左端の青いジャージの人に、福永の交差点からずっとついていった。この後もかなり長い時間、後ろについていたと思う。
 
 緑に囲まれた緩やかな坂を過ぎると、関山の集落に出る。ここも緩い坂。びっくりしたのは、沿道で手を振ってくれている人たち。ここに住んでいる方たちだろう。年配の方が多いが、若い方も子供もいた。その人たちが、読売新聞の旗に似た福島民友の旗を振ってくれるのを見ると、箱根駅伝を走っているようで気分が良かった。でも、寒い中をずっと待っていてくれたんですね。皆さんの笑顔に元気づけられました。ありがとう!
 
 関山の人たちに手を振り返して、余裕を見せながら上っていく。ここでもう4.5キロ地点。
 
 そして一番きつい10%の坂を越えると、栃沢の集落。ここでも沿道から声援が。嬉しかったなぁ。
 
 ただ、このあたりからのことはよく覚えていない。雨は小雨になってきていたが、とにかく苦しかった。バーを握ったり下ハンを握ったりしながら、もがきながら上っていたような気がする。
 
 そうやって苦しみながらも、感覚としては7~8キロあたりまではあっという間だった。「もう半分過ぎたのか」とほっとすると同時に、「これからが勝負」と気を引き締める。
 
 最後のつづら折りの峠道に入る前あたりに給水所があった。スタッフたちに交じって地元の野球少年がユニホーム姿で何やら怒鳴っている。応援してくれてるんだろうね。ありがとう~と手を振る。
 
 給水は、スタッフの方が水やスポーツドリンクの入った紙コップを手渡してくれる。選手たちは乗ったまま受け取る。飲んだ後はというと、「投げて構いませんよ」ということらしい。私の前を走っている人は躊躇していたが、「遠慮しないで、どうぞ」と言われて、ようやく放り投げていた。
 
 私は、そのとき水分補給を必要としていなかったので給水は受けなかったが、後で「紙コップをマラソン選手みたいに投げたかったな」とちょっと悔しい思いが残った。来年は投げてやるぞ。
 
 この給水所の先で、女子のトップの選手に抜かれた・・・。


残り5キロを切ってからは激坂の連続

 残り5キロの標識から先は、7~8%の坂の連続。ただ、表富士のときもそうだったが、このあたりから調子が出てくる。といってもスピードが速いわけではない。ようやくペースが掴めたという感じになるのだ。
 
 ふと顔を上げると、回りは新緑に覆われた山々。気持ちのいい景色だ。写真を撮る余裕も出てきた。


上の写真とこの写真の左端の人に注目! ズームアップしたわけではありません。追い上げてるぞ!


まだ先は長いみたいッス


なんだ。やっぱり離された・・・(左端の人ね。おっと右端の黄色い人もいつの間にかあんな所に・・・)


なるしまジャージの60歳以上の人にもパスされた(右から2人目)

 小雨の中、黙々と上る。残り2キロ、1キロ、500メートル。この距離表示は有り難かった。
 
 そして残り250メートル。よし、スパート。シフトアップしてダンシングだ。って、そこから先はほぼ平坦だった。
 
 数人を一気にパスして足つきなしでゴール。


       距離 14.05km
       平均時速 17.4km/h
       最高速度 44.2km/h(スタート直後の平坦コースで記録)
       走行時間 48分22秒
       
 このレースはネット上にリザルトがアップされないので、過去の記録も分からず、目標タイムも決められないでいた。なんとなく1時間切ればいいのかなとは思っていたので、自分としては満足できるタイムだった。でも入賞するためには30分台じゃないと話にならないみたいだった。
 

ゴール後はトンネルを越えて湖畔の集合場所まで行く

 ゴールした後はそのまま止まらずに、少し先の集合場所まで走る。ゆっくり走っていると寒さを感じるようになってきた。


集合場所はあふれんばかりの人。自転車止める場所を探すのも一苦労

 下山用のリュックはびしょ濡れを覚悟していたが、ほとんど濡れていなかった。カバーでもしてくれていたのだろうか? それは嬉しかったが、ひとつの段ボールに数人の荷物が入っているはずが、私が受け取った時点ではポツンとひとつだけしか残っていなかった。ちょっと悲しかった。
 
 リュックを受け取ったはいいが、指切りグローブの下に薄手の白い手袋をつけ、ネックウオーマーをしたら下山準備は終わり。このときはそれほど寒いと思わなかったが、それでもアイスクリームを食べている人は信じられなかった。ほかに配られていた「しんごろう」を食べていると、10時40分発の下山第一陣のアナウンス。それを逃すと30分後だという。時計を見るとあと3分。大急ぎでしんごろうを口の中に押し込み、下山の隊列に並ぶ。


下山開始。でも上ります(泣)

 集合場所からトンネルを過ぎると、ゴール地点までは上り。


ゴール地点で下山組は隊列を整える(左端)


下山の時間待ちの間に、上ってきたぞという証拠写真を一枚


ところで天狗さん、寒くないですか?

 ゴールしたときは人形だと思っていた天狗。人でした。
 
 このときの気温は5度。天狗は素手に素足だった。見ている方が寒そう。
 
 下山時も小雨が降り続き、凍えるような寒さの中を降りていく。
 
 リュックにレインカバーを付けていたりして途中でストップしたので、最後尾になってしまった。前との間が空いたのでスピードを出すと、途中に立っているスタッフの方が「スピードを落とせ」と指示してくる。下山グループの前後には誘導の車が走っており、下山時の監視の目は厳しかった。
 
 下山するにしたがい、鼻水が止まらなくなってきた。寒い! 本当に寒い!
 
 下り終えて福永の信号からは遠回りの迂回コースで会場へと帰るのだが、ここからは猛烈な向かい風。おまけに吹きさらしの水田の間を走るので、その風をまともに食らう。もう、走るのがイヤになってきた。さらに私の後ろを走っていた誘導の車は、いつの間にか私をパスしちゃう。何のための誘導だ。ひとりだけ離れたからって見捨てることはないじゃないか。道が分からなくなって、本当に迷いそうになったぞ。
 
 スタート会場へ寒さに震えながら戻り、配られていたなめこ汁でようやく暖まる。表富士のみそ汁より量は多いし、熱い! ホントに生き返ったよ。このなめこ汁、後から降りてきた人はありつけなかったようだ。可哀相・・・。
 
 会場に帰ってきたのが午前11時40分ぐらい。リザルト発表は午後1時ごろだという。待ってられないなぁ。帰りましょう。
 
 娘の待つ駐車場へ戻るころには雨は上がってきた。いまごろ晴れても、なぁ~。

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  ◆サイコンによる記録(アップや駐車場往復を含む)
       距離 45.84km
       平均時速 18.5km/h
       走行時間 2時間28分04秒
       最高速度 44.2km/h
       ※07年の通算 4757.79km
              ロード 2571.43km
              BD-1  2017.16km
              MTB  0172.88km
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 表富士も楽しかったが、この会津も違った意味で楽しい大会だった。もちろん、どちらも町おこしの一環としてのイベントには違いないが、地元新聞社が主催だけあって、まさに地元の手作りの大会のような感じがして良かった。コースも楽しめたし、来年も行こうかな。少し遠いけど・・・。

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