地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

つながる

2008年12月11日 | 自分日記
同期が送別会を開いてくれた。

たった1年、部署はばらばらでほとんど顔を合わせる機会もなかったけど、
東京と横浜勤務の8人全員が集まった「場」があったかかった。
すでに退職して大阪で起業した同期も、東京に仕事をつくってかけつけてくれた。

最近、人とのコミュニケーションが楽しくてしかたがない。
本当は人見知りで頑固で嫉妬しやすい部分がなりを潜めている。
もしかしたら、克服したかも。自分より優れている人と対面する居心地の悪さを。
それは、相手に対して常に自分より優れているかどうかというジャッジの目を向けることに
他ならなくて、自分自身のそのマインドが、どれだけ「今、ここ」を精一杯楽しむことを邪魔してきたかわからない。

オーストラリアで、「一人一人違うことが当たり前」という概念が根っこにある社会を
目の当たりにしたあたりからかな。人と人、人と自分を比べて優劣をつけることのバカバカしさに気付いた。
上も下もなく、ただ違う。違うから、共通点を見つけるのが楽しい。違うから、居場所をつくるために群れたり、
そこから外れることを恐れたりする必要はない。

人と人が集まると、それだけで何かが生まれる。
いつも考えていることを言葉にした"作品"が、
違うことを考えている誰かの言葉で裏返ったりめくられたり半分に切られたりして
別の顔を見せる。

血が通った化学反応が、目の前で起こる。
そのダイナミズムはある意味奇跡だと思う。

たとえばこんな感じ。
私「自然と交信できる場所をつくりたい」
ツッチ「ちゃうやろ、それを言うなら自然と触れ合う、やろ」
ここで私の頭の中に電気が走り、即座に
「ちがうの!触れ合うなんていう軽い感じじゃなくて、もっと深く・・・」
ツッチ「そうなんや、交信なんや」
一同「へ~なるほどね~」 
みたいな。

それで私は、彼らと私の感覚の違いを知り、
「私がいつも思い描いているのは、触れ合うのではない、ふところに飛び込むような自然体験のことなんだ」と気付く。
そして、より精度の高い言葉で自分を表現できるようになる。

同期で最初に飲んだのは、2日間の中途採用者研修の打ち上げ。
他でもない私が、研修中に「この後みんなで飲みませんか。参加できる人は名前を書いて下さい」
ってレジュメの裏に書いて回したのがきっかけだった。
7時前に全国の同期が一斉に解放される、二度とないチャンスがもったいなくて。
人見知りだからけっこう迷ったんだけど、
本当にやっといてよかったと思う。