ギュスターヴ、ギモーヴ、ギルド 濁音をとなえてあるく秋のきわみを
鯛焼きの美しき鱗を見ておりぬ父と呼びうるひとを失い
呼び捨てる声のわずかなこわばりを生のまま呷る酒がほどいて
馬を売る話のなかで寒がりのアオはたちまち死んでしまいぬ
彼我として寒くさびしく保たれたからだであれば冬へと運ぶ
ギュスターヴ、ギモーヴ、ギルド 濁音をとなえてあるく秋のきわみを
鯛焼きの美しき鱗を見ておりぬ父と呼びうるひとを失い
呼び捨てる声のわずかなこわばりを生のまま呷る酒がほどいて
馬を売る話のなかで寒がりのアオはたちまち死んでしまいぬ
彼我として寒くさびしく保たれたからだであれば冬へと運ぶ