何らかの答えを出す


急に一気に猛暑の夏模様になりました。
今年の梅雨は何処へ行ってしまったのでしょうか?
毎年、梅雨の終盤に強烈な雨が続き、さっと晴れたら
『梅雨明け宣言』でしたが、さて今年はどうでしょうか?

先日のご相談は、本当に『出口』の見つからないような
案件でした。
大阪の某所に建つ一軒家で、一見すると路地の中の普通の
お宅ですが、実はこの相談者(所有者)の方は前面道路
(私道)の権利をお持ちでは無かったのです。
どうしてこういう経緯になったのか、先代さんがお亡くなりに
なった今となっては何もわかりませんが、とにかく困った
ことです。
専門的にいえば、道路法上の二項道路に接していない無道路地に
建つ家だったのです。

ご本人は先代の時からお住まいで、隣近所とも友好的で何ら
日常生活に不便は無く(自動車が入ることが出来ない幅員なので
救急車のお世話になった時は表通りまでストレッチャーで
運ばれたそうですが)愛着あるご自宅ですが、ご本人が高齢という
事も有り、息子さんのご家族と同居を決められたので自宅をどうにか
したいとのご相談でした。

実は私共にご相談に来られる前に、新聞の折り込みチラシに入っていた
某大手不動産流通会社、数社にご相談に行かれたそうですが、
全ての会社で見事なまで「門前払い」だったそうです。
それも無理からぬお話で、大手流通会社の営業マンは時間と手間
の掛かる案件よりも直ぐに契約に入れる案件に注力したがりますし
ノウハウも無いのでしょう。
基本的には「売りやすい価格で『売らせる』」のがモットーですから
仕方ないですね。


さてお話を戻しますと、無道路地は建て替えが出来ないので売却は非常に厳しく、
仮に売却ということになっても、この建物が朽ち果てるまでの寿命として
の価値しか査定できず、自動車で言えば「乗り潰す」イメージでしか
考えられません。
建物を取り壊しても(解体が大変で、車も重機も幅員が狭小で入れません
から人力での手壊しになります)新築を建てる事は許可されませんし、
駐車場としての利用もできません。
ただ所有者の方が今まで十分、建物を大切にされてきましたので、外壁も
屋根も問題無く、こうしたことから私の方で何パターンかのご提案を
纏めました。


ご相談者さんと息子さんには、事実を事実としてお伝えし説明をして、
幾つかの選択肢の中からご納得いただける解決策を選んで頂きました。
ご相談者さんからは「これで私の代でこの家の問題を解決できた。
この問題を残して置くと息子たちに負担掛けるからヤレヤレ、すっとしたわ。」
と安堵とお礼のお言葉を頂きました。

不動産は決して「お荷物」ではないのですが、解決への道案内が出来たことは
今回の喜びでした。
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