ジョージ秋山 「銭ゲバ 上・下」

唐十郎主演で映画化された銭ゲバはここ数年名画座でよくかかる。何でも最近テレビドラマ化されたらしいからそんな影響か。
ちょっと観たいと思いながらいつも逃していたけど、今度のシネマヴェーラ「劇画≒映画」は見に行こうと思って予習のため購入。

銭ゲバ　上　720円
銭ゲバ　下　680円
幻冬社文庫

字の小さい文庫本漫画、時折ルーペまで利用して上下を一気に読んでしまった。
小説だったらもっと長持ちするのに勿体ないと思うのはセコ銭ゲバ

連載の頃、問題作と騒がれていましたが、当時、ジョージ秋山＝パットマンＸという私は、連載を断片的に読んだだけで好きではなかったし、ほとんど憶えていない。

殺人場面の描写のみで問題作と言われていたわけではないということを今更認識。
少年マンガらしさも併せ持っているところが不気味な魅力。

蒲郡風太郎の醜い風采。
右目と左目の相違に彼の二面を見ることができます。

衝撃のラスト。そして筆文字で書かれた秋遊之助の一文がガツンと来るよ。ダメ押しの1点。

ジョージ秋山はギャグ・ペーソス漫画だけで、あとは食わず嫌いでいましたが誤りでしたね。「アシュラ」にもいってみましょうか。