「ナオミ」

「R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.6『あんにょん由美香』公開記念・林由美香×松江哲明特集上映」

「ナオミ」1993年　アウトキャスト・プロデュース　監督：サトウトシキ
成人映画館題＝「ペッティング・レズ　性感帯」

主人公のファナティックな同性愛を奇妙なユーモアを交えながらアップテンポで見せてゆくスリリングな愛憎劇。サトウトシキ初期の代表作。林由美香は一切台詞なしのファム・ファタールを演じ、93年ピンク大賞作品賞、堂々の女優賞と輝いた。

一切台詞なしのファム・ファタールに期待したけど、それは前半だけ。ポツポツしゃべってます。
主人公のレズ、ゐろはに京子が凄い。お多福顔のブサイクさが真に迫る。結婚をして去っていった恋人ナオミ（林由美香）の家に転がり込むまでの手口の陰惨さをテンポ良く見せ、怖い。
顔はぶさいくでもレズ・シーンは正しいピンク映画のそれで一応美しい。

奇妙な3人の生活。
あくまで男は愛しい人のそばに居るためだけの道具でしかないゐろはに京子さんと、浮気をしていても「良い人」と夫との生活に幸福そうな林由美香の間のズレから（レズのズレ）林由美香も魔性を発揮。

川原の掘っ立て小屋のような家に住むようになるナオミ。
強風の川原で真っ白なシーツを干すのに四苦八苦する林由美香のシーンが見せところ。

林由美香は女優賞。ゐろはに京子はどうでしたか？彼女にも是非・・・

ポレポレ東中野　レイトショー1本目