JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

鈴本 夏休み親子寄席

2012-08-21 | 落語
鈴本夏休み親子寄席
2012年8月19日
鈴本演芸場

三遊亭歌奴 「反対車」
林家正楽 紙切り
桃月庵白酒 「抜け雀」

昨年は行けなかった親子寄席、2年ぶり。
夏休みに夏風邪で熱発した小6、どこへも連れて行ってあげられなかったので、この日は1日お出かけ。

いつもの事だが、普通の寄席と違う雰囲気が微笑ましい。
うちのはもう慣れたようだが、物珍しいでしょうし。
隣席親子の会話が聞こえてくる。
「父さん、紙切りって何?」
・・・最近は小学校で落語会など体験させる機会が多いが、この子の学校はそういうものが無いのだろうか?
「紙を挟みで切る芸だよ」
・・・確かに、これに対する子供の答えがふるっていた。
「2枚が4枚、4枚が8枚っていうやつか」
・・・紙切りは知らぬともがまの油は知っているのか!


今回の演目で予め、人力車と駕籠屋について必要と思われる知識を入れといてやる。

「反対車」
お父さんは落語のテープも一杯持っているが、この噺はテープで聴いただけじゃ面白さは解らないぞ。
「なんで?」
それは見てみりゃ、判るさ。

「芸者上げるくらいなら・・・」で一端、落とす。
これは後で説明が必要。そもそも芸者から説明が必要のようだ。

お馴染み、正楽師の紙切り。OHPで投影。いつもその技術に感心させられるけれども寄席だと淡々と見てしまう。
ところが親子寄席だと、その見事さに対する感動みたいなものが増幅される。
子供たちの驚きや感動がこっちにも移ってくるのか。
線香花火の少女とか・・・
うさぎを注文した女の子の横顔にウサギを乗せてみるとか。
こちらまで鳥肌たつほど感動しちゃう。
挙動不審な芸風も正楽師の魅力。

「抜け雀」
この演目、小さいお友達には大丈夫なのかしら。高学年向け。
白酒師の噺は、何故か一文無しを泊めてしまう宿屋の主に工夫があり、面白い。

Hero-Nにどれが一番面白かったかと聞いたら
「反対車」の落語の前の噺(マクラ)での国語ができない生徒の珍回答ネタ。ですと。
夏目漱石の作品を3つ挙げよという問題に
「夏目漱石全集 上・中・下」との回答・・・、確かに私も大笑い。

マクラが一番面白かったって。それは正直な感想ではありまんな。

黄色い着物の巨漢前座の仕事ぶりを見て
「なんで、あの人、黒い服着ないの?ああいう裏方は普通、パペットマペットみたいな衣装で出てくるんじゃない?目立ちたがりか?」
なるほど、前座を黒子だと思っているのか。

隣のサイゼリアで食事。

紙切りにどんな注文をすれば面白いかを2人でいろいろ考えた。
「透明人間はどう?」
「よく考えられるネタだよ。包帯をうまく使えばいい作品ができるんじゃない」
「豆腐はどう?」
「うん、でも正楽さんはただ四角く切って豆腐とはしないかもよ。お豆腐屋さんの風景とかで切ってくるかも」
「正楽さんが紙切りをしているところってのはどう?」
「それなら、正楽さんが線香花火の女の子を切っているところ。にすれば、あの線香花火のミニチュア版が見れるかもね」
「正楽さんが、線香花火の女の子を切っているところを切ってる正楽さん・・・それをまた切っている・・・」
合わせ鏡でキリが無くなった。

鈴本演芸場

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