JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「冷たい水」

2009-06-21 | 映画(DVD)
「爆音オリヴィエ・アサイヤス特集」

「冷たい水」1994年 フランス 監督:オリヴィエ・アサイヤス
原題:L'Eau froide

パリ郊外の高校に通うジルとクリティーヌ。それぞれ家庭や学校で問題を抱えている。精神病院に入れられたクリティーヌは病院を抜け出し、廃屋となった屋敷で行われていた友人たちの集いに参加する。そこで再会したジルと一緒に旅立つ決意をするのだが…

昨年の「レディ・アサシン」でサウンドと映像の織り成す魅力を堪能。なぜか気になるオリヴィエ・アサイヤスの爆音特集です。

またしても人物に接近ししぎのカメラ・ワークに眩暈を感じながら・・・
この監督作品は爆音という上映形式で魅力を全開にしていく類のものであることは間違いなさそう。爆音以外で観たないけども明らか。
コンサートフィルムの映画が爆音に合うかというと、必ずしもそうでない。やがて慣れてしまい、大きな音で聞けたなぁで終わってしまうんですよね。

テーマとしては1972年の青春映画、若者の焦燥と苦悩ってところ。監督自身の青春時代。世代的にも少し上でまずまず合致する一方、お気楽能天気でぼんやりした青春しか送っていない身にとってはこういうのは苦手なジャンル。

途中から映像と音楽を楽しむスタンスに切替えて鑑賞したのが正解。

高校生の集会で次々にかかる曲。
ジャニス・ジョップリン、ユーライア・ヒープ、ドノヴァン、CCR、ボブ・ディラン、ニコ、ロキシー・ミュージック・・・・
ディランとロキシー、ニコ以外は微妙に聴きこんでいない人たちですけど、よろしかったですね、あの時代のロック。
フランス映画の中の英語曲なので、私ら日本の中高生ガキが洋楽ロックを聴きまくっていたのと相似するんか・・・
「マシンヘッド」や「メインストリートのならずもの」を万引きして授業中に売りさばく。

マリファナとたっぷり「Knockin' on Heaven's Door」

ニコの歌声!レコード聴きたくなります。(家では相変わらず聴ける環境ないけど
ロキシー・ミュージックは冒頭ジルが弟とラジオの取り合いしている時に流れるのと、集会で流れる。「Virginia Plain」
フルに聴かせてもらいたかった。

男子ジルの行動はあまり共感できない(あんな美人な彼女が居る事が許せん
主演のヴィルジニー・ルドワイヤンが美人で可愛くて、ハッとするほど美しいシーンがいくつか。
ヌードになるシーン。ここだけは接近しすぎのカメラワークに不満。



吉祥寺 バウスシアター レイト・ショー

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